境界線(バウンダリー)

業務内容のギャップが不安で転職を迷っているHSS型HSPへ

こんにちは、ももか(@momohsphss)です。

私は、好奇心旺盛で行動的なのに、疲れやすくストレスを溜めやすい【HSS型HSP気質】を持つ方から、人生相談をよく受けます。

当ブログでは、お悩み相談室として、読者さんのお悩みに回答しています。

今日は、個別に受ける相談の中で、よくある「業務内容にギャップを感じて仕事を辞めようか迷っている」というテーマについて、転職の前に取り組んでほしいことをお話します。

業務内容のギャップに隠れた問題

HSP全般に言えることですが、繊細な人が仕事を辞めたい理由を深掘りすると、多くは人間関係に問題があります。

特に、直属の上司に本音を言えなかったり、建設的な交渉ができなかったりして、職場で溜まったストレスを上手く発散できず、ひとりでモンモンと抱え込んでしまうんですね。

本人は「仕事の内容が想像していたものと違った」と言っている場合も、モレなく周囲とコミュニケーションが取れず孤立しています。

仕事が上手くいかない原因を業務内容のギャップにすれば、自分の対人能力の至らなさを直視しなくて済みますもんね。

私自身も、転職ジプシーに陥っていたときは、まさか自分がコミュ障だとは思いませんでした。「この職場では、やりたいことができないんだ」と考えて、次々と仕事を変えました。

でも、何度職場を変えても、同じように心身を壊して逃げるように退職してしまうのです。今振り返ると、業務内容のギャップを言い訳にして、職場で本音を言えない自分を見ないようにしていたのだと思います。

職探しの前に改善すべきこと

好奇心旺盛で行動的なHSS型HSPの場合は、仕事もできる人が多く、職場での評価は高い。ところが、高い評価にプレッシャーを感じ、些細なことを気にする面を見せてはいけないと思い込んでしまうんです。

さらに、集中するとテキパキと業務をこなせてしまうので、次から次へと他人の仕事や問題を抱えて、全部自分で解決しなければと溜め込んでしまいます。その結果、心身ともに疲労が限界を超えて強制終了です。

このとき、業務内容や職場環境を退職の理由に挙げたくなるのですが、本当に改善すべきは【本音を言っても受け入れてもらえないと感じる人間関係】です。

弱音や愚痴を吐いたり、頼まれごとを断ったり、自己主張するためには境界線を強くすることが必要です。

転職ジプシーを抜け出すには、宝クジのように快適な職場に当選するのを夢見るのではなく、いつでもどこでも自分らしくいられる境界線を手に入れる練習をした方が、ずっと現実的なのです。

無防備な境界線に忍び寄る「同調の圧力」

HSPの境界線が曖昧になる原因の1つは、高い共感力によって周囲の意見に振り回されてしまうことが挙げられます。

自分でも気づかないうちに、他の誰かの考えをコピーしてしまうんですね。最初から自分の意見だったように錯覚するのですが、「冷静に考えると全く違う意見を持っていた」ということも起こります。

特に会社は集団で活動する場なので、同調の圧力が働きやすくなり、本音が隠れてしまいがち。(大勢の人が答えた意見が正しいと認識されてしまう)

同調の圧力は曲者で、ある実験では、意思とは関係なく本当に問題が違うように見える、という結果が出ているそうです。

つまり、「みんながAと言っているから、私もそうしておこう」とか「みんなに好かれたいから、答えはAにしておこう」と考えるのではなく、実際に目に映る現実を変化させてしまうのです。

会社という集団で無防備に共感力を使っていると、境界線はぐちゃぐちゃになってしまうんですね。

態度が急変する人は不法入国者

境界線とは、国境のようなものです。あちら側とこちら側を定義して、「やること」「やらないこと」のルールを決めましょう。

あなたという国のルールを、自分で決めるのです!

1度理想の働き方を書き出してみて、やりたくないことリストを作るのもオススメ。特に、NOを言うことへの抵抗感を減らす訓練は効果が大きいので、最初に取り組みましょう。

最初のうちは、周囲に嫌な顔をされるかもしれません。「あなた最近変わったね」なんて言われて、冷めた態度を取られるかもしれません。そうなったら、成功です!!

あなたがNOと言うことで態度が急変する人は、不法入国の常習犯ですので。退去してもらうことで、本当に大切にしなければならない人を明確にすることができます。

「できない」と言うのは勇気が入りますが、それでも変わらず接してくれる人も必ずいます。助けてくれる人もいます。

境界線を作ることで、同じ職場を見違えさせることもできるのです!

まとめ

業務内容にギャップを感じて転職を考えている人に、「本当の問題は人間関係ですよ」と言っても、なかなか腑に落ちないんですよね。

強力な同調の圧力によって本音が隠されている可能性があるのですが、本人は自分の意見だと疑わない。

自分の本音を見抜けないまま仕事を変えると、転職を繰り返すことになるんですね。

本心のボリュームを上げるには、境界線を作ることが必要なので、まずは「NO」という練習から始めましょう。

「冷めた態度を取る人が現れたら成功」です!

それじゃあ、またね。