感受性が豊かな人は、仕事に対してのモチベーション高いです。
ところが、体調不良で退職率も高く、キャリアを形成することが難しくなっています。
この現象は、境界線の薄さと白黒思考を改善することで対処できます。
感受性豊かな人が仕事をやめる原因
感受性豊かな人は、物事の些細な違いを見抜く洞察力で本質を瞬時に見抜きます。
組織で働くと、短期間で多くの改善点に気付くんですね。
ところが、職場には自分勝手に仕事を進める人や、サボり魔もいます。
感受性豊かな人は繊細で傷つきやすく、「あれは違うよね」と思っても、ハッキリ自己主張できません。
理想と現実のギャップに気づいても、境界線がなく、物事を多面的に思考する能力がないと、精神的に耐えられなくなってしまいます。
感受性の豊かな人が仕事を継続するには、しっかりした境界線が必要なんです!
仕事に必要な4つの境界線
境界線とは【どこからが自分で、どこからが他人なのか】を区別することです。
仕事で重要な境界線は、次の4つです。
- できること
- できないこと
- やりたいこと
- やりたくないこと
この4つを、自分と相手それぞれで考えてみましょう。
できるしやりたい?できるけどやりたくない?
たとえば、仕事を依頼されたら、相手は
- できるけどやりたくないのか
- やりたいけどできないのか
この2つの視点で状況を観察してみます。
そして、自分にも「できるしやりたい?」「できるけどやりたくない?」と問いかけます。
こうして状況を観察したうえで、相手が【できるけど、やりたくないから自分勝手に頼んでいる】と感じたら、境界線を引いて断ります。
もしくは、自分が【できるけど、やりたくない】場合も思い切って断って大丈夫です。
断る条件は変更してOK
最初は自分にコミットする意味で、NOを優先しますが。
慣れてきたら、体調や気分で断る条件を変化させながら、限界の匙加減を探していきましょう。
「昨日はやりたくなかったけど、今日はやってもいいかな。」と思い直すのもアリです。
そういうときは「今回だけ特別だよ」と言って、いつも許可するわけではないことをアピールしておくと、なぁなぁにならずに済みます。
白黒思考は偏った思考のクセ
境界線を強める妨げになるのが【白黒思考】です。
白黒思考とは物事をアリかナシか、白か黒か、の2択で考える偏った思考のクセのことです。
受ける?断る?の2択になる
たとえば、何か仕事を依頼されたとは「受けるか?断るか?」の2択しか浮かびません。
その間にある、
- 即答せず考える時間をもらう
- 条件の交渉をする
- 代替え案を出す
などの選択肢に気づかないんですね。
ミスをした=価値がない
ほかにも、1つミスをした途端に「だから私はダメなんだ」と結論を飛躍させてしまうケース。
これも、自分には価値があるか?ないか?の2択になっているんですね。
その間にある
- 今回のミスは防ぎようがなかったかもしれない
- 仕事のミスと自分の価値は別物だ
- 自分に責任があるけど相手にも責任はある
こうした選択肢を考えられないんですね。
白黒思考をやめて境界線を作る方法
境界線は白黒思考に気を付けながら、少しずつ作っていくものです。
思考の癖は繰り返し意識すると強化され、次第に無意識に反応するようになるので。
その癖を治すには、新たな習慣で上書きする必要があります。
とにかく意識する
新しい習慣を作る最初の1歩は、とにかく意識し続けることです。
自分は境界線が薄く、人の問題に首を首を突っ込む性質があると自覚します。
むやみに自分責めをするのではなく、自覚して冷静に判断できるようになるのが目的です。
ひとつの出来事を3方面から捉える
白黒思考してるなと気づけたら、1つの出来事を3つの側面から観察してみましょう。
白黒思考で浮かんだ選択肢に、もう1つプラスすればいいですね。
相手の発言がきになるとき
- 自分の立場
- 相手の立場
- 第三者の立場
行動するか迷ったとき
- すぐに取り組む
- 先送りにする
- そもそも行動しない
言いたいことができたとき
- ストレートに伝える
- 冗談っぽく伝える
- 他の人に伝えてもらう
などなど。
「今、自分が考えている選択肢の他に、もうひとつ新しい選択肢はないかな?」と考えてみます。
すると、視野が広がって心に余裕ができるので、試してみてください。