HSPHSSの特徴

【完全保存版】HSPについてしつこく解説!刺激を減らし、感受性を個性として発揮する方法

ハートの雲

今回は、HSPを知ったばかりの人向けに、「言葉の意味」や「刺激とは何か」について説明するね。

うつ病になる場合はどんなとき?刺激に弱くストレスを感じやすいってどういうこと?

HSPについて調べていくと出てくる、基本的な疑問を全て網羅した内容になってるよ。

かなりボリュームがあるから、目次を確認して好きなところから読んでも大丈夫。

サクッと終わらせたい人は、【5分でわかる】HSPよくある疑問「遺伝」「人が嫌い」「心の病気」を読むだけでも、HSPの全体像がわかるよ。

それじゃあ、スタート!

HSP(Highly Sensitive Person)とは高度に繊細な人

まずは、Highly Sensitive Personについて簡単に説明するね。

Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)とは、直訳すると高度に繊細な人という意味だよ。とても繊細で敏感な人とも呼ばれている。

頭文字を略して、HSP(エイチエスピー)と読むよ。これは、アメリカの心理学者「エレイン・アーロン博士」によって提唱された概念。

病気や障がいの名前ではなく、持って生まれた気質のことなの。HSPの気質は、感受性豊かで右脳が活発なことが特徴だよ。

気質とは生まれ持った性質のこと

気質とは

ここで、ちょっと補足情報。

気質とは、性格の核になる生まれ持った性質のこと。いわゆる、遺伝子や体質などを想像してもいいかな。

卵で例えてみよう。卵全体は性格、黄身は気質、白身は育った環境や経験。

人の性格は、持って生まれた気質を中心に、育った環境や経験などが影響して出来上がるの。

極端に言えば、HSPのとても繊細で敏感な特徴は、遺伝子に刻まれた体質ってこと。

では、感受性が豊か、刺激に敏感とはどういうことなのか。具体的に解説するね。

HSPの由来は感受性

感受性とは、以下のように定義されるよ。少し難しい内容だけど頑張って読んでみて。

感受性とは、外界からの感覚的、感情的な働きかけを受けいれる、人間の心の能力あるいは状態。大別して、認知的感受性と情動的感受性との二つがある。

認知的感受性とは、感性知覚にもとづいたものである。色彩・形・音の特性・匂いや香りについての感覚を豊かにしてくれ、この場合には感覚性とも呼ばれる。

情動的感受性とは、より全体的なものである。快楽や苦痛の感情を受けいれる能力、あるいは状態のこと。この場合には感情性とも呼ばれる。

また、この両者を含んだ感受的な心的事実の総体をさす場合には、感性とも呼ばれる。

引用元:コトバンク

アーロン博士は、感受性を「シャイさとは何か?」という観点から見直して再定義したの。そして、たくさん検証を繰り返した結果、こんな共通点を発見した。

  • 100種類以上の動物で見られる。
  • 人口の20%に存在する。
  • 男女によって差はない。
  • 生まれ持ったものである。(後天的な環境によって身につくものではない)

彼女は、これらの特徴をまとめて【感覚処理感受性】という概念を生み出した。でも、持って生まれた性質とはいえ、そのような遺伝子があるわけではない。

そこで、Highly Sensitive Person(高度に繊細な人)と命名して、HSPチェックリストが作られたの。

うつ病になるHSP・ならないHSPの違いは特徴を個性にできる環境にいるか

HSPは、うつ病やその他の精神疾患と混同されやすいの。一方で、繊細で敏感な特徴を生かして大きな功績を残す人もいる。

なぜHSPの中でも、うつ病になる人とならない人がいるのかな?

理由は簡単。

HSPの特徴を個性にできる環境にいるかどうか。つまり、病気として見れば病気になる。個性として見れば個性になる。それだけ。

ん?こんな説明では納得できないって??

では、詳しく解説するね。さっき、HSPがうつ病になるかは「環境」が大事。と言ったよね。環境とは、次の3つを指すの。

  1. 家庭
  2. 社会
  3. カウンセラー・精神科医

これら3つの環境で、どんな評価をしてくれる人と付き合うかが大事、ということ。

感受性の高い人は、内向的・神経症的に見えることがある

なぜなら、生まれつき感受性の高い人の中には、内向的・神経症的に見えることがあるから。

神経症とは、少し古い精神医学の用語だよ。現在では、細分化された診断名が使用されている。例えば、うつ病・パニック障害・強迫性障害など。

家庭や社会で、HSPの特徴を個性として見られると、その能力は強みになる。逆に厄介な特徴になれば、本人は繊細さを押し込めるようになる。結果、本当の自分と周囲の環境に摩擦が起きて神経症になりやすい。

さらに、どんなカウンセラー・精神科医に治療してもらうかも大事。HSPの特徴を神経症の症状として治療すると、あっという間に薬漬けの日々になる。

HSPがうつ病にならないためには病気ではないと自覚し、繊細さを個性と捉えてくれる人と付き合う覚悟を決める

HSPがうつ病にならないためには、次の2つを意識して欲しい。

  1. まず自分自身が、HSPが病気ではないことを自覚すること。
  2. 繊細で敏感なことを個性として捉えてくれる人と付き合う覚悟を決めること。

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【適応障害とHSP】再発の原因は頑張ること依存限界を超えるまで頑張らないと不安な人は、仕事依存(ワーカホリック)になっている。HSP気質に対してのケアをせずに、適応障害を治そうとしても再発する可能性が高いの。原因に対してしっかり対処しないと、環境を変えてストレスから離れても再発する。何がストレスなのか?なぜその環境を選んだのか?思考の癖を知る必要があるよ。...

HSPが神経症として治療されるのは、認知度が低く目に見えている症状のみ対処するから

さて、ここまで理解できたかな?

ここからは、勉強好きな人のために『なぜHSPが神経症として治療されてしまうのか』について解説するね。

少し難しい内容になるから、興味がなければ飛ばしてね。

HSPが心療内科や精神科を受診したとき、うつ病などの神経症として治療されてしまう理由は2つ。

目に見えている部分を治療したがること。そして、認知度が低いこと。

目で見てわかる「毎日不安でいっぱい」を治療しようとすると薬漬けに・・・

HSP気質の対処方法

神経症として治療される理由について、「気質とは生まれ持った性質のこと」でお見せした卵の図を使って説明すつね。

①目に見えてわかる部分は、落ち着きがない、引きこもりがちなど。環境によって変化する行動。

生活に支障が出てくると、「神経症」と診断される。

②目に見えない部分は、脳の反射速度や、ホルモン物質の異常など。環境が変わっても消えない体の機能。

「発達障害」や「自閉症スペクトラム」など、一部には名前がついていて認知度も高い。

目に見えてわかる部分の「疲れやすくて、人と出かけることが苦痛。」という一部分のみを対処しようとすると、神経症に対する治療になるの。

HSPの日本での認知度は低かった。(現在は急激に認知度を上げている)

2つめの理由は、認知度の低さ。アメリカに比べて日本のHSPの研究は10年遅れている。日本の精神科医やカウンセラーは、この概念を知らない人も多い。

だから、本当は土台の部分(気質)に対してのケアが必要なのに、目に見える症状に対してのケアしかされないことになる。

※最近では、日本でもHSPの認知度が高まっていて、知識のあるカウンセラーも増えている

刺激に弱くストレスを感じやすいとは、好感度のアンテナを持っているということ

HSPは、刺激に弱くストレスを感じやすい。些細なことでも脳が「刺激」と認識してしまうから。この刺激を減らすことで、繊細さや敏感さがプラスの反応として使いやすくなる。

そもそも刺激とは、ストレスの元となる要因のこと。さらに刺激は、体の外側から受けるものと内側から受けるものにわけられる。

体の外側からの刺激とは、音、光、温度差、皮膚感覚など。

体の内側の刺激とは、脳からの刺激や仕事のプレッシャー、人間関係。痛みや感情、思考、想像。過去の記憶、未来の想像。

では、HSPが刺激に弱く敏感であるとは、どういうことか?

ストレスの感じ方は人それぞれ。同じ出来事でも、ストレスを感じる人とそうでない人がいるよね?

HSPと非HSPの特徴を比べたシリーズでは、ストレスの感じ方の違いを詳しく説明したよ。

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HSPと非HSPの特徴を比べてみよう①「起床から出勤編」HSPと非HSPの特徴を比べるシリーズの第1回。「HSPは眠りが浅く、夢の内容をはっきり覚えている」「非HSPは時間制限があっても、頭が真っ白にならない」「音を拾う方法に大きな違いがある」それぞれ何をどう考えて行動しているのか?具体的なシチュエーションとともに解説しているよ。...

次は、このストレスを感じやすいについて、解説するね。

HSPの感覚器はとても高性能なためストレスを感じやすい

ここからは「感じる」という言葉を「感覚」に置き換えて進めていくよ。専門用語が続くから、しっかりついて来てね。

人間は、常に変化する外界の環境に合わせて、体内を変化させることで生き延びてきた。その過程で、体の内外の感覚を得る能力が発達したの。

各機能には、それぞれ名前がついている。

  • 内外の環境の変化をキャッチするアンテナが、感覚器
  • その情報を脳に伝えるのが、感覚神経
  • そして、情報を受け取るのが、脳の感覚野

さらに感覚には、特殊感覚・体性感覚・内臓感覚がある。

感覚の種類・感覚器・伝達路

【特殊感覚】

視覚、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚。

・感覚器→目、耳、鼻、舌。

・伝達路→脳神経

【体性感覚】

皮膚感覚(触覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚)

・感覚器→皮膚、粘膜

・伝達路→体性神経

深部感覚(運動感覚、振動感覚、深部痛覚)

・感覚器→腱、関節、骨膜

・伝達路→体性神経

【内臓感覚】

空腹、満腹、口渇(のどのかわき)、血圧、血中酸素濃度。

・感覚器→確認中

・伝達路→自律神経

こうやって見ると、人間は全身(内外)を使ってあらゆる情報を集めていることがわかるね。

気温の変化や、気圧の変化。心拍数の変化。匂いや、ささいな音。体内に吸収されたもの。こういった、様々な情報を専用のルートを使って脳に送り、異常がないか点検しているんだよ。

ちなみに、内臓感覚についての詳しいお話しは、HSPの敏感な脳と内臓の関係。幸せホルモンの9割は内臓にある♡を読んでね。

テディベア
HSPの敏感な脳と腸の関係。幸せホルモンの9割は内臓にある HSPについて調べていたら、ふと浮かんだ疑問。 「繊細な脳を持つ人は、内臓も繊細なのか?」 この記事では、 腸の働き...

そして、ここからが1番大事なところ!!!

感覚をキャッチするアンテナ(感覚器)には感度があり、一定以上の強さでないと反応しないの。

反応する刺激には人それぞれ最低ラインがあり、さらに刺激の強弱を区別する最低ラインもある。

しかし、最低ラインに達していない刺激でも、無意識にキャッチすることがある。

HSPは、この無意識レベルの刺激も「感覚」として認識している可能性がある。つまり、とても高感度なアンテナ(感覚器)を持っているんだね。

ここまでのまとめ

  • 刺激とは、ストレスの元になるもの。さらにそれは、身体の内側から来るものと外側から来るものに分けられる。
  • HSPは、そうでない人に比べてアンテナ(感覚器)がキャッチする範囲が広い
  • HSPは、非HSPが感じない(最低ラインに達しない)刺激も感じる。
  • 無意識下に抑えられる刺激が意識下に出やすい。
  • アンテナ(感覚器)→伝達路→脳というルートが、そうでない人より頻繁にかつ高速で利用しているため、消耗しやすい。

これらの理由から「HSPが刺激に敏感で、ストレスに弱い」というわけ。

感受性を個性として発揮する【初級】:視覚を観察しよう

ここまで、

  • HSPとは?
  • 感受性について
  • HSPがうつ病になる環境
  • 刺激に弱いとは?

こんな流れで解説したよ。では、HSPが刺激を減らし、感受性を個性として発揮するためにはどうすればいいと思う?

まずは、自分の五感を意識することがオススメだよ。 

最初は、視覚から始めるといいよ。なぜなら、五感の中で1番多くの情報を収集しているのが視覚だから。

「人は見た目が9割」と言われているしね。(メラビアンの法則。視覚情報は、五感の9割を占めるという説。)だから、こんなことを意識して生活してみて。

  • 何を見ると心が落ち着くか?
  • 何を見ると辛くなったり、悲しくなるか?
  • どれくらいの光量が心地よいか?

ちなみに(HSPに限らず)脳疲労を回復させるには、視覚を遮断することが1番効果的なの。

思考力が低下していると感じたら、目を閉じてゆっくり呼吸するだけで、だいぶスッキリするよ。

感受性を個性として発揮する【中級】:視覚以外の五感を意識してみよう

花火

視覚の刺激がわかるようになったら、聴覚・触覚など他の感覚も意識してみよう。

HSPには、花火大会が苦手な人が多い。これを例にして、不快な感覚の見分け方について説明してくね。

花火大会で感覚を刺激するものを挙げてみよう。

  • 汗→ベタベタする(触覚)
  • 人混み→声(聴覚)人との距離感、熱気(無意識の触覚)
  • 大きな音→心臓がドキドキする(聴覚)
  • 屋台のごはん→味が濃い(味覚)
  • 散乱したゴミ→臭い(嗅覚)配慮にかけると感じて悲しくなる(視覚)

かなりたくさんの刺激を受けるのがわかるかな?

こんな状況に1時間もいると、帰宅して吐き気と頭痛に襲われて、しばらく寝込むことになるかもね。

自分がどんな状況にいると不快なのか?どの感覚のどんな刺激がストレスになるのか?1つずつ検証してみて。

感受性を個性として発揮する【上級】:やめられない刺激に挑戦

五感の刺激を見分けることに慣れてきたら「悪影響だとわかっているけど、やめられない刺激を減らす」にチャレンジして欲しいの。

例えば、カフェイン。HSPはカフェインに弱い。カフェインレスの紅茶でも影響される人だっている。これも立派な刺激だよ。

カフェインを摂取すると、身体が重くて歩くのがやっとだったり。頭痛がひどくなったり。だけど、やめられない人も多い。

仕事が忙しくて、

「テンション上げてかなきゃ。元気のない自分は見せちゃダメだ。」

と、栄養ドリンクやコーヒーを飲んで無理やり体を動かしていないかな?

でもそれって、後からくる反動がすごいし身体への負担がかなり大きい。

1日乗り切るために栄養ドリンク飲んで、次の日どっと疲れが出て動けなくなるなら、結局同じことだよね。

HSPは本来、自分の体をよく理解している。いつも体調が悪いのが普通という人もいるからね。

だから「どうしたら自分の体がよく動くか」をよく観察している。 肩こりや頭痛も、非HSPでは気づかないような些細な変化も敏感に感じ取るんだよ。

ちなみに、非HSPでコーヒー好きには、カフェインが全く効かない人もいる。というより、何を体に入れたらどう反応するか?なんて、HSPほど気にしていない。

大事なのは、不快感を正しい方法で取り去ること。体にも心にも優しい方法でね。

意外と、カフェインに弱いと自覚していないHSPも多い。情緒不安定・突然の眠気が日常茶飯事になっていると、気づきにくい。それが普通だと思い込んでいるから。

こんな状態の人は、まず心の声をきちんと聞くようにしてみて。無理して身体を動かそうとしない。どうにかしようとしない。眠いなら寝る。

そうすると、カフェインがなくても体が動くことがわかる。栄養ドリンクやコーヒーは、好きなら飲めばいい。

「美味しい!幸せ♪よし。がんばろ!」

って本当にそれで満足するなら、飲んだほうがいい。だけど、自分にムチ打つためなら思い切ってやめてしまおう。

もっと本格的にHSPの繊細さと向き合っていきたい人は、細かいことを気にしない人の世界で能力を発揮する「7つのステップ」を試してみてね。

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【女性HSP向け】非HSPの世界で能力を発揮する7つのステップHSPが非HSPの世界で能力を発揮するためには、7つのステップを踏むこと。きちんとした知識をつけて、個人差を考慮しながら苦手な刺激を知ろう。自分だけでてきるストレス対策をしてから、職場や家族にも協力をお願いしてみて。そのときに、非HSPの考え方の特徴を知っていると、関係を崩すリスクを減らせるよ。...

まとめ

  1. HSPとは、病気ではない。持って生まれた気質である。
  2. 「感受性」とは、外界からの感覚的・感情的働きかけを受け入れる心の能力
  3. HSPの特性は病気として見たら「うつ病」になる。どんな環境にいるかが大事。
  4. HSPは感覚をキャッチする高感度なアンテナを持っている。刺激に弱くストレスを受けやすい。
  5. 刺激を減らし感受性を個性として発揮するには、まず視覚情報を意識する。
  6. 慣れたら他の感覚も意識してみる。
  7. カフェインに注意する。

HSPの悩みは、HSPについて理解するだけで半分は解消される。多くは、理解されないことで苦しんでいるから。

「こんなことで悩んだらダメだよね」

と思わずに、自分の感覚に集中してみて。小さなストレスが大きな問題になっていることがあるから。

生きづらさを解消する第一歩は、正しい知識を得ること。そして、刺激を減らすこと。できることからやってみてね。

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