こんにちは、ももかです。
仕事に真面目で、回復する間も無く働き続ける人に限って、体調不良で心が折れて退職する傾向にあります。
ボロボロになるまで休めず、体を壊してから感情に気づくのはアレキシサイミアが原因かもしれません。
「やりたくない」が言えないアレキシサイミア
アレキシサイミアとは、日本語で失感情症と呼ばれています。
「嫌だ、やりたくない」と言えず限界を超えてしまうのは、感情を言語化できないからですね。
言語化とは名前をつけること
言語化とは名前をつけることで、
- 怒ってる
- 悲しい
- 興奮してる
- 楽しい
など、内側から湧いてくる感情を言葉に置き換える行為です。
感情を言葉で表現できないと「悲しいって何?」という状態になります。
アレキシサイミアは性格特性
『失感情症』という言葉の印象から、無表情でロボットのような人間をイメージしやすいですが。
実際は、感情を自覚するのが苦手な性格傾向のことを指します。
(心身症の患者に共通する心理的特徴は)あまり生気が感じられず、葛藤状況やフラストレーションがたまる状況では、内省したり困難に上手に対処したりするのではなく、むしろそれを避けるための行動に走ってしまうというのです。
そしてその最大の特徴は「自分の感情を表現する言葉を見つけるのが難しい」ということでした。
そこから感情を言い表す言葉が欠けていること=失感情(言語化)症という概念が出てきたのです。
引用元:厚生労働省e-ヘルスネット
失感情症の性格傾向にあると心身症になりやすいようです。
アレキシサイミアの原因
アレキシサイミアの原因にはいくつか説があります。
- 右脳と左脳をつなぐ脳梁の機能不全
- 右脳機能不全(ミラーニューロンの発達不全)
- 生育環境(母親との関係)
つまり、先天性後天性の両方に可能性があるってことですね。
【インサイド・ヘッド】はアレキシサイミアの映画
ディズニー映画インサイド・ヘッドを見ると、アレキシサイミアの特徴がよくわかります。
ライリーの頭の中
主人公のライリーの頭の中には、
- ヨロコビ
- イカリ
- ムカムカ
- ビビリ
- カナシミ
という5つの感情が存在しています。
この5つの感情が『司令部』で交互に役目を果たすことで、ライリーは人間らしい感情表現ができるんですね。
強いストレスで感情が迷子に!
ある日ライリーはお父さんの仕事の都合で引っ越しをすることになりました。
すると、環境の変化に5つの感情は混乱します。(ストレスフルな状態)
司令部は大パニック!
ヨロコビとカナシミは『記憶のごみ捨て場』という長期記憶の保管場所にり出されてしまいました!
二人は帰還のため悪戦苦闘しますが、司令部にいた残りの感情が暴走し、操作ミスを連発!
友達や家族との『思い出の島』を次々と崩壊させてしまいます。
そしてついに、ライリーは一切の感情を感じなくなりました。
まさに、これと同じことがアレキシサイミア(失感情症)の脳内でも起こっているです!
なんかモヤモヤするけど、よくわからない
アレキシサイミアは、不快感や嫌悪感をきちんと感じられません。
感情に時差があり、
と、ずーっと後になって気づくんですね。
だけど、言語化できないから「大丈夫、まだ大丈夫。」と思ってしまうんです。
感情に名前をつける習慣をつけよう
アレキシサイミアは性格なので、意識することで変化できます。
自分の感情がなんであるか言葉で表現したり、感情が沸き上がったときの身体感覚を意識しましょう。
そして、時間がかかっても人に言葉で伝える練習が必要です。
自分と同じように、相手の感情を想像する力が弱いですが、ひとつずつじっくり考えれば導き出せるようになります。
常に外側に意識が向く傾向にあるので、マインドフルネスによって「今ここ」を捉える習慣を身に着けることも有効です。
感情を表す言葉をリストアップして、結び付けることができれば人にも伝えやすくなるので、試してみてください。