心のケア

内面に名前をつけるデメリット「本当の生きやすさ」って何?

お茶で休憩

「自分は何者なのか?」「この生きづらさの原因は何?」このように感じたことがあるなら、1度は自分の内面について調べたことがあるはず。

すぐに見つかる言葉は、

  • 発達障害
  • アスペルガー症候群
  • ADHD
  • 自閉症スペクトラム
  • うつ病
  • アダルトチルドレン

もう少し踏み込んで調べてみると、

  • エンパス
  • HSPHSS型HSP
  • 内向型外向型

内面の違いを表す、様々な言葉に出会いますね。

それぞれ、少しずつ違った特徴があるから表現の仕方も変わってきます。

では、内面に名前をつけることで生きづらさは解消するのでしょうか?

内面に名前を見つけても生きづらさは解消しない

自分をぴったり表現する言葉に出会って嬉しくなったのもつかの間、おそらく「余計自分がわからなくなった」と感じているのではないでしょうか。

原因は、「自分の内面にぴったりの名前を見つければ、生きづらさが解消する」と思っていることにあります。

広く認知されている発達障害ADHDの場合は、公表すれば生活しやすくなるかもしれません。

何かのサポートを受ける権利があるんだと、お墨付きがもらえるわけだからね。

だけど、実際は国や地域から支援してもらえる人の方が少ないです。多くは、自分で心地よい環境を作っていかなければならないの。

内面に名前をつけるメリット・デメリット

名前をつけることの注意点は、個人差があることを忘れてしまう点なの。

  • 肌の色
  • 目の色
  • 生まれた時代
  • 話す言語
  • 価値観

何一つ同じ人間はいないのに、内面のことは同じ言葉で表現したがる。

生きづらさの原因を追求するために、みんな名前を欲しがるんですよね。

では、内面に名前をつけるメリット・デメリットとは、なんでしょうか?

内面に名前をつけるメリット

  • 得意、不得意が明確になり、対策を練ることができる
  • 自分のことを客観的に観察することができる
  • 人と違ってもいいと、安心感を得ることができる
  • 周囲に自分のことを理解してもらいやすくなる

内面に名前をつけるデメリット

  • 自分と同じでない相手を批判したくなる
  • 少しでも当てはまらない部分があると、途端に不安になる
  • 物事が上手くいかない言い訳に使いたくなる
  • 内面は変化する。ということを見落としがちになる

このように内面に名前をつけることは、自分らしく生きるきっかけになります。

一方で視野を狭めてしまう危険もあるということなの。

本当の生きやすさとは?

内面に名前をつけるだけでは、生きづらさは解消しません。ところが、自己啓発本などでは、

「自分が〇〇障害と知って、私の人生は変わりました。」

「周囲と上手く付き合えない原因が△△△症候群だとわかり、とてもラクになりました。」

という人をたくさん見かけます。

私自身も、HSS型HSPだと知って人生が変わりました。というより、心が救われました。

そうなんです。

内面を表現する言葉に出会うことは、生きづらさを解消するきっかけにしかすぎず、どれだけ行動して自分に向き合うことができるかが肝なんです。

そう、変化は見えないところからやってくる。

細かい仕分けにとらわれて、前に進めない状態になっていませんか?

正確な表現を求めることよりも、得意なことや苦手なことを1つずつ確かめていくことの方がずっと大切です。

 

自分が何者かを定義するのは、あなた自身。

それから、社会生活がスムーズに送れるからといって生きやすくなるわけではありません。

社会福祉の対象となっている場合は、「私は〇〇障害です」と公表することで様々なサポートが受けられます。

結果的に、仕事や買い物など社会生活は送りやすくなることもある。周囲の理解を得ることで、本人の心の負担が軽くなることも十分ある。

ですが、本当の意味で生きやすさとは、人並みの社会生活を送ることではないですよね?

どんな自分も大好きになり、周囲も君を大好きでいてくれると、ありのままの自分に価値を感じながら生活していくことじゃないかな。

自分を表現する言葉探しに振り回されないために

最後に、誰かに名前をつけて欲しいと願う人に大事なことを伝えたい。

自分が何者かは、最終的には自分が決めるということ。

 

それぞれの内面に100%合致する言葉をつけようとするなら、それこそ人間の数だけ必要になる。それに、内面は常に変化していることも忘れちゃいけない。

1週間前の今日の自分が、まったく同じ考えを持っていると言える?

1番大事なのは、どんな状態の自分も受け入れることです。

注意力が続かないこと。

すぐに疲れてしまうこと。

上手くしゃべれないこと。

背が低いこと。

同性が好きなこと。

両親が嫌いなこと。

こういう、変えたくても変えられない性質や

今日は気分が上がらない。

今日は人と話したくない。

急に寂しくなった。

とてもイライラする。

というような、気分的なことも。

「そんな私がいてもいい」と、いつも自分で自分を認めて挙げられるようになること。

これが本当の意味での生きやすさに繋がるんです。