こんにちは、ももか(@momohsphss)です。
この記事では、HSP初心者向けに基本的な概念を説明します。
- HSPの特徴
- 気質と性格の違い
- HSPが能力を発揮できる環境
- 刺激に弱くストレスを感じやすいについて
Highly Sensitive Personとは
HighlySensitivePerson(ハイリーセンシティブパーソン)とは、直訳するととても繊細な人です。頭文字を略して、HSP(エイチエスピー)と呼ばれています。
HSPは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念で、病気や障がいの名前ではなく、持って生まれた気質のことです。
HSPの特徴
- 右脳の働きが活発で感受性豊か
- 共感能力が高く、人の感情に左右されやすい
- 音や光などの刺激に対して敏感に反応する
- 疲れやすくストレスを溜めやすい
- 些細な表情の変化も読み取り、気持ちを察するのが得意
HSPは、右脳の働きが活発で感受性が豊かな特徴があります。
右脳は感情や芸術的能力を司るので、HSPは芸術に深く感激する傾向もあります。
気質は「黄身」性格は「白身」
気質とは、性格の核になる生まれ持った性質のことです。
イメージしやすいように、卵で説明しますね。気質が黄身で、性格が白身です。

人の性格は、持って生まれた気質に、育った環境などが影響して形成されます。
HSPのとても繊細で敏感な特徴は、遺伝子に刻まれた体質ということです。
HSPの特徴
HSPの大きな特徴は、感受性豊かで刺激に弱く、ストレスを感じやすいことです。
感受性豊か
感受性とは、体の内外にある動きを察知する心の機能です。
HSPは感受性豊かで、色や音の些細な違いを識別でき、感情の小さな変化にも気づきます。
HSP特性は人間だけでなく、100種類以上の動物にみられていて、その割合は全体の20%になります。
アーロン博士は、これらの特徴をまとめて感覚処理感受性と名前をつけました。
男女差はなく、生まれ持ったもので後天的な環境で身に付くものではありませんが、ハッキリとした遺伝子はなく、HSPスケールというチェックリストで診断します。
刺激に弱くストレスを感じやすい
HSPの脳は物事を深く処理するので、刺激に弱くストレスを感じやすいです。
刺激は、体の外側と内側から受けるものに分けらます。
体の外側の刺激
- 音
- 光
- におい
- 温度差
- 皮膚感覚
- 視覚情報
など。
体の内側の刺激
- 仕事のプレッシャー
- 人間関係
- 痛み
- 感情
- 思考
- 想像
- 過去の記憶
- 未来の想像
など。
ここに挙げた刺激は、非HSPでもストレスを感じますが、HSPはより大きく深く感じるのです。
HSPの敏感さには個人差がある
HSPの中でも敏感さには個人差があります。
体の内外の刺激をキャッチするセンサーは人それぞれ感度が違うので、ストレスに感じる対象も変わります。
また、年齢によっても敏感さや不快に感じる刺激は変わるので、HSPの特性は個人によってかなり差がでてきます。
HSPが能力を発揮できる環境
HSPは精神状態や体調が環境の影響を受けやすい特徴があります。
そのため、ストレスフルな状況に長くさらされると、うつ病になる可能性が高まります。
逆に、繊細さや敏感さを個性として捉え、自由に振舞える環境であれば、通常の人より豊かさを感じやすいことが、研究の結果証明されているんですね。
だから、HSPだから精神障害になりやすいというのは、一部当てはまるけど、そうではないケースも同じくらいあるということです。
環境とは社会とのつながり
能力が発揮できる環境とは、社会とのつながりを指します。
- 家庭
- 職場・学校
- カウンセラー・精神科医
こうしたつながりの中で、繊細さをポジティブに評価してくれる人と付き合うことが大事です。
逆に、厄介者扱いされる環境では、本当の自分が思うように表現できずストレスになり、うつ病のリスクが高まります。
さらに、HSPに理解のないカウンセラーや精神科医にかかると、感受性の豊かさが神経症的に見えて、発達障害と誤診される場合があります。
精神障害と誤診されるHSP
私は高校生のときに適応障害と診断されましたが、HSPを知ってからは「誤診だったのでは?」と感じるようになりました。
HSPが刺激過多でダウンする様子は、うつ病のように見えるからです。
精神科や心療内科の【症状ありきの診断】には注意したいところですね。
個人的に、HSPがうつ病などの神経症として治療される理由は2つあると思っています。
- 目に見える「症状」を改善するのが目的だから
- 臨床現場での認知度が低いから
目に見える「症状」を改善するのが目的

心療内科や精神科のゴールは、目で見える症状を改善することです。
目に見えてわかる部分は、環境によって変化する行動です。ここに支障が出てくると【うつ病】と診断されます。
目に見えない部分は、脳の反射やホルモン物質など、環境が変わっても消えない体の機能です。
たとえば、【疲れやすくて外出が苦痛】のような外側の症状だけを見ると、うつ症に対する治療になってしまうんですね。
全ての精神医療が当てはまるわけではありませんが。
治療する側と受ける側のゴールは、必ずしも一致しないということです。
まとめ
HSPの悩みは、HSPについて理解するだけで半分は解消されます。
なぜなら、HSPの悩みのほとんどは「理解されないこと」で苦しんでいるからです。
この記事で、自分自身の理解を深めて、生きづらさが解消されますように。
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