収入とお金

お金稼げないアンタなんて社会のクズよ

畑に埋まったお金

今回は、汚いラーメン屋で370円のラーメンを食べたら、お金と愛情の価値観が180度変わったときのお話しだよ。

なぜ汚いラーメン屋さんに入ろうと思ったかというと、「自分の価値観の外側にあることを体験しようキャンペーン」を実施していたから。

4年で生きづらさから脱却シリーズの第3回で登場した、新田さんのメルマガを読んで、固定観念を壊していくことの大切さを学んだの。

そこで、まず実践したのが【HSPHSSとお金】500円が教えてくれたこと「神社とおっさんと猫」で書いた、神社ミッション。

次に実践したのが、今回お話しする、絶対入りたくないと思っていた汚いラーメン屋に入ること。

小説っぽく書いてるから、想像力を働かせたら擬似体験できるはず!

前編と後編の2回に分けてお届けするね〜。

どうせ、安いだけで美味しくないんでしょ

ずっと気になっていた、1軒のラーメン屋さん。雨に打たれて薄汚れた看板、せまい入り口。

換気扇から漏れる、もわっとした油の匂いを嗅ぎながら「こんな汚いラーメン屋、何がいいの?入る人の気持ちがわからない。」と思っていたの。

ラーメン370円

ガラスの扉に赤いシールで大きく書かれていた。

どうせ、安いだけで美味しくないんでしょ。

なぜか、そのラーメン屋の前を通ると私は少しだけイライラした。

ラーメン370円シールの隙間から、店内が少し見えた。奥は、くたびれた座布団が敷き詰められた座敷。 手前のカウンターに沿って並んだ赤い丸椅子は、色が薄くなってピンクになっていた。 

外にはコントでよく見る、配達用の大きなケースが置いてあった。

どんな人が食べているんだろう?

気になって、前を通るたびに中を覗いた。想像通り、男性ばかり。女性が食べているところは見たことがない。

中年男性や、たまに若い男性もいた。

(よし。ここにしよう。)

そう決めたが、何度もやらない理由が頭をよぎった。

炭水化物摂りすぎると、頭痛くなるし。

くさい臭いで、気持ち悪くなるかも。

私汚いところ苦手だから、じんましん出るかも。

どうせ、食器とかテーブルとか汚れてるんでしょ。

想像するほど、一度入ったら二度と出てこられない牢屋に入るような気持ちになった。

逃げたい気持ちをなんとか沈めて、実行する日を考えた。すぐに浮かんだのは、人が少ない平日の夕方。

だけど、あえて平日の夜を選んだ。

「仕事帰りに、あのラーメン屋に寄ろう。」

と思う人になりきってみたかったからだ。

中年男性のサードプレイス

予定通りの日に、仕事を素早く終わらせてラーメン屋に向かった。扉から中を覗くと、中年男性がふたりいた。

ガチャ

扉を開けて中に入った。メニューは透明の立て札のようなものに、「カレーチャーハン」「半ライス」などご飯物のメニューしかない。

よくわからなかったので、

「ラーメンお願いします。」

と注文してみた。

50代くらいのエプロンをした女性が、にっこり微笑んで「ラーメンですね!」と繰り返してくれた。

その笑顔を見た瞬間、身体中の力が抜けるような安心感に包まれた。

ほっとする。

隣を見ると、1人の男性はチューハイ片手に、何かの雑誌を真剣に読んでいた。もう1人の男性は、ビールを飲みながらテレビを見ていた。

(い、家?笑)

あぁ、これは中年男性にとってのサードプレイスなんだ!瞬時にそう思った。家でも職場でもない、自分だけの居場所。

そういえば、知人の男性も本を読むために居酒屋に行くといっていた。町のラーメン屋はおじさま達の憩いの場だったのだ。

時間帯が変われば、また客層も変わるだろうなぁ・・・

そんなことを考えているうちに、ラーメンが到着した。

!!!!!!!!!

今度は、目を見張るような衝撃を受けた。

ラーメンを食べたのではない、エネルギーをもらったのだ

目の前に現れたラーメンの器は、真っ白でとても清潔感があった。汚れなど、どう探しても見当たらない!

ふと、目の前の調味料入れを見ると、すべて綺麗に掃除されている。醤油、こしょう、酢…それらが乗っている受け皿さえ、ピカピカに磨かれているのだ。

醤油が溢れてこびりついたあとや、油汚れなんて一切ない。びっくりして、ご主人に目をやると、丁寧に包丁を研いでいた。

あぁ、そうだよな。

お客様の目の前で調理する。もちろん、お皿洗いも目の前で。だからこそ、適当なことはできない。それに、作った人がお客さんの食べている表情を間近に観察できる。

そこで、いろいろ見ているはずだ。

調味料は、スーパーに売っているものばかりだし、なんならうちと同じものもあった。 それさえ、サラリーマンは家で食べているような気持ちになれる、演出の一つなんだろう。

疲れて帰ってきて、お母さんの笑顔と、ご主人の丁寧な仕事ぶりに触れる。テレビを見ながら、ビールを飲む。

ときどきする世間話。まさに、コミュニティ!!

常連同士で仲良くなることもあるだろう。あそこに行くと、自分の居場所がある。優しく迎えてくれる人がいる。

私はフル回転を始める頭に気を配りつつ、ラーメンを食べながら、浮かんできた思考を漏らさないように必死だった。

あの2人のエネルギーをラーメンとともに受け取った気分だ。

そして、不思議なことに炭水化物を一気に食べたのに、頭痛がしない。余計な添加物を使っていないからなのか。 

理由はわからないが、「ラーメンを食べた」というより、「エネルギーを摂取した」という感覚に身体中が満たされている。

心が温まって、気持ちがいい。あの2人の空気感、そして秘密基地のようなあの空間。

通いたくなってしまう気持ちがよくわかった。

私は安くて汚いところにいく安い人間じゃない!

今回、きたな美味いを体験しようと決めたとき、なぜ自分があのラーメン屋に違和感を抱いたのか考えてみた。

私は、あそこに行くような低レベルの人間とは違う。

私は、綺麗でおしゃれで高級なところに行く人間なんだ。

安くて汚いところに行くような、安い人間じゃないんだ!

そう思っていたのかもしれない。

安くて汚いところでご飯を食べる人は貧乏人。私は貧乏人じゃない。

優雅におしゃれなカフェでランチするのが、私の価値。私は、そういうおしゃれな日常を送ることができる人間なんだ。私にはそうする価値があるんだ。 

そう思っていたんだ。

お金に対しても、ずっと考えていた。

なぜ、ずっと借金が減らないんだろう?なぜ、いつもお金がないんだろう?なぜ、欲しいものが手に入っていない気がするんだろう?

いつも何かが足りない気がする。何を買っても満足できない。お金のことを考えると、胸がざわざわする。

そうか、私はお金にすがっていたのか!

月収15万。借金200万。フリーター。

お金に執着していた。お金にしがみついていた。お金がないと何もできない。

私にはお金が必要で、お金がない事実なんて認めたくない。お金がないなんて言いたくない。受け入れたくない。

稼げていない現実、月収15万。借金200万。フリーター。

社会に出たら、もっと楽に稼げると思った。 月収30万くらい余裕だと思った。だけど、現実は手取り15万。

私の価値は15万か。服も買えない、旅行も行けない。何もできない。家賃と税金を払うことで精一杯。

そんなの認めたくない。そんな現実、受け入れたくない。嘘だ。これは、私じゃなくて、他の誰かの人生だ。私の人生、こんなもんじゃない。

もっと輝かしい何かがあるはずだ。人と違う、注目されて賞賛される、何かがあるはずだ。

もっと、他になにか。ずっと心の底で、そう思っていた。

お金がないなんて認めない、世の中の平均月収より低いなんて認めない。低所得者なんて認めないと思っていた。

稼げていない私には価値がないと思っていたから、お金を使うことで

  • 貧乏じゃない
  • お金を使える人間なんだ
  • おしゃれなカフェに行ける価値がある人間なんだ

ということを証明しようとしていた。

自分に言い聞かせるように。誰にも何も言われてないのに。私自身が稼げていない自分を見たくなかったんだ。

お金稼げないあんたなんて社会のくずよ

汚いラーメン屋に入る前に考えていたことを、正直に打ちあけよう。

あんたはもっと稼げる子でしょ。もっと頑張れば、もっと稼げるんだよ。

お金稼げないあんたなんて社会のくずよ。底辺だわ。あの汚いラーメン屋で安いラーメンを食べるボロいおっさんと同じレベルよ。

いやいや、そんなことない!

私は、高級ホテルのバイキングで優雅にビュッフェを食べることができるし、高いパソコンを買うことができるし、友達と飲みに行くこともできる。

もう!なんで収入が増えないの!?なんで借金が減らないの!?

仕事したくないのに。仕事しないで、自分では動かないでお金だけもらえばいいじゃない。

何に使っているか、お金をどう使っているかなんて興味なーい。だって、そこを真剣に考えてしまったら、欲しいものが買えなくなっちゃうじゃない。

遊びに行けないし、買い物もできない。ご飯も買えないかもしれない。だから、ないことに気づかないほうがいいの。 私は夢だけ見ていればいい。誰かが助けてくれるから。

こんな生活、いつか終わる。だから借金していても平気。

いつか、収入が上がって、成功しておっきい仕事して、有名になって、200万の借金なんて一括で返せるんだから!

私にはそれくらい大きいことができる価値があるの。賞賛されて、すごいねって言われて、みんなから愛されて、ちやほやされる価値があるのよ。

だから、みんな私に注目してよ。汚い貧乏な私なんて可愛くないでしょ。だから、家でも常に可愛くしてなくちゃ。

こんなに頑張っているのに。ああ、お金がないなんて思いたくない。 借金なんてしてないわ、私。これは私の借金じゃないの200万でしょ。いつか返せるわ。

批判を覚悟で打ち明けるなら、今書いたことが私の全て。

お金がないことを認めたくなかったから、お金がない現実があった。収入が上がらない現実を認めたくなかったから、収入が上がらなかった。

だって、お金がないことを認めたくないってことは、お金がないって思ってるってこと。

収入が上がらないことを認めたくないってことは、収入が上がらないって思っているってこと。

そこに気づいているけど、見て見ぬふりをしていた。ちゃんと向き合っていなかった、目を背けて逃げていた。

頑張っていないと価値がないから・・・

なぜ、お金がないことに気づきたくなかったのか?なぜ貧乏は嫌だと思ったの?

なぜ、低所得者と認めたくなかったの?なぜ、自分は稼げないやつだと思いたくなかったの?

お金がない=収入が少ない=稼げない=能力がない=人としてダメなやつ=価値がない

そう思っていたからだ。

結局、稼げない自分には価値がないと思っていた。

だけど、お金がない現実を認めてしまうと、価値がない自分を認めることになる。

自分の力で生活できることを、両親に証明しなければ。私は1人でできるんだよ!ほら、ひとりでできたでしょ!すごいでしょ!自立しているでしょ!もう立派な大人だよ!

すごいね、成長したね。大人になったね。ひとりでできたんだ。そうやって両親に認めてほしかったし、安心してほしかったんだ。

結局ここでも、親が出てくる。

認めてほしかった。褒めてほしかった。注目してほしかった。

こんなにできるんだよ、すごい子なんだよ、すごいでしょ!

そうやってアピールしたいために、1人暮らしをして、倒れるまで仕事した。

頑張っていないと価値がないから、頑張らないと褒められないから。すごいことしないと、愛されないから。

努力や才能を発揮しないと、誰からも注目されないし、褒めてもらえないし、存在を忘れられちゃう・・・

ひとりになったらこの世界から消えるんじゃないかという恐怖

1人になりたくない。寂しいから。誰からも注目されないなんて、寂しすぎる。私はここにいるのに。

だから、頑張ってすごいことしよう。大きいことしよう。誰もやったことがないような、大きなことをして注目されよう。

そうしないと、褒めてもらえないから。

自分の存在が忘れられる、無視されることがたまらなく寂しくて、孤独で、怖かった。1人になったら、この世界から消えてしまうんじゃないかっていう恐怖でいっぱいだった。

そこに気づかないようにしてた。

私にはお金を使う価値があるんだよ!貧乏なんて、節約なんて、低レベルの無能なやつらがすることだ。稼げない頭の悪い人や、仕事ができない価値のないやつがすることだと思い込んでいた。

貧乏を受け入れられなかった。お金がなくなることが恐怖で。

だけど、汚いラーメン屋で食べたラーメンは、かまぼこ1枚とメンマが3本、少しのネギが乗っているだけ。それで370円。

あのお店は、フェイスブックもなければホームページさえないだろう。

チラシ配りもしてなさそう。看板もボロボロだし、いすやテーブルも年季が入っている。調味料も普通のどこにでもあるもの。

だけど、愛情を感じた。

チェーン店で、バイトがテキトーに手渡すラーメンより、お母さんの笑顔で心があったかくなった。

汚いわけじゃなくて、年季が入っている、歴史がある、愛情込めて丁寧に長く使っている。

愛おしいという感情を持ったことがない

私の使っているものは、すぐ汚くなる。

汚れるって、感心がないからなのか・・・丁寧に扱っていないから。ちょっとの汚れや傷も、大事なものなら気付くし、綺麗にしようと思う。

だけど、ものに愛情がなければ、傷や汚れに気づかない。それは、ものに対しても、人に対しても同じ。

わたしは、ひとつのものに対して、心底愛したことがあったかな?

いつも、自分が買ったものなのに、どこかに不満をもっていた。

ここが気に入らないって思って。目の前でただ何も言わず、私のために力を尽くしてくれている「ものたち」がいるのに、見て見ぬふりして新しいものを欲しがる。 

ものにさえ、愛情を与えることをしてこなかった。

私は、何に愛情を注いだだろうか。「愛おしい」という感覚を何に対して持っていたのか。

いなくなったら悲しい。そばにいてくれて嬉しい。そういう感情を抱いたことはあった?

今、自分の持ち物に対して、責任を持って愛せているだろうか。

貧乏を受け入れる。お金がないことを受け入れる。借金を返すことを最優先にする。

そして、稼げていなくても、生活できていなくても、大きなことを成し遂げなくても、普通の生活でも、私には価値が有る。普通で私は幸せなんだ。

今、ここにいる。今、生きている。今、私を感じられる。

それだけで、幸せなんだ。他には何もいらない。お金も仕事も、家も服も。何もいらない。私が私でいること。それだけでいい。

まとめ

どうだったかな?

どうせ汚くて不味いラーメン屋なんて、私にとって有害でしかないでしょ。

くらいに思っていたラーメン屋さんで、「お金」や「愛情」に対する価値観が180度覆されたの。

この出来事がきっかけで、何かを大切にする気持ちが欠けていたことに気づいた。

いつもより大きくトーンを下げて、しんみりした雰囲気でお届けしてみた。

こういう書き方も好きなんだよね!擬似体験できたかなぁ〜??

後編では、さらに思考を展開させて、「仕事」や「働く」ということについての思い込みについてお話しするね。

何か気づきに繋がったり、参考になれば嬉しい!

それじゃあ、またね。