HSPの基本

HSP徹底解説!気質と性格の違い、うつ病と診断される理由など

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こんにちは!ももかです。

この記事では、HSPを知ったばかりの人向けに、基本的な概念について説明します。

HSPは変えられない気質なのに、臨床現場で認知度が低いために、うつ病と誤って診断されている場合もある。

私は15歳から4年間心療内科に通って、精神安定剤を飲んで治療しました。

今は、「あのときHSPを知っていたら、治療が長引かずに済んだかも。」と思ってます。

なぜなら、HSP気質を理解してケアすることで、生きづらさを解消できたからです。

本当は気質に対するケアが必要なのに、うつ病と誤診されてつらい投薬治療をする人が減るように。

そんな願いを込めて、調べたことをまとめました。

この記事でわかること

  1. HSPの特徴
  2. 気質と性格の違い
  3. HSPがうつ病と診断される理由
  4. 刺激に弱くストレスを感じやすいについて

それじゃあ、スタート!

Highly Sensitive Personとは?

HighlySensitivePerson(ハイリーセンシティブパーソン)とは、直訳するととても繊細な人という意味です。

頭文字を略して、HSP(エイチエスピー)と呼ばれています。

HSPは、アメリカの心理学者【エレイン・アーロン博士】によって提唱された概念。

病気や障がいの名前ではなく、持って生まれた気質のこと。

HSPの特徴

  1. 右脳の働きが活発で感受性豊か
  2. 共感能力が高く、人の感情に左右されやすい
  3. 音や光などの刺激に対して敏感に反応する
  4. 疲れやすくストレスを溜めやすい
  5. 些細な表情の変化も読み取り、気持ちを察するのが得意

HSPの特徴は、右脳の働きが活発で感受性が豊かなことです。

右脳は感情や芸術的能力を司る部分。だから、HSPは芸術に深く感激する傾向もあります。

HSPの診断方法

HSPの判別は、チェックリストで調べます。

ここでは、特に使いやすいサイトをふたつ紹介しますね。

気質と性格の違いとは?

気質とは、性格の核になる生まれ持った性質のこと。いわゆる、遺伝子や体質などを想像してもいいでしょう。

イメージしやすいように、卵で説明しますね。

黄身+白身=卵

気質+育った環境や経験=人格

気質とは

人の性格は、持って生まれた気質を中心に、育った環境や経験などが影響して形成されます。

HSPのとても繊細で敏感な特徴は、遺伝子に刻まれた体質ということ。

では、

  • 感受性が豊か
  • 刺激に敏感

とはどういうことなのか?

そもそも感受性とは?

感受性とは、以下のように定義されます。

感受性とは、外界からの感覚的、感情的な働きかけを受けいれる、人間の心の能力あるいは状態。

大別して、認知的感受性情動的感受性との二つがある。

認知的感受性とは、感性知覚にもとづいたものである。

色彩・形・音の特性・匂いや香りについての感覚を豊かにしてくれ、この場合には感覚性とも呼ばれる。

情動的感受性とは、より全体的なものである。

快楽や苦痛の感情を受けいれる能力、あるいは状態のこと。この場合には感情性とも呼ばれる。

また、この両者を含んだ感受的な心的事実の総体をさす場合には、感性とも呼ばれる。

引用元:コトバンク

※改行、太字はももかにて編集

アーロン博士は、感受性を「シャイさとは何か?」という観点から見直して再定義した点で、大きく注目されました。

そして、たくさん検証を繰り返した結果、こんな共通点を発見したのです。

アーロン博士の研究結果

  1. 100種類以上の動物で見られる
  2. 人口の20%に存在する
  3. 男女によって差はない
  4. 生まれ持ったものである。(後天的な環境によって身につくものではない)

アーロン博士は、これらの特徴をまとめて【感覚処理感受性】という名前をつけました。

でも、感覚処理感受性を証明する遺伝子は存在しません。

そこで、Highly Sensitive Person(高度に繊細な人)と表現し、HSPチェックリストが作られました。

刺激とは、どんなものを指すの?

刺激とは、ストレスの元となる要因のことです。

HSPは、刺激に弱くストレスを感じやすいです。なぜなら、些細なことでも脳が刺激と認識してしまうから。

刺激は、体の外側から受けるものと、内側から受けるものに分けられます。

体の外側からの刺激とは、

  • におい
  • 温度差
  • 皮膚感覚
  • 視覚情報

など。

体の内側の刺激とは、

  • 仕事のプレッシャー
  • 人間関係
  • 痛み
  • 感情
  • 思考
  • 想像
  • 過去の記憶
  • 未来の想像

など。

ここに挙げた刺激は、非HSPでもストレスを感じます。

では、HSPが刺激に弱く敏感であるとは、どういうことか。

もう少し掘り下げていきましょう。

刺激を処理する体の仕組みとは?

ここからは「感じる」という言葉を「感覚」に置き換えて進めていきます。

難しい専門用語は覚えなくてもいいので、全体像を把握するようにしましょう。

さて、人間は常に変化する外界の環境に合わせて、体内を変化させることで生き延びてきました。

その過程で、体の内外の感覚を得る能力が発達します。

次からは、各機能の名前と特徴を紹介しますね。

感覚キャッチ機能の名前と働き

  1. 【感覚器】内外の環境の変化をキャッチする
  2. 【感覚神経】感覚器がキャッチした情報を脳に伝える
  3. 【感覚野】感覚神経からの情報を受け取る脳の部位

さらに感覚は、

  • 特殊感覚
  • 体性感覚
  • 内臓感覚

に分けられます。

特殊感覚

特殊感覚には、次のようなものがあります。

  • 視覚
  • 聴覚
  • 平衡覚
  • 嗅覚
  • 味覚

これらを感じ取る感覚器は、

  • 耳鼻

そして、次の工程につなげる伝達路は

  • 脳神経

体性感覚

体性感覚は、皮膚感覚深部感覚に分けられます。

皮膚感覚には

  • 触覚
  • 圧覚
  • 温覚
  • 冷覚
  • 痛覚

などがある。

これらを感じ取る感覚器は、

  • 皮膚
  • 粘膜

次の工程につなげる伝達路は

  • 体性神経

深部感覚は

  • 運動感覚
  • 振動感覚
  • 深部痛覚

など。

これらを感じ取る感覚器は、

  • 関節
  • 骨膜

次の工程につなげる伝達路は、

  • 体性神経

内臓感覚

内臓感覚は

  • 空腹
  • 満腹
  • 口渇(のどのかわき)
  • 血圧
  • 血中酸素濃度

など。

これらは体内にあるので、感覚器は省略します。

次の工程につなげる伝達路は、

  • 自律神経

人間は、常に体の内外から様々な情報を集めていることがわかりましたか?

体が刺激だと認識する例

  1. 気温の変化
  2. 気圧の変化
  3. 心拍数の変化
  4. におい
  5. 食事
  6. 記憶
  7. 感情

こういった情報を、専用のルートを使って脳に送り、異常がないか点検しているのです。

刺激の感度には個人差がある

ここからが、HSPの体を理解するうえで、1番大事なところになります。

感覚をキャッチするアンテナ(感覚器)には感度があり、一定以上の強さでないと反応しないのです。

反応する刺激には人それぞれ最低ラインがあり、さらに刺激の強弱を区別する最低ラインもあります。

ところが、最低ラインに達していない刺激でも、無意識にキャッチすることがあるんですね。

HSPは、この無意識レベルの刺激も「感覚」として認識している可能性がある。

つまり、HSPはとても高感度なアンテナ(感覚器)を持っているということです。

うつ病になるHSP・ならないHSPの違いは?

HSPでも、うつ病になる人と、ならない人がいます。

何が違うのでしょうか?

理由は簡単です。

HSPの特徴を個性にできる環境にいるかどうか。

つまり、病気として見れば病気になり、個性として見れば個性になるという、非常に単純な答えです。

理由を説明します。

先ほど、HSPがうつ病になるかは「環境」が大きく関わるとお伝えしました。

環境とは、

  1. 家庭
  2. 社会
  3. カウンセラー・精神科医

この3つを指します。

HSPの特徴は、家庭や社会で個性として見られることで強みになるのです。

だから、繊細さをポジティブに評価してくれる人と付き合うことが大事。

逆に、厄介者扱いされると繊細さを押し込めるようになります。

そして、本当の自分と周囲の環境のギャップがストレスになり、うつ病のリスクが高まります。

生まれつき感受性の高い人の中には、内向的・神経症的に見えることがあるんですね。

そこで、HSP気質に理解のある、カウンセラーや精神科医に治療してもらうことが大事。

HSPの特徴をうつ病の症状として治療すると、あっという間に薬漬けの日々になります。

HSPがうつ症と誤診される理由

私は高校生のときに適応障害と診断されましたが、「誤診だったのでは?」と疑っています。

今となっては、真相はわかりませんが。

HSPが刺激過多でダウンする様子が、うつ病のように見えることもあるようです。

このように、精神科や心療内科での、「どの症状を何で治療するか?」という判断一つで、その後の生活が全く別のものになるのです。

HSPがうつ病などの神経症として治療されてしまう理由は2つ。

HSPがうつ病と診断される理由

  1. 治療者の目的は、目に見える「症状」を改善することだから
  2. 臨床現場での認知度が低いから

治療者の目的は、目に見える症状を改善すること

臨床心理士や精神科医がゴールにしているのは、目で見える症状を改善すること。

風邪を引いて内科を受診すると、問診の後に薬が処方されますよね?

心療内科も同じです。

では、心の問題を扱うときに目で見てわかる症状とは、どういうことでしょうか?

また卵で説明しますね。

HSP気質の対処方法

目に見えてわかる部分は、落ち着きがない、引きこもりがちなど。環境によって変化する行動。

環境によって変化する行動は、生活に支障が出てくると「うつ病」と診断されます。

目に見えない部分は、脳の反射速度や、ホルモン物質の異常など。環境が変わっても消えない体の機能。

目に見えてわかる部分の、「疲れやすくて出かけることが苦痛」のような症状だけを見ると、うつ症に対する治療になってしまうんですね。

治療者は「クライアントの悩みが解決する」方法を考えて対応しています。

ただ、治療者のゴールとクライアントのゴールは、必ずしも一致しないということです。

目に見えない症状(=脳の変異)に対しては、発達障害や自閉症スペクトラムなど、名前がついていて認知度が高いものもある。

日本はHSPの認知度が低い

HSPがうつ病と診断されてしまう2つめの理由は、認知度の低さ。

日本の心理学研究は、本場のアメリカに比べて10年遅れていると言われています。

日本の精神科医やカウンセラーは、HSP気質の存在を知らない人も多い。

だから、本当は気質に対してのケアが必要なのに、目に見える症状に対してのケアしかされないことになる。

ただし、最近は急激にHSPの認知度が高まっていて、「心療内科でHSPを知りました」という人も出てきています。

まとめ

HSPの悩みは、HSPについて理解するだけで半分は解消されます。

なぜなら、HSPの悩みのほとんどは「理解されないこと」で苦しんでいるから。

この記事で、自分自身の理解を深めて、生きづらさが解消されますように。

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