天職・適職

HSPHSSの適職探しと才能開花の方法とは?心理カウンセラー時田ひさ子さんインタビュー

こんにちは、ももか(@momohsphss)です。

私は2017年6月に時田ひさ子さんのブログと出会ったことで、HSS型HSP気質を受け入れることができ、自分もこの気質について発信することを決意しました。

2018年の夏に個別相談をスタートするか悩んでいたときも、時田さんのウンセリングを受けて、たくさんの気づきをもらいました。生きづらさを解消するにあたり、とてもお世話になった方です。

時田ひさ子
心理カウンセラー 時田ひさ子さん

そんな心の師匠(勝手に呼んでます)に1つの疑問をぶつけてみました。

「HSPやHSSが適職を見つけるにはどうしらいいいの?」

HSPが向いている職業は本やネットなどにたくさん載っていますが、どれも現実的には感じられず、結局窮屈な会社で心身をすり減らすしかないのかという気になります。

「実際どうなのよ?」と疑問に思ったので、時田さんに対談をお願いしたところ、快諾していただくことができました!

時田さんの活動拠点である八王子にお邪魔して、がっつり2時間お話を伺いました。

リアルに能力を活かしているHSS型HSPのキャリアとして、時田さん自身の過去についてもお伺いしたので。独立を考えている人の参考にもなりますよ。

それでは、本編へどうぞ!

時田ひさ子さんってどんな人?

東京の八王子でHSP/HSSの研究をしている心理カウンセラーです。そして、ご自身もHSS型HSP。

早稲田大学で心理学を専攻し、【好奇心旺盛で行動的なのに繊細で感動屋の複雑な性格を紐解き、もともと持っている能力を発揮させる研究家】として、毎月数十人のHSPをカウンセリングしています。

HSPHSSの才能開花ポイントはトラウマ

時田
時田
漠然と仕事で悩んでいるといっても、人それぞれ何に悩んでいるかは違います。

過去のトラウマから、悩みをすり替えている可能性もあるので。

仕事が選べない理由も、仕事がうまく行かない理由も、本人の強烈な思い込みから来ています。

一度そう思い込むと、簡単に手放すことができないので、一般の人たちよりも生きづらいと見ています。

私の見解はトラウマをうまく解放して、過去の自分の実態からくる「恥ずかしさ」「後悔の念」に現在の自分が囚われないことが、仕事に限らず生きやすさ全てに影響すると見ています。

一筋縄ではいかない問題を抱えたHSPHSSが、才能を開花させる適職を見つけ、さらに輝き続けるにはどうしたら良いのでしょうか?

悩みが複雑化しやすいHSPHSSは、大勢の中でマニュアルに沿った指導を受けるよりも、自分のペースで1つ1つの問題にじっくり取り組むスタイルの方が、強みを発揮しやすい傾向にあります。

そこで時田さんは本流講座として、1人ひとりと長期にわたって併走するスタイルを取っています。

時田
時田
HSP/HSSといっても多種多様です。

仕事ですごい成果を挙げている方もいれば、管理職の方も、管理職から降ろされてしまった方も、派遣社員で実力発揮している方も、アルバイトをやめ続けている方もいらっしゃいます。

仕事の出来るできないに関わらず、だいたい共通しているのは、周囲の人たちとの人間関係の困難さです。

そして困難さの根源はトラウマです。

トラウマとは、精神的なショックから心にできる傷のことです。過去に受けた心の傷が、仕事を選択する際の障害になります。

本当にやりたいことは巧妙に避けている

時田
時田
トラウマになった経験は、本人は無意識にしまいこんで、それがあったことすら思い出せません。

そして、最善の選択をしているつもりでも、本当にやりたいことは巧妙に避けています。

時田さんの本流講座では、求人票を一緒に見て転職先を探したり、面接に行ったり、元の会社の上司とやりとりしてもらうことも!!

理由は「こんな働き方をしたい」と申し出る人も、実は過去のトラウマを避けるように仕事を選んでいるからです。

例えば、セクハラを受けたとか、いじめにあったとか。他人が聞くと驚くようなつらい経験をしていても、本人は覚えていない。むしろ、思い出さないようにしてるんだそう。

時田
時田
先日は「今電車の中です。目の前の人に、『そこに立つな』と思われてる気がする。」という連絡が来ました。

些細なことが、ずっと気にしてしまう人たちですから、1度のセッションでは根本的な解決は難しいんです。

LINEでリアルタイムに報告をもらうこともあるのだそう!

時田さんのセッションの第一段階は、無意識に抑え込んだトラウマを解消して、本当にやりたいことを見つけることを目指します。

過去のトラウマを解消したうえで、理想の働き方が実現するようにフォローすることが狙いです。

時田
時田
メンタルのことを扱っているだけでは、生きやすくはならないんです。

社会との関わりの中で生まれた生きづらさを、一人でどこかに閉じこもって無くすことはできないんですね。

カウンセリングというと、カウンセラーがクライアントの話をただ聞くイメージが浮かびますよね?

だけど、時田さんの講座は具体的に行動面でのアドバイスがあるんです。だからこそ、本流講座を受けることができる人は限られます。

なぜなら、同じ環境にいるHSPでも気になることは人によって違うので、複数回のセッションで少しずつ解きほぐしていく必要があるからです。

時田
時田
相手がこの人(時田さん)なら相談できると思ってくれて、私も「この人なら心から手助けできるだろう」という人だけ、本流講座をご案内します。

時田さんはサラッと発した言葉でしたが、「一人ひとりときちんと向き合いたい」という意志が強く感じられました。

自覚のないトラウマが適職のカギ

時田
時田
自分でトラウマだと自覚できるものは、大抵トラウマではないんです。

本当のトラウマは「上手くいかない理由はここですよね?」と尋ねても、最初は全く腑に落ちないくらい想像を超えたものなんです。

HSP非HSS(特に男性)が、自分のことをHSS型HSPだと誤って認識してしまう現象も、記憶に原因があります。

特に男性は、HSS型HSPだと思い込んでいる人が多いです。

本当は平和主義で穏やかで静かに1人でいるのが好きなのに、無理やり男性的に振舞い続けると、本当の自分がわからなくなります。

この場合もトラウマが関係してきます。

行動的で刺激が好きというHSS的な特徴が、実は「男らしくいなければいけない」という思い込みから、後天的に身についたスキルになっている可能性があるんですね。

先ほど説明したように、大きなトラウマほど本人は気付きません。(思い出さないように無意識の中に隠されている。)

時田さんは、クライアントが腑に落ちないことこそ、しつこく深掘りするそうです。本人はしっくりこない部分が生きづらさ解消のポイントだからです。

HSPとHSSで変わるアプローチ

時田
時田
HSP非HSSとHSS型HSPの違いは、会話のスピードです。

話の内容がとっ散らかって次々に色んな話題が出てくるのはHSS。展開が早いんですよ。

HSSの大きな特徴は衝動性にあります。思いついたことを、いつまでも温めておくことが苦手だし、失敗や叱責も恐れません。

時田
時田
HSSはやりすぎるし、HSPは慎重すぎる。だから、セッションでは苦手な部分をサポートするようにしています。

衝動性に関しても、それがどのように出るかは個人差があります。ここでもまた、時田さんが「一人ひとりに合わせる」という丁寧な対応をしている姿が伺えました。

ギフテッド系HSPの場合

時田
時田
HSPにも本当に色んなタイプがいるんですよ。大きく分けると、ギフテッド系の人と、そうじゃない人。

ギフテッドの人は、自分でどんどん工夫して行動するし、そうじゃない人は行動するまで時間がかかる。一人ひとりの特徴に合わせてサポートしています。

ギフテッドとは、生まれつき高度な知能を持った人のこと。日本では馴染みのない言葉ですが、海外ではギフテッド専門の学校も存在します。

ギフテッドの特徴
  1. 興味のあることを見つけると自ら情報収集し行動も早い
  2. 物事の本質を見極め洞察力にも長けている
  3. そのため、学校の勉強を退屈に感じ、テストの成績が良くないこともある
  4. 好きなことには、とてつもない集中力を発揮するテキスト

HSPという繊細でとても敏感な気質を持ち、さらにギフテッドという高度な知能を持ち合わせている人には、一般的なカウンセリングでは思うような効果が得られないことも多いので、専門的なサポートが必要です。

さらにギフテッドではないけど、トラウマにがんじがらめになっていて、本来解決しなければならない問題に気づけない人もいます。

それが、HSPHSS特有の問題であった場合、やはり専門的な知識を持つカウンセラーでなければ、根本的な生きづらさは解消しません。

ギフテッドについて詳しく解説した記事大人のギフテッドが仕事で居場所を見つける方法

時田さんがHSPHSSカウンセラーになるまで

時田ひさ子

さて、ここからは時田さん自身のお話を紹介しますね。どのようにして現在の活動にたどり着いたのでしょうか?

天職を探した時期

時田
時田
HSPを知る前は「天職さえわかれば仕事に打ち込めるのになー」と独りよがりなことを考えていました。

32歳のときに自営業を始めて、【商い=飽きない】だと聞いていたのに飽きたことに絶望していました。

楽しいと思った仕事も5年やると飽きることを証明してしまったので、このまま5年スパンで仕事を変えつづけるのかと考えて、不安になっていました。

今では、HSPに適職はないと言い切る時田さんも、自分が仕事に打ち込めないのは天職に出会っていないからだと考えてたとは!

起業のきっかけは?

起業のきっかけも聞いてみました。

時田
時田
出産前は予想もしていませんでしたが、子どものそばにいたいと思ったから。 会社に往復3時間かけて通勤するよりも、地元で稼ぎたいと思いました。

多くの社会人は、仕事に生活を合わせます。

会社に〇〇支社に配属と言われれば、どんなに遠くても新幹線に乗って通勤する人もいます。始業時間に間に合うように家を出て、会社が決めた曜日に休みます。

ごく当たり前のように見えるけど、実は全く逆の働き方もできるんですよね!

時田さんが独立した理由が、お子さんのために「生活に仕事を合わせる道」を選んだというように。

お店の売り上げは順調なのに・・・

独立を決意した時田さんは、まずビジネスの勉強を始めました。

時田
時田
産休育休のタイミングでビジネスの勉強をしました。

育休明けに復帰できる保険があったことと、30代は体力があったので、今よりも多く行動できました。

具体的には、フランチャイズの情報を集めました。

理由は、既に方法が確立されていて参入しやすいからです。それでいて、あまり規模が大きくなければマニュアルも厳しくないですし。

そういう条件で様々なお店に見学に行きました。

パン屋さんとか色んなお店を見た中で、子育てしているお母さんには興味を持てるなと思ったんです。

そこで、子供服のリサイクルショップを始めることにしました。

これだと思ったらすぐに行動するけど、リスクにも慎重なHSS型HSPの性質は、こういうところで活きてきますね。

行き当たりばったりに見えて、実は周到に計画されているということです。

当時のリサイクルショップ市場は、未成熟だったこともあり、時田さんのお店は順調に売り上げを伸ばしました。

ところが、しばらくすると経営に飽きてしまいます。

時田
時田
物売りは飽きるし、どうすれば売れるかもわかるから、つまらないんですよ。

お店を始めた当初は、会社員に戻りたいと思ってました。会社では、やりたいことがあった時に資金や人が用意されていて、あとは自分の裁量でできますから。

小さいお店は資金を集めるのも大変だし、変化が少ないので。

軌道に乗るお店の売り上げに反比例して、時田さんの興味は薄れていきました。

大抵の仕事は成果を出せるからすぐに飽きるというHSS特有の悩みは、会社員でも自営業でも付いて回るんですね。

ちょうどその頃、子育てにも悩み始めたとのこと。解決できない問題は、HSS型HSPにとって美味しすぎる刺激ですよね!

「どうにか子供と心を通わせる方法はないか?」と、アドラー心理学の勉強をすることにしたそう。

この頃にマインドブロックバスターという手法に出会います。

マインドブロックバスターとは、片手に軽く触れるだけで、心のブロックを解除できるセラピー技法。2010年に開発された新しい技法で、霊的な能力がない人でも実施できる。

HSPとの出会い

時田
時田
カウンセラーの中にも「この人、私の話を理解していないな」という人が結構いることに気づいたんです。

それで、自分もやってみようと思って、マインドブロックバスター講座を受けました。

やってみると「これはできるな」という感覚があったんです。

それでお店で少しずつやっていると、ビジネスとしていけるという確信になり、カウンセリングをスタートさせました。

お子さんと心を通わせる方法に悩んでいた時田さんは、マインドブロックバスターのカウンセリングやセミナーを受けました。

その中で過去のトラウマにも向き合い続けたのですが、カウンセラーが本心で理解していないことに違和感を持ったそう。

起業だけでなく、新しい事業のスタートも、お子さんとの関わりがきっかけだったのですね!

マインドブロックバスターとしてカウンセリングをしていると、合う人と合わない人がいるということに気づき、自分とぴったり合う人の共通点を探ると「HSP」に辿り着いたそうです。

4足の草鞋!?HSS型HSP時田さんの仕事術

時田さんはHSS型HSPで子育て真っ最中です!さらに子供服リサイクルショップの社長、不動産経営、小学校のPTA活動…

4足の草鞋とはすごすぎです!驚

刺激を受けやすい気質を持ちながら、どのように活動を続けているのか気になったので仕事術を聞いてみました。

スケジュール管理

複数のタスクをこなす時田さんは、スケジュール管理でどんな工夫をしているのでしょうか?

時田
時田
複数の仕事を継続するにあたって心がけていることは、スケジュールをキツキツにし過ぎない事です。

キツキツになると、自分で好きでやっていることを被害者のようになることがわかっているので、自分に言い訳させないためです。

HSPHSSは刺激を受けやすく、行動のあとには必ず回復のためのダウンタイム(休息時間)が必要です。

時田さんはスケジュールに余裕を持たせることで、ダウンタイムをうまく投入されているんですね。

仕事に悩んでいた時期に戻ったら?

では、「自分がHSS型HSPだと知った状態で、仕事に悩んでいた時期に戻ったらどうするのか?」と聞いてみました。

時田
時田
今再び仕事に迷っていた時期に戻ったとしても、同じようにやると思います。

32歳で独立して、やりつくしたらやめる。

そのとき、自分には興味が別にあるということもわかっているので、興味のあることをやれる準備をすることは忘れないよう、ぬかりなくいたいものですが、きっと好奇心に負けます。

お金がなくてもやれるはずと、がむしゃらにやると思います。

結局新しいことを始めたいという気持ちや、「どうなるんだろう?」という探究心には勝てないんですよね。

HSPHSS気質を言い訳にせず、どんな状況でもがむしゃらに突き進むことで見えるものがあるのだと思います。

適職探しに悩むHSPHSSへのメッセージ

時田ひさ子

常に目の前の課題に真剣に取り組み、思いついたことを次々と形にしてきた時田さん。

仕事が続かず悩んでいるHSPに対して、メッセージを送ってくれました。

【時田さんからのメッセージ】

やりたいことを見つけることと、仕事を継続することは繋がらないと思います。やりたいことを継続しているHSPでも、途中で変化させていますから。

転職を繰り返すHSPは、自分のやりたいことを直感的に選択する勇気を奪われた状態(心が枯渇している状態)です。

勇気を取り戻すために、自分を潤わすことが必要。さらにHSPが仕事をしていくうえで必要な人間関係のスキルは、相手に好かれつつ自己主張する会話術です。

繊細で疲れやすいけど好奇心旺盛な人が、仕事もプライベートも充実させるには、自分のペースを尊重することが大事です。他人の目線で動かないということ。

仕事をしていて不都合だと思うことも、人間関係でうまくいかないことも、家族関係がしっくりこないことも、人生に起こって来る問題すべてにトラウマは関わっています。

仕事で才能を開花するには、実はシンプルに自分自身に立ち戻ることがスタートであり基本です。

ただ、30代では、がむしゃらにやってもいいと思います。それが財産になりますし、30代でやったことからその先が出てくるからですね。

私の疑問に対して真摯に答えてくれた時田さん。わかったのは「仕事は人生を豊かにする手段にすぎない」ってこと。天職や適職に出会えるのは素敵なことですが、1つじゃなきゃいけないルールなんてないですしね。

好奇心を満たすことを目的として、それを実現する手段として仕事があるという考えの方が、ずっと選択肢が広がる気がしました。

おまけ

HSPHSS研究家の活動には飽きていないのか?今後やりたいことは?と聞くと、

時田
時田
今は特に夢はないなぁ・・・

あ!80歳くらいになったら沖縄とかで占いのおばあちゃんみたいなのやろうかな。

近所の人が「お客さんだよー!」って呼んだら、店の奥から「ハイハイ」って出てきて占いするみたいな。そういうの良くない?

と笑いながら教えてくれました。やりたいことをどうやって仕事にするか考えるという発想が持てると、すごく自由になれそうですね!

時田さん、貴重なお話ありがとうございました!