疲れやすい脳の基本対策

考えすぎる人の脳は1日でどれくらいエネルギーを使うのか?

考えすぎて疲れてしまう感覚は、HSPによくある。

「頭を使いすぎて疲れた」と表現するように、思考はエネルギーを消費する。

頭を使って疲れたら、何も考えず、ぼーっとすると脳が休まると思うでしょ。

ところが、実際は何も考えずぼーっとしている方が脳のエネルギーを消費しているの!

考えすぎてしまう人は、意外と脳のエネルギーを使っていない。

では、脳は1日でどれくらいのエネルギーを使うのか?

そもそも、脳が使うエネルギーとは何なのか?

じっくり調べた内容を、わかりやすく解説するね!

考えすぎて疲れるのは、脳がエネルギーを消費しているから

脳は、もっともエネルギーを消費する組織のひとつ。基礎代謝の20%は、脳が活動するために使われている。

基礎代謝とは、呼吸、心拍、体温の維持などの「生命活動」に必要な最低限のエネルギーのこと。

つまり、1日何もせず横になっているだけで、20%のエネルギーを消費しているの。

基礎代謝量を臓器別に見ると、筋肉・心臓・脳がほぼ2割ずつを消費しており、筋肉の少ない人は基礎代謝量が低くなります。

引用元:厚生労働省|e-ヘルスネット

さらに、脳は生命の維持だけでなく、様々な機能を担っている。感情や記憶の処理、五感からの刺激の処理、ホルモン分泌の指示、神経系への指示など。

つまり、体を動かさず「考え事」をしているだけで、エネルギーを消費しているんだね。

HSPは些細なことが気になって、つい考えすぎてしまう。非HSPと比べて疲れやすいと感じている人も多い。

HSPが疲れやすい原因は、脳を酷使して「考えすぎ」ているからだと思うでしょ?

実は違うの!

調べてみたら、考えていないときの方が、エネルギーを多く使っていることがわかった。

詳しく説明するね。

そもそもエネルギーって何?

エネルギーの語源は、ギリシア語で「物体内部に蓄えられた、仕事をする能力」を意味する。

って言われても、よくわからないよね。Wikipediaで調べてみた。

「エネルギー」の語源となったギリシア語の ἐνέργεια (ギリシア語ラテン翻字: energeia) は、ἐνεργός(ギリシア語ラテン翻字: energos) に由来する。

これは、ἐν(エン)と ἔργον(エルゴン)を組み合わせた語で、ἐν は前置詞、ἔργον (ギリシア語ラテン翻字: ergon) は「仕事」を意味する語である。

つまり、「物体内部に蓄えられた、仕事をする能力」という意味の語である。エネルギーという概念は「仕事」という概念と深い関わりがあるのである。

引用元:Wikipedia

「仕事」とは、物理学における物理量のこと。

うーん…ますますわからない。

どうやら、物理学の世界では「エネルギー」について、ものすごくたくさん研究されているみたい。

少し調べたら、奥が深すぎて逆に迷宮入りしそうだった。

文系で学校の勉強が苦手な ももか が、独自に調べて「こんな感じかな?」と理解した範囲でお話しするよ。確認のために、引用をたくさん使わせてもらうね。

脳が発しているエネルギーとは何か?

人間の脳内では、電気エネルギー(電磁波)が使われているの。細胞同士が情報交換するときに、ビビビッと電気が送られる。

エネルギーって、すごく簡単に言うと「何かを動かす力」のこと。

いくつか種類があって、目に見えるものと、目に見えないものがある。例えば、「熱、光、音、電気…」などなど。

わかりやすいところだと、車はガソリンを熱エネルギーにして動いている。

すごく高い声を出すと、コップや窓が割れるのは、音が空気を動かすエネルギーだから。

ちなみに、脳の電磁波を利用して、特定の人の思考を操作する「思考盗聴」という犯罪もあるんだって!

思考盗聴とは、ある特定の周波数の電波・電磁波などを脳に向かって照射し、脳内の思考や情報を読み取る行為のことを言います。

人間の脳神経の働きは電気信号に置換できるため、それを読み取ることで思考・視覚・聴覚情報などの脳内の情報を可視化・可聴化して盗聴すると言われています。

電磁波攻撃と同様に高額な専門機材が必要とされるため、「疑似」思考盗聴の手口も盛んに取り入れられているのが実情です。

引用元:あなたの街の探偵社

脳は、外側から与えられた電気エネルギーにも影響されるってこと。

相手のエネルギーを吸い取るエナジーバンパイアは、言葉という音を使って、思考を操作しているとも言えるね。

1日で脳が消費するエネルギーは27W(ワット)

脳内では、細胞同士が情報交換するときに、電気エネルギーが使われる。これを、日常的に使っている「電力」に置き換えてみよう。

睡眠中はエネルギー消費量が覚醒時の半分になることから考えると、睡眠時間を8時間とした場合、覚醒時の脳は電力に換算して27Wのエネルギーを消費していることになる。

これは、ノートパソコンの消費電力と同じぐらい。もちろん、両者の動く仕組みは全く違うので偶然の符合にすぎないが、ミョ~に納得感のある事実である。

引用元:EMIRA supported by TEPCO

1日で脳が消費するエネルギーを電力に換算すると、27W(ワット)なんだって。

知り合いの電気技士さんに聞いたら、一般的なオフィスで使用されている蛍光灯が、20W〜30Wなんだって。

私たちの脳は、起きているときに常に蛍光灯1本分の電力を消費しているの。

ここまでのまとめ

  1. 脳は、もっともエネルギーを使う組織の1つ。基礎代謝の20%は脳で使われる。
  2. 人間の脳内では、細胞同士が情報交換をするときに「電気エネルギー」が使われる。
  3. 1日で脳が消費するエネルギーを、電力に換算すると27W(ワット)

考えているときのエネルギー使用量は、何も考えないときの20分の1

脳は、何も考えていないときの方がエネルギーを使う。

字を書く、計算する、本を読む、思考するなどの意識的な行動をしているときよりも、ぼーっとしているときの方が20倍ものエネルギーを消費しているの!

1997年、ワシントン大学のマーカス・E・レイクル教授が、「fMRI」という脳の働きを調べる装置で実験をして発見したそう。

意識的に頭を使うときと、ぼーっとしているときでは、脳は別々の部位が活性化される。

「ぼーっとしているとき」とは、いわゆるマインドフルネス状態のこと。

過去も未来も考えず、良い悪いと判断せず、ただ今を感じる。このぼーっとしているときの脳の消費エネルギーが、意識的に思考しているときの20倍!!

レイクル教授は、ぼーっとしているときに脳が活発に働く現象を「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と名付けた。

デフォルト・モード・ネットワークは脳のアイドリング状態

デフォルト・モード・ネットワークとは、ぼーっとしているときに脳が勝手に情報処理を始めるアイドリング状態のこと。

お風呂に入ってリラックスすると、一気に色々な考えが浮かんでくるのも、デフォルト・モード・ネットワークが優位になるから。

この「デフォルト・モード・ネットワーク」だけは、不思議なことに、本を読んだり勉強したり、何か特定なことに目的を定めて考えているときは活動が低下し、反対に無目的で何も考えていない時だけ活性化しています。

いわば脳がアイドリングしているときに、一番活発に働いていることがわかっています。

引用:脳を鍛える茂木式マインドフルネス

なぜデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が、ぼーっとしているときに起こるのか?

脳は意識していることをすぐに行動に移せるように、ぼーっとしているときに様々な神経回路を繋ぎ合わせて、準備しているから。

脳内では情報交換の際に電気エネルギーが使われていると説明したけど、DMNのときは待機電力を消費しているのと同じイメージかな。

待機しているときの方がエネルギーを消費するなんて、脳って本当に不思議だよね。

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の効果

思考をやめ、何も考えずぼーっとすることで起こるのが、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)だったね。

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)は、脳内の「感情」「行動」「記憶」など、別々の部位で管理している情報をつなぐ役割をしている。

電力の話が出てるから、電化製品で例えてみよう。

思考しているときは、掃除機を手にもって「次はあそこの椅子を動かして…」と意識的に掃除している状態。

人間は、掃除機と一緒に体も頭も動かして、目の前に集中する。素早く目的の部屋を綺麗にするには、効率が良いよね。

一方、DMNが活性化しているときは、「ルンバ」が部屋の隅々まで満遍なく掃除してる状態。

人間は、掃除のことを考えなくていい。それこそ、ぼーっとしていても、部屋は綺麗になる。

何も考えず、ぼーっとしていると、「ルンバ」が脳内を駆け巡って、メンテナンスしてくれるの。

自己認識が深まる

レイクル教授の研究結果によると、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)によって脳内の神経回路が活発になると、自己認識が深まる効果があるそう。

つまり、自分自身について考えるようになるということ。この自己認識は、細胞レベルにもおよんで、自己免疫力を高める。

また、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)によって見当識も深まる。

見当識とは、自分が「どこにいて、何をしているか」という記憶に関する意識。

ぼーっとしているときに、「感情」「行動」「記憶」を整理して、自分自身を深く見つめ、どこで何をしていたのかメンテナンスしているんだね。

意識的に行動するときは、省エネ。行動や感情を整理するときに、20倍のエネルギーを使う。

ということは、常にアレコレ考えすぎて疲れてしまう人よりも、ぼーっとしている人の方が、脳のエネルギーを消費してるってこと!

しかも、一生懸命考えているときは、省エネ状態だから、感情や記憶などを結びつけるには効率が悪い。

考えすぎて疲れてしまう人は、瞑想などで意識的に「何も考えない」状態を作ろう。

まとめ

考えすぎて疲れてしまう原因は、脳が省エネモードなのに、一生懸命動かそうとしているから。

逆に、ぼーっとして何も考えない方が、20倍のエネルギーを使って「感情」「記憶」「行動」などを整理する。

ぼーっとする方法は、呼吸に意識を向けたり、心の中でゆっくり数字を数えたりすると良いよ。

「今ここ」に集中することで、DMNスイッチが入る。

やってみてね!