HSPの基本

【HSPの基礎解説】気質とは?感受性が強いって?刺激って何?

デスクトップ

こんにちは、ももか(@momohsphss)です。

この記事では、HSPを知ったばかりの人向けに基本的な概念について説明します。

この記事でわかること

  1. HSPの特徴
  2. 気質と性格の違い
  3. HSPが能力を発揮できる環境とは
  4. 刺激に弱くストレスを感じやすいについて

Highly Sensitive Personとは

HighlySensitivePerson(ハイリーセンシティブパーソン)とは、直訳するととても繊細な人という意味です。頭文字を略して、HSP(エイチエスピー)と呼ばれています。

HSPは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念です。病気や障がいの名前ではなく、持って生まれた気質のことを指します。

HSPの特徴

  1. 右脳の働きが活発で感受性豊か
  2. 共感能力が高く、人の感情に左右されやすい
  3. 音や光などの刺激に対して敏感に反応する
  4. 疲れやすくストレスを溜めやすい
  5. 些細な表情の変化も読み取り、気持ちを察するのが得意

HSPの特徴は、右脳の働きが活発で感受性が豊かなことです。

右脳は感情や芸術的能力を司る部分ですね。だから、HSPは芸術に深く感激する傾向もあります。

そもそも感受性とは?

感受性とは、以下のように定義されます。

感受性とは、外界からの感覚的、感情的な働きかけを受けいれる、人間の心の能力あるいは状態。

大別して、認知的感受性情動的感受性との二つがある。

認知的感受性とは、感性知覚にもとづいたものである。

色彩・形・音の特性・匂いや香りについての感覚を豊かにしてくれ、この場合には感覚性とも呼ばれる。

情動的感受性とは、より全体的なものである。

快楽や苦痛の感情を受けいれる能力、あるいは状態のこと。この場合には感情性とも呼ばれる。

また、この両者を含んだ感受的な心的事実の総体をさす場合には、感性とも呼ばれる。

引用元:コトバンク

※改行、太字はももかにて編集

アーロン博士は、感受性を「シャイさとは何か?」という観点から見直して再定義した点で、大きく注目されました。そして、たくさん検証を繰り返した結果、こんな共通点を発見したのです。

HSP研究結果

  1. 100種類以上の動物で見られる
  2. 人口の20%に存在する
  3. 男女によって差はない
  4. 生まれ持ったものである。(後天的な環境によって身につくものではない)

アーロン博士は、これらの特徴をまとめて感覚処理感受性という名前をつけました。

でも、感覚処理感受性を証明する遺伝子は存在しません。そこで、Highly Sensitive Person(高度に繊細な人)と命名し、HSPチェックリストが作られました。

気質と性格の違い

気質とは、性格の核になる生まれ持った性質のことです。いわゆる、遺伝子や体質などを想像してもいいでしょう。

イメージしやすいように、卵で説明しますね。

黄身+白身=卵

気質+育った環境や経験=人格

気質とは

人の性格は、持って生まれた気質に育った環境などが影響して形成されます。HSPのとても繊細で敏感な特徴は、遺伝子に刻まれた体質ということです。

刺激に弱くストレスを感じやすい

刺激とは、ストレスの元となる要因のことです。

HSPは、刺激に弱くストレスを感じやすいです。なぜなら、些細なことでも脳が刺激と認識してしまうから。

刺激は、体の外側と内側から受けるものに分けられます。

体の外側からの刺激とは、

  • におい
  • 温度差
  • 皮膚感覚
  • 視覚情報

など。

体の内側の刺激とは、

  • 仕事のプレッシャー
  • 人間関係
  • 痛み
  • 感情
  • 思考
  • 想像
  • 過去の記憶
  • 未来の想像

など。ここに挙げた刺激は、非HSPでもストレスを感じます。

次に、HSPが刺激に弱く敏感であるについて、もう少し掘り下げていきましょう。

刺激を処理する体の仕組み

ここからは「感じる」という言葉を「感覚」に置き換えて進めていきます。難しい専門用語は覚えなくてもいいので、全体像を把握するようにしましょう。

さて、人間は常に変化する外界の環境に合わせて、体内を変化させることで生き延びてきました。

その過程で、体の内外の感覚を得る能力が発達します。

感覚キャッチ機能の名前と働き

  1. 【感覚器】内外の環境の変化をキャッチする
  2. 【感覚神経】感覚器がキャッチした情報を脳に伝える
  3. 【感覚野】感覚神経からの情報を受け取る脳の部位

人間は体のあらゆるパーツを使って刺激をキャッチしているんですね。

体が刺激だと認識する例

  1. 気温の変化
  2. 気圧の変化
  3. 心拍数の変化
  4. におい
  5. 食事
  6. 記憶
  7. 感情

こういった情報を専用のルートを使って脳に送り、異常がないか点検しているのです。

刺激の感度には個人差がある

ここからが、HSPの体を理解するうえで1番大事なところです。

感覚をキャッチするアンテナ(感覚器)には感度があり、一定以上の強さでないと反応しないのです。

反応する刺激には人それぞれ最低ラインがあり、さらに刺激の強弱を区別する最低ラインもあります。

ところが、最低ラインに達していない刺激でも無意識にキャッチすることがあるんですね。

HSPは、この無意識レベルの刺激も感覚として認識している可能性がある。つまり、HSPはとても高感度なアンテナ(感覚器)を持っているということです。

HSPが能力を発揮できる環境とは

HSPでも、うつ病になる人ならない人がいます。何が違うのでしょうか?

理由は簡単です。HSPの特徴を個性にできる環境にいるかどうか。つまり、病気として見れば病気になり、個性として見れば個性になるという、非常に単純な答えです。

詳しく理由を説明しますね。

先ほど、HSPがうつ病になるかは「環境」が大きく関わるとお伝えしました。環境とは、

  1. 家庭
  2. 社会
  3. カウンセラー・精神科医

この3つを指します。

HSPの特徴は、家庭や社会で個性として見られることで強みになるので、繊細さをポジティブに評価してくれる人と付き合うことが大事です。

逆に、厄介者扱いされると繊細さを押し込めるようになります。そして、本当の自分と周囲の環境のギャップがストレスになり、うつ病のリスクが高まります。

生まれつき感受性の高い人の中には、内向的・神経症的に見えることがあるので誤診される場合があります。

HSPが誤診される理由

私は高校生のときに適応障害と診断されましたが、「誤診だったのでは?」と疑っています。今となっては真相はわかりませんが。

HSPが刺激過多でダウンする様子は、うつ病のように見えることもあるようです。

このように、精神科や心療内科での「どの症状を何で治療するか?」という判断ひとつで、その後の生活が全く別のものになってしまいます。

HSPがうつ病などの神経症として治療されてしまう理由は2つ。

HSPがうつ病と診断される理由

  1. 治療者の目的は、目に見える「症状」を改善することだから
  2. 臨床現場での認知度が低いから

目に見える「症状」を改善する

臨床心理士や精神科医がゴールにしているのは、目で見える症状を改善することです。

風邪を引いて内科を受診すると、問診の後に薬が処方されますよね?

心療内科も同じです。では、心の問題を扱うときに目で見てわかる症状とは、どういうことでしょうか?

また卵で説明しますね。

HSP気質の対処方法

目に見えてわかる部分は、「落ち着きがない」とか「引きこもりがち」などの環境によって変化する行動です。環境によって変化する行動は、生活に支障が出てくると「うつ病」と診断されます。

目に見えない部分とは、「脳の反射速度」や「ホルモン物質の異常」などの、環境が変わっても消えない体の機能です。

目に見えてわかる部分の、「疲れやすくて出かけることが苦痛」のような症状だけを見ると、うつ症に対する治療になってしまうんですね。

治療する人は「クライアントの悩みが解決する」方法を考えて対応しています。ただ、治療する人のゴールとクライアントのゴールは、必ずしも一致しないということです。

目に見えない症状(=脳の変異)に対しては、発達障害や自閉症スペクトラムなど、名前がついていて認知度が高いものもある。

まとめ

HSPの悩みは、HSPについて理解するだけで半分は解消されます。なぜなら、HSPの悩みのほとんどは「理解されないこと」で苦しんでいるからです。

この記事で、自分自身の理解を深めて、生きづらさが解消されますように。

それじゃあ、またね。

HSPHSSライフスタイルラボ