お悩み相談室

皮膚むしり症とHSP気質。心療内科を受診する目安は?

こちらは、ももか(@momohsphss)の個別相談コーナーです。

読者さんの質問や相談に、私の主観的な意見でお答えしていきます!

【本日のご相談内容】

初めまして。

ご相談があってLINEさせて頂きました。

以前からある手指のささくれを取る癖があって、ここ最近足の踵の皮膚をむしるようになってしまって。

踵なので、歩く時に痛くなるぐらいやってしまうことがあります。

最近ネットで見たらもしかして「皮膚むしり症」というものなのかなって思いまして。

「皮膚むしり症」って聞いたことありますか?

なんか酷くなると精神科にってあって。

私はHSPの気質もあるので、何か関連があるかなっていうのと、心療内科に受診する目安とかもわからなくて。

何かアドバイス頂けたら、ありがたいです。

ご相談ありがとうございます。

「皮膚をむしってしまう行為がエスカレートしてきているけど、私って精神的におかしいのかな?HSP気質と関連あるのかな?」

ということですね。確かに、心療内科ってどれくらいに達したら通うものか、よくわからないですよね。

今回は、

  • 気質と精神疾患の考え方の違い
  • 心療内科を受診する目安

この2点について、私の考えをお伝えします!

私は大学で心理学やカウンセリングの勉強をしたり、カラーセラピーのディプロマを取得したりしていますが、心療内科は医療分野で専門外です。

今回お話するのは、あくまで文面から受け取った「診療内科経験者」としての個人的な意見ですので、受診の最終的な判断は自己責任でお願いします。

皮膚むしり症とは?

まず、皮膚むしり症という言葉は初めて聞きました!

でも、精神的な理由で血が出るまで皮膚をむしってしまう症状があることは知っています。

皮膚むしり症という名前で調べたら、以下のように出てきたので紹介します。

皮膚むしり症(ひふむしりしょう英語: Excoriation disorder)とは皮膚を剥がしたり、引っ掻いたりして傷つけずにはいられなくなる精神障害である。スキン・ピッキングとも呼ばれる。

衝動制御障害の一つで皮膚の凹凸や角質に留まらず健康的な皮膚もむしり取らずにはいられなくなる。

引用:Wikipedia

私は専門外なのでwikipediaの流用になりますが、『皮膚むしり症』とは、皮膚をむしる行為と精神的な変化が異常に結びついてしまって、やめたくてもやめられない状態です。

相談者さんが気になっているのは、具体的にどこからが心療内科を受診するレベルなのか?ということでしょう。

結論から言うと、本人が「自分だけではどうにもできない」と感じて、第三者の助けを必要としているなら、心療内科を受診してみるといいです。

習慣的に

  • 「ささくれ」を見ると、どうしてもむしりたくなっちゃう
  • 治りかけのカサブタを剥がすのがやめられない
  • 手持ち無沙汰だとムダ毛を抜いて暇つぶしすることがある

みたいな癖は、誰でも持っていますよね。でも、本人が必要ないと思えば、それはただの癖でしかないのです。

HSP気質は「タネ」心の病気は「花びら」

相談者さんは、皮膚むしり症とHSP気質に関連があるのかと疑問に思われていますね。

答えは、直接的な関連はないけど、間接的な関連はある。歯切れの悪い回答しかできないのには、理由があります。

皮膚むしり症とHSPの関連
  • 他の精神疾患の合併症の可能性がある
  • 症状が限定的で個人差の範囲を超えない

ごめんなさい、どうしても難しい言い回しになってしまう。

何が言いたいかというと、HSP気質は『タネ』で、精神疾患は『花びら』だと理解してほしいです。

HSP気質と皮膚むしり症
HSP気質は「タネ」精神疾患は「花びら」

言葉だと難しくなってしまうから、絵にしてみました。(絵心ないのに手書き。笑)

HSP気質とは、花が咲く前のタネで、中には遺伝子情報が詰まっていますね。タネの状態では、どんな花が咲くかわかりません。

この、タネと花びらを同じように扱ってしまうと、目の前の症状をどう対処したらいいか混乱します。

今回の皮膚むしり症は、花びらや葉っぱの部分なのです。うつ病や適応障害なんかも、花びらの部分ですね。

同じ花の種類でも、お父さんとお母さんが違えばタネの中にある遺伝子情報には違いが出ますよね?

そして、日当たりが良いところではグングン育つけど、湿った日陰では大きく育たなかったり、枯れてしまう。

タネ→持って生まれた気質

太陽、土、雨→環境

花びら、葉っぱ→気質が環境に影響されて目に見える症状になる

HSP気質が、目で見える症状にどんな影響を与えるかは、環境に大きく左右されるということ。

私はよく「気質ではなく性格が影響している」と表現するのは、タネと花びらを分けて考えているからです。

目に見える行為だけでは判断できない

ここまでの話をまとめると、「必要以上に皮膚をむしってしまう」という行為だけでは、何も判断できないということ。

  • 強迫性障害との関連性
  • 自傷行為との関連性
  • 境界性パーソナリティ障害との関連性

など、色んな角度から見て判断する必要があります。もしかしたら、強迫性障害があって、合併症として皮膚むしり症になっているかもしれないし。

花びらの部分は、環境の影響を受けて大きな個人差が出る場所なので、「HSP気質」という大きな括りで考えるのが難しいです。

以前、HSS型HSPは依存症になりやすいという記事を書いたのだけど、これは「依存症」という大きな括りで考えているという点が違います。

依存症には、

  • ギャンブル
  • アルコール
  • お金
  • 仕事
  • 食べ物
  • 買い物
  • セックス

など、物から行為まで様々な対象が含まれます。次の2つの文章は、同じようで別のことを言っているのです。

HSS型HSPは依存症になりやすい

HSS型HSPはアルコール依存症になりやすい

だから、皮膚むしり症で言えば、

HSPは不安や緊張を自分の体に負担をかけることで解消しようとする

HSPは皮膚むしり症になりやすい

こんな違いになります。

HSP気質は不安を感じやすく、ストレスをためやすい。しかも、自己肯定感が低い傾向もあるし、溜め込んだストレスを発散することも苦手です。

行き場をなくした感情の処理として、皮膚をむしるという行為に繋がっている可能性がなくはない。

心療内科を受診する目安は?

私が大学で習った、心の「通常」と「異常」の違いは、日常生活に支障が出るレベルかどうかです。

心療内科を受診する基準も、

  • 普通に生活することが困難なほど、その症状に悩まされている
  • 症状のことが気になって、仕事や学業に支障が出ている

というレベルなら、専門家に相談しましょう。

もしくは、「皮膚をむしってしまう自分が大嫌いだけど、いい加減そんな自分を変えたい」と思うなら、一度先生に相談してみてもいいですね。

心療内科で相談するのは、目に見えてわかる花びらの部分であって、気質というタネの部分ではありません。

今回の場合は「皮膚をむしってしまう」という行為(=花びら)の部分について相談するということ。

自分が1日に「皮膚をむしること」について、どれくらい考えているか振り返ってみて、日常生活に支障が出ていたり、自分ではどうしようもできない程支配されているなら、心療内科の受診を検討してみてください。

まとめ

皮膚むしり症は、あくまで表面に出てきた症状のひとつなので、実は別の心の問題が埋もれているかもしれません。

日常生活に支障が出ていたり、やめたいけど自分ではどうにもできないと感じるレベルなら、心療内科で専門家に相談しましょう。

不安であれば一度皮膚科を受診して、心療内科の紹介状をもらえないか聞いてみるといいですよ。診療内科は、とりあえず初診だけ受けて、もし「合わないな」と感じれば病院を変更することもできます。

初診で必ず問診があるから、そこで

  • 精神障害レベルの「皮膚むしり症」なのか
  • 他の治療しなければいけない何かがあるのか
  • 問題ない「習慣」の範囲なのか

教えてくれるはず。不安であれば一度診てもらいましょう。

関連記事

「つらい過食症を治すと決めた!」体型がわかる写真公開するよ

過去の回答一覧はこちら

お悩み相談室の記事まとめ