就職活動

就職の夢と現実③私がいなくなる恐怖

こんにちは!ももかです。

このシリーズは、「組織で働くのが苦手」と思っていいんじゃない?の記事に届いた感想を読んで、私の感じたことについて詳しく書きたいと思って始めました。

私が就職の夢と現実のギャップを埋めようと、ロボットになって必死に仕事をしていたときのエピソードを紹介します。

今回は第3回です!

現在就活中の学生や、転職を考えている人の参考になれば嬉しいです。

前回のあらすじ

ラウンダーという「商談しない営業」のような仕事に魅力を感じ、上司に掛け合うことにした。

晴れて2年目からラウンダーになった瞬間、一気に全国ランキングの上位に!!

周りの先輩たちが愚痴ばかりこぼす中、仕事に真剣に向き合い独自の戦略で成果につなげていった。

次第に営業の先輩や偉い人から注目されるようになり、次期幹部選抜レースに参加することに。

最初の研修で社長の宿題が出されたので、頭を抱えながら答え(資料)を提出した。

ところが、先輩たちの資料を見て愕然とする。

みにくいアヒルの子になった気分

全国の成績優秀なラウンダーが20人以上参加していた幹部選抜レース。

私がショックを受けるくらい驚いたのは、まるで完璧な脚本が用意されている舞台演出のように、同じような答えが書かれた資料が並んでいたことだった。

ももか
ももか
え?なんで??答えって一つなの????この会社は、自由な発想を尊重してくれるところじゃないの?

内容も見た目も同じような資料が並ぶ中で、私の資料だけが浮いていた。真夏に毛皮のコートを着ているみたいな感じ。

みにくいアヒルの子になった気分で、すごく恥ずかしい。

2回目の研修が終わった後も、同じように社長から宿題が出された。

今度は、先輩たちがどうやって宿題に取り組んでいるか観察してみることにした。

そして、私はまた衝撃を受けた。

先輩たちは他の候補者と連絡を取って、何が正解なのかすり合わせをしていたの!

「〇〇社長は、最近こういうこと考えてるから、これが正解じゃない?」

「ってことは、こういう方向でいくってっことかな?」

と、社長の頭の中を想像しながら、どんな内容の答えを資料にするか、周りの様子を伺いながら進めていた。

まるで、「〇〇先生の出題傾向って、こういう感じだよね。今度の期末テストでは、ここが山かな」なんて、テストの傾向と対策を練る学生みたい。

みんなが社長の頭の中の正解を探して、同じような答えを持ち寄って「はい、正解」と言われようとしている光景を見た瞬間、私は会社に失望した。

俺なら、社長に直接プレゼンに行く

教室の後ろに飾られた習字のように、毎回綺麗にそろった資料が提出される選抜レース。

私は集団からはじかれる恐怖を経験していたので、2回目から自由な発想を捨てて、社長の正解を絵にした資料を提出し続けた。

レースも終盤に差し掛かると、状況を見かねた上司がアドバイスしてきたの。

「俺なら、社長に直接プレゼンに行く。」

きっと、冗談半分だったと思う。

でも、期待以上の成果を出すことに執着していた私は、上司の望みには答えなきゃいけない。

やらないという選択肢はなかった。

毎日終電まで残って、宿題とは別に独自の資料を作成した。終電を逃しそうになって、事務所から駅まで走ることも。

色んな部署の人に協力してもらってデータを集めて、「会社の現状と課題、今後必要なこと」について、ひたすら考えた。

ペース配分を考える余裕なんてない

資料を作っている期間も、成績は落とせない。

手の抜き方や、ペース配分を考える余裕なんて微塵もない。

訪問件数をキープしつつ、顧客対応もこなして、業務時間外で社長に直接プレゼンする資料を作る。(おかげで派遣会社がザワつくくらいタイピングが早くなった)

ちなみにこの期間に、別のプロジェクトにも参加していて、毎週色んな会議にも出席していた

どの会議にもいるものだから「あいつ何がしたいの?」みたいな目で見られてた

幹部選抜レースの最終日を目前にして、ついに資料が完成し、私は秘書に連絡して社長にアポを取った。

従業員1,000人以上を抱える企業の社長が、入社2年目の一般社員たった一人のために時間を作ってくれたことは、とてもありがたいことなのだけど。

当時の私は、ロボットのように上司作成のプログラムを再現することに必死だったから。

「失敗できない、なんとかプレゼンを成功させなければ」ということで頭がいっぱいだった。

私がいなくなる

私は必死に、自分の考えた会社の問題点と改善案をプレゼンした。

真剣な表情でプレゼンを聞いてくれた社長は、私の資料の完成度に驚いたあとに、こうコメントした。

「いま、幹部会議で話している内容とほぼ同じことが書かれていて驚いた。そして、あなたのような、入って間もない社員まで考えが浸透していると知って、安心もしている。」

その言葉を聞いた瞬間、私はゾッとした。

自分の頭で考えて、誰にも染められずに出した結論だと自信を持ってプレゼンしたのに。

社長の頭の中を絵にしている先輩たちと同じことをしていたの。

「ここにいたら、私がいなくなる」

心の中に小さな黒いモヤが生まれた気がした。

社長への単独プレゼンと最後の研修も終わり、出世レースの結果は期末の人事発表に委ねられた。

そして、私は3年目に課長代理としてお誕生日席に座ることになった。

部下の中には、それまで上司だった人もいた。

まとめ

ラウンダーになったのは、会社の方向性に共感したからでもある。

そのおかげで、次の時代をリードする社員として期待してもらえたのだけど。

研修に参加していたのは、社長の答えを必死で探し続ける、成績優秀な先輩たちだった。

そこには、私が学生の頃にして想像していた、会社を引っ張っていく役職者の姿はなかった。

落胆し拒否反応を起こしていたにも関わらず、いつのまにか私も社長の頭を忠実に再現できるロボットになっていたみたい。

幹部選抜の研修に参加したあたりから、なんとなく心の中にモヤっとしたものが湧き上がることを感じていたのに。

当時の私は「頑張ること」でしか、自分の価値を見出せなかった。

次回は、シリーズ完結編「優秀なサラリーマンとは?」というお話です。

お楽しみに!

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