お悩み相談室

HSPが抱きがちな心の問題「罪悪感と羞恥心」について

こちらは、ももか(@momohsphss)の個別相談コーナーです。

読者さんの質問や相談に、私の主観的な意見でお答えしていきます!

【本日のご相談内容】

私は今高校三年生です。

志望大学に勉強量が追いつかないため、授業中ずっと内職をしています。

将来の夢を叶えるためにはその大学が1番近いので、どうしてもその大学に行きたいです。

しかしクラスメートは結構真面目な人が多く内職してるので浮いています。

夢のために頑張っているけどダメなことしてるんじゃないかって不安になったりダサいんかなって思ったりしてしんどいです。

どのように捉えたらよいでしょうか?

また、友達はガヤガヤしてる人が多くて、私もガヤガヤが好きなので一緒にいて楽しいのですが、1週間ぶっ通しで学校に行くのはしんどくて、週に2回くらい遅刻してしまいます。

友達には「朝から来いよ〜」って言われるから遅刻キャラみたいな感じで流しているのですが、HSPって言ったら多分友達に気を使わせるだろうし、今みたいなフランクな付き合いができないのではないかと不安になり言えません。

将来外交官になってバリバリ働きたのですが、そういう仕事はやはりHSPだと持たないでしょうか…?

クラスメートに「外交官になりたいんだー」って言ったら「遅刻ばっかする人には無理やろ」って言われて、社会不適合者っていじられます。

最近本当に将来やっていけないんじゃないかと思うし、将来に希望が見えなくなります。

後、親にHSPだと言えずにいます。

以前HSPを知らなかった頃、日々のしんどさがつのり精神科を受診したいと言ったら怒られました。

HSPの事を親に言ったらきっと理解どころか、病気だと思われるだろうしまた怒られると思います。

私の高校が1単位でも落としたら卒業できず、授業の2/3以上でないといけないので、休みがちなことを心配してきて私もそのことで心がしんどくなります。

親に伝えるべきかわからないです。ももかさんならどうされますか? 

ご相談ありがとうございます。

内容を整理すると、次の3点についてのお悩みということですね。

  1. 授業中に自分の受験勉強をしているけど「私ダサい?」と不安や罪悪感がある
  2. 外交官になりたいけど、疲れやすいし、友達からも良い反応をされないから、将来のことが不安になる
  3. 親はHSPの自分を受け入れてくれない気がするけど、理解して欲しい

この3つの共通点から導き出される、今回のテーマは「罪悪感と羞恥心」です。

それでは、私の考えをお伝えします!

夢を貫く罪悪感と、輪を外れる羞恥心を克服する

具体的な夢を持っているのは、素晴らしい!!

そのために努力しようと決意することも、とても大きな決断ですね。

あなたに取り組んで欲しいのは、「罪悪感」「羞恥心」を解消することです。

  • 親や友達の望むような私でいなければいけない
  • 期待された道以外を歩んではいけない
  • 誰かに迷惑をかけてまで、自分のやりたいことを優先するのはダメなこと
  • 「夢のために」なんて、私が言っていいセリフじゃない

こんな感じのことを、心のどこかで思っていませんか?

夢の実現を拒むのは、親や友達の期待を裏切る「罪悪感」と、自分の意思を堂々と見せる「羞恥心」なんです。

ご相談を拝見していて、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に合格した話」(通称ビリギャル)が浮かびました。

物語は、勉強にまったく興味がなかった主人公(さやか)が、突然慶応大学を目指すと友達に宣言するところから始まります。

もし、まだ見たことがなかったら、ぜひ見て!勇気もらえますよ。

さやかは、友達から「何夢みたいなこと言ってんの?」と白い目で見られても、ひたすら目標に向かって勉強し続けるのです。

友達とカラオケに遊びに行ったときも、自分の番以外はひたすら勉強し、自分の番が来たら全力で歌う。笑

いよいよ、センター試験が近づいてきたという時期になると、友達が「さやかとはもう遊ばない」と言いだすのです。

最初は、さやかが自分たちとは別の道を歩み始めることに戸惑って、どう接していいかわからなかった友達。ところが、ひたむきに夢に向かって努力するさやかの姿を見て、「応援したい」と思うようになりました。

だから、友達も勉強も大事にしたいさやかの気持ちを察して「センター試験が終わるまで、勉強に集中しな。」って背中を押してくれたのですね。

さやかが、1年間で偏差値を40上げて慶應大学に合格できたのは、

  • 夢を貫く罪悪感
  • 輪を外れる羞恥心

この2つを克服したからだと、考えられます。

行動の選択はリスクを受け入れること

夢のために努力することも、諦めて現状維持にとどまることも、どんな行動でも、選択するとリスクが生じる。

デメリットと言ってもいいですね。たとえば、夢のために努力するなら、

  • 友達からバカにされる
  • 遊びにいけない
  • 受験に失敗したときに笑われる

こういうリスクがあります。逆に、夢を諦めて親や友達の顔色を伺って生活するなら、

  • 大人になってから後悔する
  • 夢に本気になれない自分を責め続ける
  • チャンスを見て見ぬ振りをする癖がつく

こんなリスクが考えられますね。

つまり、どちらを選んでも種類の違うリスクがついてくる。同じようにリスクがついてくるなら、あなたはどっちのリスクを取りますか?

外交官という仕事も、メリットとデメリットどちらもあります。

私は外交官の経験がないから、HSPに向いているかどうかのアドバイスはできないけれど。

リスクを受け入れて続けるための工夫ができれば、どんな仕事もHSP気質を活かすことができるのです。

私(ももか)というHSPは、営業はできるけど続かない仕事でしたが、同じHSPで、ずっと営業を続けている人もいます。

HSPに事務は向いていないという人もいるけど、私(ももか)というHSPには事務が向いていると感じています。

HSP気質の特徴をそのまま職業に当てはめたところで、「あなた」はどこにもいないから。あなたが

あなた
あなた
外交官を続けるにはどうしたらいいかな?続けるために、私が引き受けるリスクにどんなことがあるかな?
 
と考えることが、ずっと大事ですよ。

受験勉強で得られる社会人に必要なスキル

そうは言っても、将来に対してはどうしても不安になってしまいますとね。だって、まだ経験したことがないんだから。

受験だって、結果が保証されていないことに対して努力をするって、すごく不安なことです。

おそらく、相談者さんの学校は私立か進学校でしょうか?ご両親も真面目で教育熱心な方かな?(学校の先生とか…)

きっと、周囲の期待も大きいんでしょうね。

私の話になりますが、「国数理社」みたいな、いわゆる暗記勉強が苦手でイライラしちゃうくらい。笑

だから、高校も大学も受験は面接と論文だけで入りました。ちなみに、就活も一般常識のテストが嫌いだったから、面接とグループワークだけです。

でもね、大人になって改めて、「受験や学校の勉強で何が得られるのかな?」と考えると、

結果が保証されていない人生の選択に対して、どれだけ本気になれるか。他の人の目を気にせず、自分のやりたいことを実現する方法を習得する

こういった、社会で仕事をするうえで重要なスキルが身につくことがわかります。

いまになって、「ちゃんと受験勉強しておけば良かった!」と思います。勉強したいというより、もっと早く努力して結果を出せたという経験をしておきたかった。

あなたが外交官になって仕事を始めると、終わりのない課題を毎日こなすことになります。(仕事に終わりはないからね。)

あなたは、「絶対改善した方がいい!」と思うことも、上司や同僚は「別にいいんじゃない?」と見て見ぬ振りしていることだって日常茶飯事です。

こんな状況に遭遇したときに、受験に本気になれた人だと努力の経験値が高いから、仕事上でも結果を出しやすいのです。

だから、いま「罪悪感」と「羞恥心」と向き合う勇気を持って欲しいですね。

HSPは罪悪感と羞恥心を抱きやすい

HSPが抱えやすい心の問題として、罪悪感と羞恥心に苛まれてしまうことが挙げられます。ご両親にHSPだと言えないモヤモヤも、罪悪感と羞恥心による可能性があります。

デンマークの心理学者イルセ・サンは、鈍感な世界に生きる敏感な人たちの中で、次のように語っています。

HSPにとって、謝罪し改善することは難しくないことがほとんどです。むしろ、深刻に捉えすぎて、度を越した罪悪感を抱き、謝りすぎてしまうかもしれません。

でも、謝るのをやめて、罪悪感とともに生きられるようにしたほうがよいときもあります。

罪悪感とともに生きるのは、自分が下した選択に対し、支払わなくてはならない代償なのです。

引用:鈍感な世界に生きる敏感な人たちp89~p90

罪悪感は無理やり消すものではなく、受け入れて、努力の種にするものです。

たとえば、祖母に勧められたのと別の進路を選んだことで、祖母をがっかりさせたことがあるなら、たくさん謝ったり説明したりとさまざまな償いをすることで関係を修復しようとするのではなく、罪悪感とともに生きるのです。

祖母をがっかりさせてしまったという罪悪感は、自分の気持ちに正直でいるために必要な代償だったのだ、と自分に言い聞かせましょう。

引用:鈍感な世界に生きる敏感な人たちp90

イルセ・サンは、罪悪感と羞恥心に関して次のように説明しています。

罪悪感は”自分がやってしまったこと”に対して抱くものですが、羞恥心というのは”自分自身”に対して抱くものです。

〜中略〜

羞恥心は、自分の何かが間違っているのではないかというぼんやりした予感と、それが明るみに出てしまうのではないかという恐怖心が入り交じっています。

〜中略〜

羞恥心は、自分に根本的な欠陥があるという感情であり、それはなかなか口に出せないものです。恥じていることを恥じていることが多く。羞恥心を抱いていることを言わない傾向があります。

引用:鈍感な世界に生きる敏感な人たちp97~p98

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思い出してみてください。

小さいころに、ご両親の顔色を伺って本当にやりたいことを我慢した経験がありませんか?

もしくは、誰かのためにと気を利かせたつもりが、怒られたり注意されたりして悲しくなったことは?

非HSPであれば、数日で忘れてしまうような苦い経験も、HSPの心にはトラウマとなって深く残り続けます。

やりたいことがあるのに素直に行動に移せないなら、過去の経験からの思い込みをひとつづつ解きほぐしていく必要があります。

人生の主人公は私!罪悪感と羞恥心は努力のタネ

やりたいことを拒むのは、罪悪感と羞恥心。この2つは、感じないようにしようと蓋をするほど心に染み込んでいきます。

親や友達を悲しませるのが好きという人はいないし、友達と違う行動ばかりして常に注目されたい人も少ない。

罪悪感と羞恥心は「自分を守る」ための、人間に備わった防衛本能なんです。

だから、消そうとするのではなく努力の種にするの。罪悪感も羞恥心も受け入れて、自分の人生に対して責任を持つ。

逆に、「私には、そこまでの覚悟ができない」と言うなら、その程度の夢だったということです。

自分の選択に対して、どこまで責任が取れるのか。夢を実現させるのは、他の誰でもないあなたなんだから!応援しています!

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