こんにちは!ももかです。
私はいま、30歳という人生の節目の年齢にいます。あと2ヶ月ほどで、31歳がスタートします。
最近は40歳に向けて、どのように人生の舵を切っていくかを考えるようになりました。
なぜなら、大学生で就活をしたときに願った「30歳の自分」にとても近い状態にいるからです。
20代の仕事人生を見ても、やりたいと思ったことはほとんど経験してきました。
だから、目標設定には大きな効果があると実感しています。
そこで今回は、
- いま就活をしていて方向性に悩んでいる
- 転職しようと考えているけど決心がつかない
という人たちのために、
- 私の仕事に対する考え方
- 就職・転職の際に意識したこと
をお話ししますね。
私が転職ジプシーに陥った3つの原因
私が転職ジプシーに陥った原因は3つあると分析しています。
- 組織で人に合わせて働くのが苦手
- 自己肯定感が低く、仕事が全て解決してくれると依存していた
- 仕事は視野を広げる社会勉強と考えている
今回は、3つめの「仕事は視野を広げる社会勉強と考えている」について詳しくお話ししたいのですが、その前に軽く①と②についても触れておきますね。
組織で人に合わせて働くのが苦手
1つめについては、「組織で働くのが苦手」と思っていいんじゃない?という記事で、詳しくお話ししました。
同じ場所で同じ人と同じ仕事を、終わりを決めずにやり続けることが、狭い檻の中に閉じ込められるような感覚で窮屈になります。
どんどん自分が小さくなっていくような気持ちになるんです。

自己肯定感が低く、仕事が全て解決してくれると依存していた
2つめの原因として、自己肯定感の低さから「私に足りないものは、仕事が全部解決してくれる」と依存していたことです。
20代半ばのときアパレルの販売員をしていたのですが、どうしても長く働けるイメージが湧きませんでした。
そこで、フリーランスや起業を思いつき、会社に頼らずに仕事ができる人になろうと決心しました。
そうとなれば、商品は私自身です。
個人として仕事をもらえるようになりたかったので、心の弱さに正面から向き合うことにしたんです。
このときのお話しは、4年で生きづらさから脱却シリーズとして時系列で詳しく書きました。

仕事は視野を広げる社会勉強と考えている
私が転職ジプシーに陥った原因の3つめが、今回お話ししたい「仕事は視野を広げる社会勉強」だと考えていることです。
あなたにとって、仕事とは?
この質問に対する私の答えは、
- お金をもらってできる社会勉強
- お金をもらってできる人間観察の場
- 視野を広げるためのツール
つまり、仕事を通して情報収集と経験を重ねて、濃い知識を得るチャンスとして捉えています。
興味のある業界があれば、自分で働いて実際に経験してみるのが1番勉強になる!
これが、私が転職する際のモットーです。
私の考えを採用するかどうかは、あなた次第ですが。
ここからは、私が就活や転職の際に意識していたことを整理してお伝えしますね。
【就活】厚みのある人間になりたい
私が就活を始めたとき、30歳の自分がどうなっていたいかを想像しました。
そして、出てきた条件は次の通りです。
- 口先だけで経験が伴わない薄っぺらな大人になりたくない
- 1つの業界しか知らない大人になりたくない
- 過去の成果に固執した柔軟性のない大人になりたくない
一言でまとめると、厚みのある人間でいたいと思ったんです。
そのために、就活のときは次の4つを意識して会社を選びました。
- 30歳の自分の市場価値を高める
- 福利厚生より「何を経験できるか」を重視する
- 業界に偏りがなく取引できる会社にする
- 新卒ブランドを最大限活用して未経験の業界に行く
ひとつずつ説明します!
30歳の自分の市場価値を高める
自分の市場価値とは、どれだけの人に「あなたと仕事がしたい」と思ってもらえるかを指します。
転職市場や求人市場だと思ってもらえればいいです。
大学生の私は、女性が働くのなら30歳までにどれだけ経験を積んでいるかで、その後の選択肢が変わってくると考えました。
いつ結婚して子供を産むか、自分で決めることはできません。そもそも、結婚するかどうかもわかりません。
- 結婚
- 出産
この2つの不測の事態が起こっても、そのせいで自分の人生が台無しになったと思いたくなかったから。
結婚や出産を経験して再就職をすることになったとき、少しでも有利でいられるようにしたかったんです。
「子どもがいるから・・・」「私にはこれしかできないから・・・」そうやって、ピコピコとレジ打ちのパートをする女性にはなりたくなかったの。
(レジ打ちのパートが悪いわけじゃないです。どういう姿勢で仕事に取り組むか?という意識のお話し。)
福利厚生より「何を経験できるか」を重視する
30歳での自分の市場価値を高めようと思ったとき、20代でやるべきことが決まりました。
それは、
1番大変そうな会社に就職すること
若いときの苦労は買ってでもしろって言うでしょ?
30歳までが勝負だから、苦労するなら早いほうがいい。
そこで、福利厚生よりも「何を経験できるか」を基準に会社を選びました。
といいつつ、市場価値の条件がなくても20代前半の私には、大手のゆったりのんびりした感じは合わなかったと思います。
有名企業の会社説明会に行っても、窮屈で退屈だと感じるばかりだったから。
業界に偏りがなく取引できる会社にする
40、50代になって、「私はこの業界しか知らない。いま失業したら、他にできることが何もない。」という状態にはなりたくなかったの。
1つの技術を極めて職人さんになるのもカッコいい。キャリアを積んでマネジメントもできれば、専門職として高給で転職できる可能性もあります。
だけど、大学生の私にとって1つの業界しか知らないということは、視野が狭くなって選択肢が狭まることだと考えたんです。
社会を広く経験したかったので、取引先の業界が絞られない会社を選ぶことにしました。
新卒ブランドを最大限活用して未経験の業界に行く
新卒の最大の強みは、やる気と元気さえあれば未経験の業界でも就職しやすいことです。
就活中に新卒ブランドの強みに気付いた私は、アルバイト経験のあったアパレル業界を捨て、業界を絞らずに説明会に参加するようにしました。
バイトで服の販売をしていたので、ファッション業界に就職するには有利な条件を持っていたのですが。
服の販売は選ばなければ中途でも主婦でもできます。(量販店にするとか)
さらに、私の場合は経験者というおまけもついているので、やりたくなったらいつでも復帰できると考えたんです。
一方で、一般企業の転職は販売員に比べてハードルが上がります。しかも、未経験で中途となると余計に条件が厳しくなります。
この事実を知ったとき、新卒だけが使える「業界のこと全然知らないんですけど、やる気はあるんで頑張ります!」という素晴らしいセリフを最大限活用しようと決めました。
最初の就職先は通信系商社の営業職
最終的に、大学で心理学を専攻し、アパレル販売のアルバイトを経験しながらも、通信系商社の営業として就職しました。
売るものは、こんな感じ。
- オフィス用の電話機、複合機の導入
- 電話線・ネット回線の引き込み
- 事務所移転のサポート
- 社用携帯
- サーバー
- ネットワークセキュリティ端末
- パソコン、タブレット端末
- webサイト
- リスティング広告
- 経営コンサル
企業が事業を営むときに必要なものは、全て売ることができます。
取引先は中小企業。業界は問わず、そこに会社があれば営業に行きます。
これがね、狙い通りすっっごくきつかった。笑
入社して最初の仕事は、2ヶ月毎日新規テレアポ200件架電。(取引のない会社に電話でセールスして、商談の日程を取り付けること)
ようやくテレアポ地獄から抜け出したと思ったら、以前取引があったけど解約された顧客のリスト(いわゆる死にリスト)を渡されて再契約を取る。
私は全然なかったけど、テレアポでも飛び込みでも、罵声を浴びせられたり1時間以上クレームを言われて病んでた同期がいっぱいいました。
つらかったけど、世の中には私の知らない仕事がたくさんあることがわかりました。
ネジや金型を作っている家族経営の町工場、おじいちゃんが個人でやっている税理士事務所。
果物の卸業者、携帯の修理業者、アパレルブランド、IT系ベンチャー、アダルト雑誌の編集社・・・
本当に様々な業種の会社を見ることができて、社会の仕組みを知るにはとても良い勉強の場でした。
【転職】やりたいことは確実に実行したい
私の就活での誤算は、組織で働くことが苦手だと気付いていなかったことです。
当初の予定では、30歳で課長くらいになって、それなりに収入もキャリアも積んでいるつもりでした。
営業職も3年目の終わりに差し掛かったとき、心も体も壊してしまい転職を決意しました。
そこから、気づけば4〜5回転職を繰り返していますが、振り返ると必ず希望の仕事に就くことができています。
ここからは、私が転職する際に意識していることをお伝えしますね。
やりたいことがあって転職するので、確実に実行したいと考えて使ってきたテクニックです。
実績を残してから次を考える
実績といっても、些細なことでいいです。
ただ、私の場合には実績を出し始めると飽きて次を考え始めるので、順番が逆なところもあるんですが。笑
なぜ、転職の際に実績が有利になるかというと、次の仕事を選ぶきっかけになったと言いやすいからです。
一般的な転職情報だと、実績があればスキルがわかりやすいからと言われますよね。
私の経験では、実績は「できる人」と印象付けるためではなく、転職をポジティブなものだと印象付けるために使います。
たとえば、
- 新しい業務を軌道に乗せた
- 社内標語コンテストに参加した
- 辞めたいと相談してきた後輩を100%継続させた
- 会社のボランティア活動で近隣住民から褒められた
- お客様に固定のファンがいる
こんな感じ。
就活の際に学生生活で頑張ったことをアピールしたのと同じように、転職でも業務の中で頑張ったことをアピールします。
- 営業売り上げ全国1位
- 部下50人を率いる部署の管理職
- 1億の新規プロジェクトのリーダー
- 小売店のエリアマネージャーで10店舗管理
みたいな実績は、作れる人の方が少数です。
それに、誰もが聞いてインパクトのある実績は、大手有名企業の40代男性くらいでないと、そもそもチャンスに恵まれません。
逆に言えば、些細な実績や頑張ったことであれば、若くても女性でも簡単に見つけることができます。
上司と良好な関係を築いておく
転職したいと思わなくても。
上司と良好な関係を築いておいて損はありません。
退職の相談をしたときに、実績や頑張ったことを理由にステップアップしたいと伝えれば、大抵は応援してくれます。
最初は引き止められたり、仕事を増やすことで気を紛らわそうとしてきたりするかもしれません。
それでも、最後には「〇〇がやりたいことを優先しな。自分の人生だからね。応援しているよ。」と言ってくれます。(社交辞令だとしても)
プライベートまで共有することはないですし、あくまで仕事上は良好な関係を築いておくと退職がスムーズです。
退職相談時に会社や同僚の愚痴は言わない
私は最初の会社を辞めると決めたときに、既に2回転職していた姉に相談しました。
と言われました。
確かに、自分が「退職したい」と言われる側だと想像したら、頭ごなしに文句をぶつけられると、たとえ事実でもいい気持ちはしません。
人員が減るということは、他のメンバーの負担が増えるということです。
上司は残ったメンバーで業務を組み直さないといけないですし、新たに人を探さなければなりません。
退職の意思を伝える際には、お世話になった感謝の気持ちも伝えるようにしましょう。
たとえ上司から「何か嫌なことでもあったの?」と聞かれたとしても、「いいえ、みなさんにはとてもお世話になりましたし、ここで働けてよかったと思っています。」と答えます。
本当は嫌なことだらけだったとしても、その中でも感謝している部分・自分にとって勉強になった部分を探して、そこを伝えるようにします。
どんな業界に転職しても前職の経験を反映させる
最後は、転職後の心構えになります。
どんな業界に転職しても前職の経験を活かすことを意識すると、自分の中で重要な仕事に対する軸ができます。
極端ですが、保育士からシステムエンジニアになったとしても。
たとえば、保育士時代に培った、相手の理解度に合わせて話をするスキルがあるとします。
システムエンジニアになったら、何もわからない顧客に対して理解できるように説明する大切さを知っていることになりますね。
もし、エンジニアの仕事がピンとこなかったとしても、「理解度に合わせて相手に教える」ことに喜びを感じるんだということがわかれば、新たな道が開けるかもしれません。
なんだか、転職ジプシーを斡旋しているようですが。笑
どんな仕事に就いても、学べることや活かせることがあるんです。
人生の財産となる就職・転職をしよう
仕事は人生を豊かにするツールです。
苦しいこともあるし、大変なこともあるけれど。そこから多くのことを学ぶことができるんですよ。
私は人生全てが学びだと思っていますが、仕事は大きな割合を占めています。
仕事を通して人間的にも成長できますし、反対に堕落することもできます。
いま思うような仕事に就けていないなら、現状から何を学べますか?
お金をもらうだけが仕事の役割ではありません。
どこで、何をして、何を学ぶか。
全て自分で決めることができるのが仕事だと、私は考えています。
まとめ
30代での人生の過ごし方を決めるにあたって、20代の仕事人生を振り返ってみました。
「自分が望んで転職ジプシーになってるじゃん。」
と、書きながら突っ込んだことは、ここだけの内緒ね。笑
これから就職や転職をする人の参考になれば嬉しいです。
それじゃあ、またね。