こんにちは、ももか(@momohsphss)です。
この物語は、私が生きづらさから脱却するまでの軌跡をまとめた記事だよ。
私が本当に望んでいたことは、「職業に就くことではない」と気づいたときの話をしたね。
今回は、番外編。
本編には書けなかった、生きづらさから脱却するために手放したものを紹介!!
4年間の葛藤中から現在に至るまでに、何をやめて、何を始めたのか、わかりやすくまとめたよ!
生きづらさ解消に「手放す」が大切な理由
具体的な話の前に、大前提として覚えておいてほしいことがある。
生きづらさを解消するために、まず考えるのは「何をやめるか」なの。
つまり、何を手放すか。
HSPは、自己肯定感が低い人が多い。
繊細で疲れやすい脳を持っていることで、NG項目が人より多かったり、危険を察知する能力に長けているから。
人口の80%を占める非HSPの世界では、厄介者・変わり者のレッテルを貼られがち。
だから、
- 仕事ができないと見捨てられる
- 笑顔でいなければ仲間外れになる
- 空気を読んで周りに合わせないと怒られる
こうやって、いつもたくさんのルールで自分を縛り付けている。既存のルールを捨てなければ、新しいルールを増やしても苦しくなる。
お風呂に新鮮なお湯をためるには、既に入っている古いお湯を捨てないといけないでしょ?
生きづらさを解消する方法も同じイメージで、まずは新しく始めることより、やめることを考えよう。
手放すことは始めること
いきなり矛盾するんだけど、手放すことは『始めること』でもあるの。
なぜなら、物事は常に裏と表がセットだから。光と影、陰と陽、左と右、現在と過去。
何かひとつ変えようとすると、反対側もくっついてくるのが世界の法則。
だから、何かをやめるということは、やめたことでできた隙間に新しいことを入れる必要がある。
ただし、何を始めるかは自分で決めなくていい。
手放した結果まで想像しない
全ての行動の結果は、副産物のようなもの。
だから、私たちに選択できるのは『どう行動するか』まで。行動した先の結果を1ミリのズレなく想像することはできない。
電車に乗るという行動は選択できるけど、時間通りに目的地に着くかは選択できない。
同じ行動をしても、環境や時期によって得られる結果も変わってくる。
「手放すことは始めること」と言ったけど、手放した結果何が始まるのかをモンモンと考えることは、あまり意味がないの。
手放すと、(勝手に)始まる
と言った方が良いかもね。
それじゃあ、私が手放したものを紹介するよ。
仕事(働き方)で手放したこと

まず、仕事や働き方について。主に、次の3つを意識してやめたの。
- 残業、休日出勤
- 安請け合い
- 愚痴を言わない
順番に説明するね。
残業、休日出勤
残業や休日出勤をしないと決めた。
以前は、毎日終電まで残業したり、休日出勤して資料を作ったり。会社に行かなくても、家で仕事してた。
フリーランスのときは、夜中まで作業したり。
残業や休日出勤って、仕事している感があるから、なんとなく残っている人も多い。
生活費を稼ぐために、生活残業をしている人もいる。
だけど、私はブログを書きたいから残業や休日出勤はしない。たとえ残業代がもらえるとしても、会社にいる時間がもったいないから。
「定時で帰れていいなぁ」とか「今日も定時で帰っちゃうんでしょ」なんて言われるけど、笑顔で
って受け流す。笑
繁忙期やトラブルなどで、どうしても必要なときは嫌な顔せずに残るよ。
それに、仕事は期日までに必ず仕上げるし、大きなトラブルも起こさない。むしろ、勤務時間中は少しでも「自分にできることはあるかな?」って仕事を探す。
定時で帰るとやる気がない奴だと思う人もいるかもしれないけど、サボっているわけじゃないし、手を抜いているわけじゃないから。
決められた時間に高い集中力を持って取り組んでる。
安請け合い
働き方で手放したこと、ふたつめは安請け合い。
頼まれた仕事に対して、すぐに「やります!」と言わないようにしたの。
理由は、
- 頑張ってすごいことをしなくても、私には価値があるとわかったから
- 自分にできることには限界があると知ったから
- 助けを求めないことの方が迷惑だと気づいたから
- 時間内で収まるように、責任を持って仕事量を調節することが、自己管理のひとつだから
こんな感じ。
(定時で帰るためと、抱え込みすぎて体調を崩さないためっていうのもある。)
常に自分が抱えている仕事量・期日・周りの状況を把握しておくの。
そして、新しく何かを依頼されたら、必ず「急ぎなのか?」「いつまでにやってほしいのか?」「どの程度の完成度を求めるのか?」を明確にする。
すぐに手を付けることが難しそうなら、「〇〇日までだったらできます。」と期日の交渉をしてみる。
仕事のペースを決める目安は、常に「定時で帰れるか?」と「今日やらなければ誰かに迷惑をかけるのか?」のふたつ。
愚痴を言わない
働き方で手放したことの最後は、愚痴を溜め込むのをやめた。
アダルトチルドレンのカウンセリングで、感情と行動を結びつける練習をしたから、自分の感情を意識できるようになったのね。
だから、仕事中もスッて「今結構疲れてるな」って自覚できるようになった。
感情をキャッチできたら、意識して口に出す。ただし、人と場所は選んでね。
私が愚痴を言うときに意識しているのは、次の通り。
- 深刻に(真面目な空気に)ならないように、冗談っぽく言う
- ダラダラ話を広げない。会話するなら、2往復くらいでやめる。
- 普段から愚痴っぽい人には話さない(深みにはまるから)
- 名指しで愚痴を言いたい場合は、信用できる人へ周囲に聞こえない場所で
特に意識するのは、いちばん最初にあげた、深刻にならないように言うこと。
具体的にどんな会話をするのか、3つのシーンを紹介するよ。
出入りの業者の態度にイラッときた!
〜荷物を受け取って、席に着き目の前の同僚Aさんに話しかける〜
仕事が次々に舞い込んできて頭パンク寸前!
〜パソコンの前でぼーっとしながら〜
今紹介したふたつのパターンは、愚痴と言うより「気持ちをチョコっと」伝えるよう意識する感じね。
疲れた、イライラする、驚いた、などなど。
少しだけ心の扉を開けて、普段から仕事の合間にコミュニケーションを取る。
すると、雑談として愚痴を言っても笑い話で終わるの。さらに、人間味も増して信用もされちゃう!
ダラダラと話を広げてしまうと、聞いてる方の仕事を中断させることになるから気をつけてね。
苦手な人から1時間嫌味を聞かされ続けた!
〜他の人に聞こえないように小声で〜
このシーンは、みんな想像できるんじゃないかな。だけど、ポイントは相談じゃなく『雑談』ということ。
Bさんとの関係をどうにかしたいわけじゃなく、単純に自分の気持ちを消化させて気分転換するための愚痴。
嫌味っぽい話し方がどうしても気になるとか、正直に話しちゃうけど、あまり長くならないように、5分くらいで切り上げる。
愚痴を聞いてもらったあとは、全然関係ない世間話をしたり、逆に相手の愚痴聞いたりして、仕事に戻る。
会社にたくさん人がいるのは、疲れたときや落ち込んだときに助け合うためだと思うの。
だから、溜め込まずにこまめに発散させることを意識する。
人間関係で手放したこと

次は、生きづらさから脱却するために人間関係で手放したこと。
- 感情を心に閉じ込めて、ひとりで処理しようとする
- 苦手な人に好かれようとする
- 他人の評価を基準に行動する
主に、この3つ。いかに自分に集中するかというのがテーマだね。
それじゃあ、順番に説明するよ!
感情を心に閉じ込めて、ひとりで処理しようとする
感情を自分の中だけに閉じ込めることをやめたの。
感情はね、ひとりで処理できるものと、誰かに話す(アウトプットする)ことで処理できるものがあるんだよ。
働き方で手放した【愚痴を言わない】にも共通する考え方だね。
同じ『寂しい』でも、寝たら忘れる程度のものと、1週間くらい心に居座り続けるものもある。
イライラも、面白いも、楽しいも。
以前の私は、感情の乱高下が激しくて、それで周囲を振り回している気がしてたのね。
テンションの高い姿を見せてしまうと、落ち込んでるときにギャップがありすぎて混乱させてしまうと不安に思ってた。
本当は、嬉しいことがあると踊りだしたり、鼻歌歌ったり、変な動きしたりする。笑
逆に、疲れてたり、お腹空いてると、無表情になる。愛想笑いすらできなくなる。
だから、「落ち込んだり、怒ってるところは隠さなきゃ」という思い込みを手放すことにした。
家族や友達、恋人にも。ネガティブとポジティブ、両方の感情を素直に伝えるようにしたよ。
感謝の気持ちを伝えることから始める
ある日突然「ムカつく!」って言われたら、友達もびっくりするから、最初は、ポジティブな気持ちを素直に伝える練習をしたの。
私はね、大切にしたいなと思う10人くらいに手紙を書いた。
一緒にいるとどんな気持ちになるのか?なぜ、一緒にいたいと思うのか?という、自分の気持ちに焦点を当てて書く。
「あなたの、こんなところに感謝してるよ」っていう気持ちも書く。
手紙を書いてたらね、正直な気持ちを面と向かって伝えてなかったなぁって気づいたよ。
この手紙を送ったことで、友達との絆が深くなった実感がある。
ネガティブな感情と同じくらい、ポジティブな感情も大事にしよう。
苦手な人に好かれようとする
人間関係で手放したもの、ふたつめは苦手な人に好かれようとすること。
第一印象でなんとなく「この人苦手だなぁ」と思う人に限って、嫌われないように、ご機嫌取りをしちゃう傾向があったの。
愛想笑いや共感することで、攻撃されないように自分を守っていたんだろうね。だけどさ、苦手な人のご機嫌取りほど疲れるものってないよ。
人間誰しも、10人中2人には嫌われるんだって。そして、10人中2人には好かれて、残りの6人にはなんとも思われない。
苦手な人にエネルギーを使って、本当に大切にしなきゃいけない人を疎かにしている可能性もあるでしょ。
だから、苦手な人に好かれる努力を手放すことにした。
嫌いな2人にも、好きな2人にも入ろうとしない。なんとも思わない6人のポジションでいい、と思うようにする。
苦手な人の前だからこそ、自然体でいよう
苦手な人の前だと、どうしても相手に同調してしまったり、逆に反抗してしまったり、何かと感情を揺さぶられがち。
流されないようにって意識してることも、相手には伝わって「気にくわない」と思われる可能性がある。
苦手な人だからこそ、自然体のそのままの自分でいることが大事。
そしたら、意外と気に入られて仲良くなっちゃうかもしれない。最初は苦手だと思ってたけど、いつのまにか大親友になるかもしれないでしょ。
苦手な人に好かれようとするのをやめるだけで、精神的にかなり楽になるよ。
他人の評価を基準に行動する
人間関係で手放したこと、最後は他人の評価を基準に行動すること。
ずっと、すごいって言ってもらえそうな選択をしてきたのに、どれだけ評価されても嬉しくなかった。
抜擢人事で昇進しても、フリーランスで仕事してても。リーダーになっても、テストの成績が良くても。
褒められると、「期待を裏切れない」「次はもっと上の成果を出さないといけない」と思っちゃう。
それから、「本当は褒められるような人間じゃないのに」と自分を偽っているような気分にもなってたの。
人の評価は気まぐれ
賞賛もされるし、嫉妬もされる人生を送ってきて、やっと人の評価は気まぐれってことに気づいた。
同じことしても「すごいね」って言う人もいれば「あいつはダメだ」と言う人もいる。
好きなものが、ある日突然嫌いになることもある。
人は自分の見たいように世界を見ているの。何年も変わらない評価をくれる人だけじゃない。
それは、上司も同僚も友達も家族も、みんなに当てはまる。要するに、良い評価も悪い評価も、気分次第なのよ!
相手の気分で変わる評価に振り回されて、一喜一憂するのって疲れちゃうでしょ。
だから、人の評価を基準に行動することをやめた。
自己肯定感の土台ができると、褒められたら素直に嬉しいし、嫌味を言われて落ち込むことはあっても、長く引きずることはなくなったよ。
日常生活で手放したこと

最後は、生きづらさから脱却するために、日常生活で手放したこと。
- 不規則な生活
- カフェイン、お酒の摂取
- ダラダラSNSを見る
繊細で疲れやすい体と脳をケアするために、メンタルが不安定になる行為を中心に手放していったの。
不規則な生活
夜ってどうしても色々考えちゃうから、夜更かしをやめて、朝に生産的な作業をすることにしたの。
自律神経が乱れやすい体質なんだってことを受け入れて、質の良い睡眠を7時間取るように意識してる。
自分の感情を観察し続けた結果、寝不足が3日続くと、不安感が増すとわかった。
ソワソワして落ち着かなくなって、呼吸も浅くなる。それで、深く考えすぎちゃって、気にしなくていいところまで気になっちゃうの。
この状態が続くと、心に余裕がなくなって、体調に影響が出て退職するパターンがお決まり。
だから、私の最優先事項は、メンタルの安定のために睡眠時間を確保することなの。
私にとっての幸せとは、どんな状態なのか?
私にとっての幸せって、どんな生活を送ることかなって考えたの。
やりたいことを続けられても、不安でいっぱいで毎日過呼吸になるなら、私にとって幸せではないとわかった。
ブログ書きたいし、資料も読み込みたいし、情報収集や勉強もしたい。そのためには、メンタルの安定が必須。
やりたいことを続けようと考える前に、どうしたらメンタルが安定するかを考えて色々試した結果、質の良い睡眠がとても大事だとわかった!!
寝る前にリラックスするように工夫してるよ。
カフェイン、お酒の摂取
日常生活で手放したもの、ふたつめはカフェインとお酒を摂ること。
理由は、過呼吸を誘発すると知ったから。
過呼吸になりやすい人は、呼吸が早くなるだけで発作が出る。
カフェインやお酒は、交感神経を刺激して心拍数を上げると知ってから、飲まなくなった。
営業時代は、毎日レッドブルとカフェオレを飲んでたの。
落ち込んでる姿を見せたらいけないと信じてたから、栄養ドリンクやエナジードリンクを飲んで、テンションを無理やり上げてたの。
でも、頻繁に過呼吸になって、外回り中に倒れて救急車で運ばれたりした。
疲れてるときにレッドブル飲むと、心拍数が上がるのがわかるんだけど、無視して飲んでたんだよね。
会社の飲み会でお酒を飲んだ後、家で過呼吸になることも度々あった。
今では、たまに紅茶や緑茶を飲むくらい。
普段は、お水やノンカフェインを選んでる。飲み会に参加しても、ずっとソフトドリンクで楽しむよ。
ダラダラSNSを見る
日常生活で手放したもの、最後はダラダラSNSを見ること。
以前は、朝目が覚めたら頭が冴えてくるまで、ベットの中でまずSNSを見る習慣があったの。
夜も遅くまで起きてて、ツイッターとかインスタとかダラダラ見てた。
体の反応を意識してみると、SNSを見すぎると気持ち悪くなることがわかった。胃のあたりがムカムカして、胸焼けするみたいな感覚になる。
ツイッターもインスタも好きだけど、体の感覚を意識しながら見てる。気持ち悪くなってきたと思ったら、すぐに中断するようにしたよ。
情報を入れすぎると不安が増す
新しい情報は便利だけど、むやみに触れると不安が増すから、テレビやネットニュースも見なくなった。
以前は「世間の動向を知らないと社会人として恥ずかしい」と思って、Yahoo!ニュースとか、LINEニュースとか毎日読んでたの。
だけどさ、ある日「知ってたから何?」って思った。笑
情報は武器にもなるけど、不安を増幅させる種にもなると気づいたから。
暇つぶしに見るのをやめたら、時間が余るようになったよ!その分、ブログ書いたり資料読んだりできる。
最初は取り残されてる感じがあったけど、慣れてからは自分のペースで適度に見るようになったよ。
まとめ
4年間で生きづらさから脱却するために、手放してきたものを紹介したよ。
手放すものを見極めるには、毎日自分の行動と感情に注意して、体調の変化も観察する。
少しでも心がザワザワしたら「惰性で続けてないかな?」って考えてみて、勇気を出して行動を変えてみるの。
心のザワザワする感覚も、最初は全然わからないと思うけど、アンテナを張り続けると、ある日ビビって引っかかるときがくる。
こうやって、自分という人間の輪郭を作っていくことで、気づいたら生きづらさから脱却してた。
今でも悩むし、落ち込むし、不安になるし、後悔もする。
まだまだ発展途上だけど、自分の新しい一面を発見するように楽しんでる!
4年前より悩んだり落ち込んでる時間は随分減ったよ。
このシリーズは今回で終わり。
どんな状態になれば、生きづらさから脱却したことになるのかは、人それぞれ違うけど。
私の試したことの中で、取り入れられそうなものがあれば、ぜひ試してみてね!
みんなの生きづらさ脱却に、少しでもチカラになれますように。