HSPの基本

【学生HSP】明るい未来が想像できない

こんにちは、ももか(@momohsphss)です。

HSPが幼少期の些細な不安をトラウマとして抱え続けると、大人になっても社会に溶け込むことが困難になります。

今回は、学生HSPの思考の特徴をご紹介するとともに、集団生活で居場所を作るために必要なことをお伝えします。

「何になりたい?」って聞かれて困る

先日、読者さんからメッセージをもらいました。自分がどこにもいない気がして、いつも「次」を探していたというCさんです。

小学生のころ、「将来何になりたい?」って聞かれても何も浮かばないし、よくありがちな先生とかお花屋さんとかケーキ屋さんとかなりたくない、というより、そうなった自分を全く想像できなくて。

「はやくおばあさんになりたい」って思ってました。

いつもどこでも、居心地悪くて”次”を探してました。「ここでいいじゃない」と思い込もうとしたけど無理でした。

今も不安定な感じは変わらないのですが、4年ほど前にやりたいことが見つかって、それに集中してるときは楽しくてワクワクしていて、他を探すなんてありえない!って感じに初めてなれました!

自分に輪郭が出来たと思いました。実際、友だちにも言われました。

いい大人が 何やってんだ、と周りからは見えるでしょうけど。自分がやっと見つけた生きる意味です。

※改行と句読点を一部編集しました

「何になりたい?」って聞かれて困る感覚、すっごくわかります!

私も早く歳をとりたいってずっと思っていました。(今でも思ってるかも。笑)

HSPは小さい頃から、周囲に馴染めない感覚を抱いていたことが多く、学生の頃から将来にネガティブなイメージを持つことも少なくありません。

明るい未来が想像できない小学生

安心できない環境で育ったHSPは、感情や感覚を感じないように知的に早熟になります。

つまり、子供らしさを表現することなく大人のように振る舞うことで、問題ないように見せてしまう。その代わり、空想や本の世界に逃げ込み意識の解離を起こします。

解離とは、現実に起こっていることを認識しないようにする心の働きです。繊細で傷つきやすく、些細なことでもダメージを受けやすいから、自分を守る手段が必要なんですよね。

さらに、空想の世界で考えていることを人に話すことはためらいがちです。

ネガティブな空想なら尚更「こんなこと考えるなんて、私はおかしいのかもしれない」と感じて、表面上は問題のないように振る舞います。

例えば、小学校の授業で「未来の日本について想像してみよう」と先生に言われたとします。普通なら、世界は発展して便利になるとワクワクした未来を想像するのが、いわゆる『子供らしい空想』だと思いますよね。

  • 空飛ぶ車が出来て、瞬間移動ができる
  • ロボットと友達になる

こんな風に、明るい未来を想像してカラフルな絵を書いたりします。ところが、不安でいっぱいのHSPは、次のようなことを考えたりします。

  • 砂漠だらけになる
  • 街は全部なくなる
  • 人は明日生きるのにも必死

さらに、考えは発展して、

  • 人間が自分勝手に地球をいじって生態系を乱す?
  • 自分たちが生きる場所すら失ってしまうかも?
  • その便利が私たちを苦しめることは?

こんな風に、リスクの方にどんどん想像を膨らませていくんですね。

だけど、知的に早熟しているので「こんな考え可愛くない」とか「子供らしくない」と、自分が他のこと違うこともわかってしまうのです。だから、空想していること自体を封印してしまう。

そして「なんとなく、みんなと違う気がする。」という違和感を抱えることになるんです。

制服がトラウマになる中高生

不安でいっぱいのHSPが、そのまま中高校生になると、学校に馴染めず不登校になる確率が高まります。

あなたは、学生時代に学校に馴染めなかった子どもが抱えるトラウマをご存知ですか?

それは制服に対するトラウマです。

いじめにあうなどして、学校でつらい思いをした子どもは、その後も同じ格好をした集団が苦手になる場合があります。

自分が制服を着なくなっても、服装や見た目を規則にあわせる場面では、学生時代がフラッシュバックして苦しくなる。

社会人の制服であるスーツも、窮屈に感じる場合があります。朝の満員電車から流れ出てくる、スーツを着た人たちの群れを見て体がこわばってしまうのです。

本人が無自覚でも、身体がそのときの苦しかった経験を覚えているので、条件反射が起こるんですね。

HSPは社会に適応できないのか

では、幼少期に不安な中で生活し知的に早熟したHSPは、集団生活に適応できないのでしょうか?

繊細で豊かな感受性を持つ人は、自分は社会に合わないのではないかと考えて悩んでいます。

「学校や職場、どこに行っても自分の居場所がない気がする。誰といても、本当の自分を理解してくれる人がいない。」と、漠然と不安を感じている。

間違いやすいのですが、HSPを苦しめる原因は、適応しすぎてしまうことなのです。

共感力の高さから環境や人に合わせすぎて、オーバーヒートしてしまうのですが、現象だけ見ると「社会不適合者」のような、適応できないという扱いになってしまいます。

HSPは、小さな情報も収集してしまい、目の前のことに合わせすぎてしまうカメレオンなんですね。

だから、自分がどこにもいない気がするのです。

要するに、適応できないのではなく、自分のキャパを超えて適応しようとしすぎて、ブラックアウトしてしまうということです。

ブラックアウトの現象だけ見てしまうと、自分が普通ではないと感じて自己嫌悪に陥ります。

さらにHSS気質も持っていると、好奇心旺盛で行動力もあるので、ある程度の実績を残すことができます。だけど、多くの場合HSPを疎かにしがちで、心身のバランスを崩してしまう傾向にあります。

言葉のコミュニケーション能力を鍛えよう

HSPは、周囲の人や物と共感することが得意です。共感とは、同じように感じることですが、感じたことを言語化することが苦手です。

例えば、どうしても苦手な相手がいたとき、「なぜその人が苦手なのか」言葉で表現することができますか?

  • いつも否定的な言葉で攻めてくる。
  • アドバイスするふりして自分の価値観を押し付けてくる。
  • 口調が強くて冷たい。
  • 特に何かされたわけじゃないのに、なんか苦手。

HSPは、こういった相手の言動を敏感に感じ取るのが得意ですが、実際に感じ取っているのは、行動の裏にある「感情」の部分です。

HSPは基本的に、周囲の感情に刺激されやすい脳を持っているのです。そう、思考ではなく感情です。

本当は寂しくて不安。だけど、それをさらけ出すのはかっこ悪い。だから、言葉では世の中の正論っぽく理由を並べている。

こういう人を見て「あ、この人寂しいんだ」ってわかっちゃう。そして、「私のせいで怒らせたんだ。なんとかしなきゃ。」と、自分と結びつけてしまう思考の癖もあります。

そこで、挑戦してほしいのは、相手の感情の原因を2つ以上考えること。もし、目の前にイライラしている人がいたら、

  • 過去のトラウマ
  • 直前に、ニュースで悲しい出来事を聞いた
  • 1週間後に、とても大事な飲み会があって緊張している
  • 子育てで疲れている

こんな感じで、思いつく限りの視点で考えてみると、自分と相手との境界線が強くなります。

上級レベルは相手にイライラしている理由を直接聞いてみること。「忙しいの?」とか「なんか怒ってる?」とか。本人に直接聞くのが怖かったら、ほかの人にこっそり「なんか怒らせちゃったかな」って聞いてみましょう。

意外と「気にしすぎだよ!!」って笑い飛ばしてくれるかもしれません。もしくは「私もそういうの気になっちゃうタイプなんだぁ」って、HSP仲間に出会えちゃうかも!

言葉がなくても相手の感情がわかるHSPは人口の20%なので、残り80%の人は相手の気持ちを深く感じ取ることが苦手です。だからこそ、言葉を使ってコミュニケーションを取っているんです。

集団生活で居場所をみつけたいと考えている人は、感じていることを言葉にする練習を始めてみてくださいね。

まとめ

繊細で豊かな感受性を持っていると、他の大勢とは違ったものの見方をします。

HSPの話を聞いていると、小学生から中学生の間に、周囲となんとなく馴染めていないような気がしたという人が多いです。

学生時代のトラウマを、心の奥底に眠らせて忘れてしまっている人もいます。

大人になって、集団に馴染めないとか、社会に居場所がないと感じている人は、学生時代のことを思い出してみてください。

そして、言葉でのコミュニケーションを訓練することで、少しずつ人間関係を築く能力を身につけることができますよ。

それじゃあ、またね。

HSPHSSライフスタイルラボ