この記事は、2017年にメルマガで配信した内容を再編して掲載しています。
※ひたすらネガティブな気持ちになります。閲覧には注意してください。※
前回の記事の続きです。
高校生になり、持っていた武器が役に立たず、すっかり混乱した私。
同じタイミングで、家族もすれ違いが生じるようになりました。母の浮気が発覚したのです。
私がみんなを笑顔にしなきゃ
私は、父を敵視するようになりました。母を悲しませる、自分勝手な父。
浮気したのは母なのに、父を悪者にして、必死に母をつなぎとめようとしたんです。
不信感を持ちながら。軽蔑しながら。
それでも、母がいなくなってしまうことが怖かった。姉は反抗期だし、弟は小さくて何もわからない。
ここで私まで自分勝手なことをしたら、この家は壊れる。
「私は笑顔でいなきゃ。」
「私は反抗期にならないでおこう。」
そう思って、家族を守るために笑顔の仮面をつけることにしたのです。
学校では、できない自分がバレないように笑顔でいて。家では、父や母の機嫌を損ねないように笑顔でいて。
不満や言いたいことは考えないように。
寂しい、苦しいなんて思っちゃだめだ。わがままを言って周囲を困らせたら、私の居場所がなくなる。
そう考えて、「元気で笑顔いっぱい。気がきく子」の役割を引き受けたんです。
感情を失う、そして引きこもり

しかし、状況は一向に改善されません。私は次第に、笑顔すら出せなくなりました。
いつの間にか、感情を感じることも面倒になり、自分の気持ちがわからなくなりました。
ただただ、辛い。悲しい。
私は何もできないダメな子だ。存在する意味がない。消えてしまいたい。
感情を失った私は、部屋に引きこもるようになりました。何かしようという気も起きない。
何も考えたくない。明日が来るのが怖い。
体に異変があるはずなのに…
このとき、些細なことも「自分がダメだ」と思うきっかけになっていきました。
たとえば、いつもの時間に電車に乗れなくて、目の前で発車してしまっただけで「私は全てから見放された。ダメな子だ。」と絶望します。
全てがこんな調子です。
身体にも異変が出はじめ、頭痛や動悸が頻繁に起こります。ところが、病院で何度検査しても、何も異常はありません。
それから、朝が来るのが怖くて、夜眠れなくなりました。
泣いて、泣いて、泣き続けて、疲れて意識が朦朧(もうろう)として、そのまま眠る。そうしないと、眠れませんでした。
精神科に行きたい
学校や、電車の中。いつでも、誰かが自分の悪口を言っている気がしました。
楽しそうに笑っている人を見ると、イライラします。笑い声が耳に突き刺さって、頭が壊れそうになります。
普通に道を歩いていても、涙が溢れてきます。ここまできて、やっと私は決心しました。
「これは、もう1人では解決できない」
そして、母にメールしました。
精神科に行きたい。
そして、かかりつけの内科で紹介状をもらい、心療内科に通うことになったのです。
≫次はこちら