自己肯定感

危険!!断捨離に潜む意外な心理的トラップ

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今の自分を否定して次に進もうとする人は、断捨離がやめられない傾向にあります。あなたは、次のような状態で断捨離をしていませんか?

とても気に入って買ったはずの雑貨や服。キレイにディスプレイして、気持ちよく過ごしていたはずなのに。

ある日突然、捨てよう!と思い立ってしまう。

そして、断捨離が進むと人間関係も捨てたくなる。

嫌なことをされたわけではないのに、突然電話帳の整理を始める。気づけば、思い出の品がほとんどなくなっている。

断捨離の直後は、スッキリする。

だけど、数日経つと心にぽっかり穴が空いた気分になる。

危険な断捨離とは、まるで自分という存在を世界から抹消するように、身の回りにある人や物をリセットしたい衝動に駆られるんですね。

今回は、危険な断捨離の特徴と、物を捨てる行為に隠されたメカニズムを説明します!

自分を抹消する衝動と危険な断捨離

断捨離とは、身の回りの持ち物を手放して必要なものだけ残す作業です。自分が何を大切にしたいのか、本音と向き合いながら不要な物を捨てる。すると、様々な思考やこだわりも手放すことができて、心理的な開放感も得られる効果があります。

物で溢れた現代では、気を抜くと「買ったけど使っていない物」や「なんとなくシックリこないけど、高かったから」といった理由で、物を溜め込みがちです。

定期的に身の回りのものと向き合う時間を作ることで、本当に必要なものや大事にしたいものを見極めることは、人生を豊かにするために必要な時間と言えます。

ところが、断捨離の直後はスッキリするけど、しばらくすると虚しい気持ちに襲われる人がいます。衝動的に断捨離をしては、「私には何も残らない」と、寂しさや不安で押し潰されそうになる。

このような危険な断捨離は、自分を捨てる行為なのです。

人間関係リセット症候群の場合、自己否定感が強く「過去の自分を抹消したい」と、衝動的に身の回りの人や物を見境なく消去する傾向にあります。

人間関係リセット症候群の人は、突然人との繋がりがわずらわしくなり、電話帳の整理を始めたり、LINEをブロックしたりします。

人間関係リセット症候群には以下のような特徴があります。

  • ある日突然「もういいや」と連絡先を削除し始める
  • 少しでも面倒な人と感じたら削除の対象になる
  • 断捨離の一環として連絡先をゴッソリ整理する
  • 一気に消すときは個別に連絡はしない
  • 職場を変えたり、引っ越したりするこでリセットする場合もある

蓄積されたストレスが爆発したときに、衝動的に人間関係をリセットするので、事前に「もう連絡できない」などの断りは入れません。

引用:彼氏が音信不通で突然LINEをブロックされました。「もしや人間関係リセット症候群!?」

このように、不安を抱きやすい人や、自己肯定感が低い人、人間関係リセット症候群の人は、衝動的に断捨離をすることで自分を抹消しようとするのです。

手放す行為に秘められた「2つ」の意味

断捨離のように何かを手放す行為には、「卒業」「逃避」という、全く違う2つの意味があります。

卒業して手放すとは、小学校や中学校を卒業することと同じイメージです。次のステージへステップアップするには、現在の場所を手放す必要があります。

卒業の感覚とは、名残惜しさと期待が入り混じった独特なものです。ちょうど、卒業式を思い浮かべると、わかりやすいですね。

  • 「楽しいことも嫌なこともあったけど、よく頑張ったな」
  • 「面倒なことも多かったけど、終わりと思うと寂しいな」
  • 「次の場所ではどうなるかな?不安だけどワクワクする」

愛着のあった物、場所、人、に感謝して、卒業を1つの区切りに新たなステージへと向かうことで、人生の充実感を強くすることができます。

一方「逃避」とは、向き合うことが困難な状況から目をそらし、不安や緊張をなくそうとする行為です。

逃避は心理学用語で、心の防衛反応の1種です。簡単に言えば、「現実逃避」や「逃げ」ですね。逃避の断捨離は、向上心があるように錯覚させ、実は向き合うべき問題から逃げているという面で危険なのです。

  • 「もっと頑張れば、なりたい自分になれるんだ」
  • 「今いる場所では自分らしくいられない」
  • 「なんで、こんなツマラナイものばかり集めちゃうんだろう」

このように、過去を思い出す物や人は見たくないと、無意識に遠ざけようと衝動的に断捨離をすると、あとから虚しさや不安に襲われることになるのです。

現状に満足せず新しい世界を求めて、人間関係や生活環境を断捨離することは、一見向上心があってカッコいい感じがしますが、心理的には逆効果になる場合もあるのです。

ただし、逃避そのものが悪いのではありません。誰もが日常的に行っている、自然な心の反応です。

逃げることもときには必要ですが、あとから苦しくなるとわかっているのに、衝動的な断捨離がやめられない場合は、「逃避」が影響している可能性が高くなります。

危険な断捨離をやめるには

危険な断捨離をやめるには、自己肯定感を高め、自分との信頼関係を築くことが必要です。

自己肯定感が高いとは、「何もできない自分でも、そのままで価値がある」と感じられる状態です。

自分の能力や存在を信じることができると、長所も短所も冷静に捉えることができるので、過去の努力が愛おしくなるのです。何をしても、どんな結果でも、現実を受け止める覚悟とも言えます。

一方で、自己肯定感の低い人は、自分にも他人にも期待しすぎる傾向にあります。期待とは、自分の望み通りの結果しか受け入れたくない状態です。

自分の望む結果が先にあって、それを手に入れるために相手に何かをすることが期待です。自己肯定感の低い人は「理想の状態」を崩すことができず、自分にも相手にも失望すると、衝動的に断捨離を始めるのです。

自信のある人というと、ビックマウスでどんなときも動じない、ブレない自分軸を持った人を想像するかもしれません、しかし、自信の本質は別の部分にあります。

自信とは、自分の存在価値を信頼することで生まれるものです。

  • 「うまくいっても、いかなくても。自分で考えてしたことを全て受け入れる。」
  • 「私は、どんなことがあっても大丈夫。」

このように、ある種腹を括るような覚悟を持つことで自信が生まれます。自分を抹消しようとする危険な断捨離は、自己肯定感を高め自信をつけることで阻止できるのです。

まとめ

本来の断捨離は、物と向き合うことで「こだわり」や「執着」を手放す目的があります。卒業の意味で物や人を手放すと、自分にピッタリの新しい出会いが生まれる効果もあります。

ところが、現状から逃げるための断捨離では、自己否定から入るので虚しさや不安が消えません。

断捨離のあとに捨てたことを後悔したり、自分が好きになれないのであれば、危険な断捨離です。まずは、自己肯定感を高め、物や人を信じることから始めてみましょう。

それじゃあ、またね!