この記事は、ももかが過食症を克服していく過程を記録したものだよ。
今回は、2月に過食衝動が出たときのお話。母のある一言がきっかけで、怒りと過食衝動が爆発したの!
最初は怒りは攻撃的だから、記事にしないつもりだった。だけど、このときの経験から母との関係性が確実に変わってきたから。
みんなに参考にしてほしくて、記事にしようと思った。次のような方には、参考になるはずだよ。
- 摂食障害で悩んでいる方
- 親との関係性で悩んでいる方
それじゃあ、何が起こったのかお話するね!
非嘔吐過食の衝動を誘発した母の一言
2019年2月。ちょうど派遣先でセクハラを受けいて、人生で初めて自分の環境を守るための戦いを終えたとき。
仕事から帰ると、大きなタッパーに入った作り置きのおかずを、流し込むように食べてしまったの。
驚く母に平然を装って、明るく「生理前だから!」と言ったら、
って言われたの!!
何気なく言ったつもりだろうけどさ、言葉の中に呆れた気持ちを感じたの。この一言を聞いた瞬間に、怒りが湧いてきた。
ギリギリのところで保っていた理性が、プツンと切れた音がしたよ。
それから私は、目に入ったお菓子を手当たり次第にかき集めて部屋に戻り、一気に詰め込んだ。
込み上げてくるものを押さえつけるように、お菓子で口を塞いだ。寂しくて、悔しくて、涙が出てくる。
ここまでは、いつもと同じ。
だけど、本気で過食症を治すと決めたから、同じことを繰り返すわけにはいかない!
そう考えて浮かんだのは、
「このまま、母の前で泣いて感情をぶちまけたら、何が起こるかな?」
あなたの言葉で傷ついたと、きちんと伝えてみようと思ったの。
習慣を変えるために、今までと違うことをする。思い切って、行動を変える!!
持ってきたお菓子の3分の1も食べないうちに、私は再び台所に戻っていった。
母の前で大泣き
涙で赤くなった目を見た母は、すごく驚いてた。「どうしたの?」と聞かれ、
と答えた。「ごめんね、さっきの言葉はデリカシーがなかったね。」と謝る母。
私は、予想を大きく上回る量の涙を流して、子どもみたいに必死に気持ちをぶちまけた。
私のこと普通に戻ったと思っているかもしれないけど。普通になってほしいと思ってるんだろうけど・・・
吐けない過食症なんだよ。一人暮らしも過食してお金なくなって借金したから、帰ってきたんだよ。
母は「そうか、そうか」と当たり前のように、私を抱きしめたの。
そして、必死に気持ちを訴える娘が落ち着くまで、抱きしめて頭を撫でる仕草は、マニュアル感満載で違和感を抱いた。
問題は次の瞬間!!
私が落ち着いたのを見計らって、母が話を始めた。
え・・・・?ちょっと、待って。私の脳裏には、幽霊みたいにスーッと母から距離を取る自分のイメージが浮かんだ。
と、同時に心の中で「は?なんで、私だって気を使ってるんだっていう弁解を聞かなきゃいけないの?」という言葉が浮かんできたの。
なぜ、わかってくれないの?
どうやら私は、理解しようとせず、寄り添おうとしない母の姿勢に腹が立ったみたい。
どれだけ苦しんでいるかも理解しようとせず、「考えすぎでしょ、気にしすぎでしょ、私だって気を使っているのよ」って言われている気持ちになったの。
私は母から離れ、下を向いたまま話始めた。
他の家族もいるから、私の都合に合わせるのは難しいのは理解している。だけど、お菓子は置かないでほしい。
こんなようなことを伝えたの。
すると、母は「他の人と平等にしたい。他の人の前では、心配しているそぶりを見せたくない。」と言ってきた。
もう、私の心の中はこんな感じ。
それ、今私に言う?私がわがままっていいたいの?
私だけ特別扱いできない。
私が困らせてるってこと?私が色々言い過ぎ?こだわりすぎ?
細かい、頑固、融通きかない。めんどくさい・・・それが私だよね。
なんでこんな気持ちにならなきゃいけないの!!!
薄々気づいてたけど、私が興味ある話を真面目に聞いてくれたことないんだよね。
口では、「応援してるよ」とか「理解しているよ」みたいなこと言うけど、心の中では自分の思い通りにいかないことに納得してないのがバレバレ!
心のどこかでは、「めんどくさい、扱いづらい」そう思われてるんだろうな。
献身的に世話してる自分に酔ってるだけ。
「ただの食いしん坊。それって、生理がなくなったら消えるものなの?」
こっちが本心でしょ。デリカシーがなかったって、本当にそう思ってるってことじゃん。
なぜ、私の気持ちをわかってくれないの?
何も感じず静かに暮らしたいだけなのに
極め付けはこれよ。
「どうしてほしい?過食症については、ももちゃんの方が知識あるから。」って。
もうね、怒りと呆れたが渦巻いて、頭が全然働かない。知識が全部解決してくれたら、こんなに苦しんでないから!!知識があっても解決できないから悩んでるんじゃん。
これしか言えなかったよ・・・
部屋に戻って、自分の気持ちを整理してみた。
もっと、親身に共感して「つらいね。どんなときに過食したいと思っちゃうの?ももちゃんの気持ちを聞かせてほしいな」とか言ってくれることを期待してたんだと思う。
本当の私は、「足りないよ!そんなんじゃ、私の気持ちは満たされない!本当なんにもわかってない。」と思っていたみたい。
期待していた愛情表現が得られなかった私は、気持ちを整理するために、ノートに言葉を書き出した。
私はもっと静かに、普通に、何も感じずに生きて言いたいだけなのに。
つらいこと、悲しいことが多すぎる。精神不安定になりたくない。混乱したくない。
衝動を抑えたい、何も感じないようになりたい。
末期だね。笑
非嘔吐過食の衝動が出ると、自己嫌悪が止まらなくなる。
母に期待するの、やーめた!
ひたすらノートに言葉を書き続けていたら、ある気持ちに気づいた。
幻想を抱いていたのは私の方だったのかも、ということ。
期待しすぎなのか!って。
親ってなんなんだろーね。
母の思い通りになりたくないのに。言いなりになりたくない。所有物になりたくない。
母から解放されたいのに。理解してほしい、私の望む母になってほしいと思ってしまう。
親だって、ひとりの人間。子どもとの相性もあるだろうし。親が求めるものを全部与えてくれるわけじゃない。
親をドラえもんみたいに考えて、「助けて〜」って言ったら、なんでもしてくれるみたいに都合よく使おうとしてたところあったなーって。
期待することをやめたら、急に母を小さく感じ始めたの。イメージの話ね。
大仏くらいあった大きな存在感が、小学生くらいまで小さくなった。
今では、母の顔色を伺うことがなくなった。過剰に心配することも、使命感から「助けてあげなきゃ!」と思うこともない。
過食の衝動も、出てない。
まとめ
7ヶ月ぶりに出た非嘔吐過食の衝動は、母の一言がきっかけだったの。(それ以前に、セクハラで消耗していたことが根底にあるけれど)
だけど絶対治すと決めたから、今までと違う行動をしてみようと思って、母の前で大泣きしてみた。
予想以上の収穫だったな!
私の中では、過食症克服まで、あと1〜2割くらいだと思ってる!今年に入ってから、衝動はこのときの1回だけ。
次に衝動がきても、また新しい行動を試して実験してみる。と思うと、少し楽しみだったりする。笑
今摂食障害で悩んでいる人は、少しずつ新しい行動を増やしてみると、ヒントが見つかるかもよ!
それじゃあ、またね。