こちらは、ももかの個別相談コーナーです。
読者さんの質問や相談に、私の主観的な意見でお答えしていきます!
【本日のご相談】
はじめまして。
今年の4月に社会人になりました。
最近、会社での人間関係や環境に悩み、泣いてしまうことが多く、生きづらさを感じています。
会社で相手に話しかける際に、この人今忙しそうだなとか、この人今辛そうだから、共有のカレンダー見ると急ぎのことが多そうだから、など気を遣いすぎてうまく話をすることができません。
勇気を出してメールなどで連絡しても見てもらえないことなども多く、ああやっぱりこの人今忙しいから連絡しちゃダメだったなど、気を遣いすぎて心配になってしまい全く自分本来やるべきことが手につかなくなっています。
職場の上司に相談し、自分がどう動いたら動きやすくなるかとか、どういう考えで仕事に取り組む方がいいかとか解決方法を提示してもらったのですが、その解決方法を実践するよりも先に現状に辛くなってしまいます。
自分でも、もうどうしたらいいかわからず仕事を辞めた方がいいのかな、私社会人向いてないのかな、職場の人に嫌われてるのかな、など色々考えてしまって、家に引きこもってしまうことが多々あります。
自分が今なにを求めるかもわからない状況で、送ってしまい申し訳ないのですが、今の私の悩みは考えすぎなのでしょうか?
考えすぎてなにも動けず、仕事からの帰り道も休日も泣いてる今がすごく辛いです。
ご相談ありがとうございます!
お気持ち、すっっっごくわかります!!私も、新卒のとき同じように悩みました。
私が保証します。
相談者さんは、社会人に向いていないわけでも、ましてや職場の人に嫌われているわけでもありません!!
1通の相談文しかやり取りしていないけど、真面目で優しくて控えめで、頑張り屋さんなんだろうなぁと感じました。
きっと、会社の人たちは「一生懸命頑張ってるな」と思っているはずですよ。
上司や先輩から「気にしすぎだよ」とか「考えすぎだよ」とか言われるかもしれません。
でも、気にしすぎて考えすぎてしまうのがHSPですから。
無理して周りのペースに合わせようとしなくても、ゆっくりで大丈夫です。
「気を使いすぎる」はHSPの通常運転
気を使いすぎるのはHSPにとって自然なことで、もはや通常運転です。
社会では年齢も価値観もバラバラの人たちが、毎日同じ場所で一緒に過ごすので、学生時代とは違った人との関わり方が必要なんですよね。
怖いですよね。
年代もバラバラで何考えているかわからない、未知なる生物と接するような気持ちにもなります。
しかも、先輩たちは堂々として見えるし、テキパキ仕事をこなしていて、何でもできる人たちのように感じるでしょう。
そんな先輩たちの姿を見て怖気付いてしまうのは、HSPからよく聞くお悩みです。
もし、まだネットでの情報収集だけで書籍を読んでいないようなら、一度じっくりHSP関連の本を読んでみてください。
今まで「私がおかしいのかな?」と思っていたことの理由が、どんどん解明されますよ。
新卒の1年間は環境に適応する期間
HSPは目の前の刺激に対して、深く処理する脳を持っています。
自然と周囲の状況を細かく把握できるし共感力も高いので、どうしても全ての人に対応しようとしがちです。
とくに、相談者さんは入社してまだ5ヶ月しか経っていないので、環境に適応中の状態です。
適応期間は、膨大な量の情報を高速でインプットとアウトプットを繰り返すことで、習慣を作っていく時間です。
新卒で仕事を始めると、社会のルールやビジネス用語など、覚えることがたくさんありますよね。
膨大な量の情報を短期間に一気に脳内にインプットし、すぐにアウトプットさせる。
新卒の1年間は、この「覚える」と「実践する」をひたすら繰り返し、環境に適応していく期間です。
HSPの脳は、この膨大な量の情報を逐一深く処理しているので、体力と気力の消耗も激しくなります。
新卒HSPは「1人ずつ順番に」攻略しよう
気にしすぎてしまう場合は、1人ずつ順番に攻略していくといいですよ。
いまは、目の前の刺激をやみくもに処理しようとして途方にくれているので。
「1人ずつ、順番に」と自分に言い聞かせて、社内での人間関係を少しずつ構築していくんです。
まずは、身近な先輩や、直属の上司(1番業務で関わりのある人)とコミュニケーションを取ってみましょう。
ポイントは、仕事以外の話をたくさんすること。
「昨日のお昼は何を食べましたか?」とか「連休はどこか行ったんですか?」とか、日常のことを話して、先輩や上司の人となりを浮き彫りにさせます。
仕事の話をスムーズにするには、仕事以外の話で人柄を把握しておくことが、とても有効なテクニックです。
- 怒りっぽい人なのか?
- 言い方はキツイけど根は優しい人なのか?
- 忙しそうに見えて実は暇な人なのか
- 世話好きでなんでも心よく教えてくれる人なのか?
こういった視点で、先輩や上司の人柄を観察してみてください。
ホウ・レン・ソウは「細かすぎる」くらいがちょうどいい
私も、ずっと社内でのコミュニケーションに悩んできました。
- 上司
- 先輩
- 他部署であまり面識がない人
こういった人たちへの、ホウ・レン・ソウが苦手だったんです。
わからないことを質問するときも色々考えて、聞くのに10分くらい考えこむこともありました。
メールを打っては消し、打っては消しを繰り返し、結局聞けなくてウヤムヤにして終わるのもしょっちゅう。
おかげで仕事は溜まる一方で全然進みません。
そんな苦い経験をしてわかったのは、
言わずに迷惑かけるなら、言って迷惑をかけた方がマシ。
です。
ホウ・レン・ソウは「細かすぎる」くらいがちょうどいい。
想像の10倍くらい細かくホウ・レン・ソウしても、やりすぎと言われることはありません。
わからないことも、「図々しいかな?聞きすぎかな?」と思うくらい質問しても、主体性があってやる気があると取られることが多いです。
時間を割いてもらったら、「お時間いただいて、ありがとうございます!」と元気にお礼を伝えるだけで十分です。
(何度も同じ質問をしていると怒られるかもですが)
もし、「そんなこともわかんないの?」と、冷たく反応する上司なら、静かに距離を置いて、聞きやすい人に相談してみて。