ここでは、好奇心旺盛で行動的なHSS気質と、繊細で些細なことが気になるHSP気質のバランスを取るコツを紹介するよ。
目的は、HSS型HSPが対人関係の向上、体力と精神力の維持によって、ネガティブになったり自己嫌悪になったりする時間を減らすこと。
生きづらさを解消した私が、日頃から意識していることや、実際にやっていることなど。
具体的な方法をお伝えするね!
両極端な気質のバランスが取れた状態とは?
HSS型HSPは、両極端な気質のバランスを取りたいと思っている人が多い。
では、あなたは「HSSとHSPのバランスが取れた状態」と聞いて、どんな状態をイメージする?
ちょっと考えてみて!
どう?浮かんだ?
私が考える「HSSとHSPのバランスが取れた状態」とは、
- 体と心の健康を保ちながら、やりたいことが継続できる状態
- 行動的でアクティブな私も、疲れやすく落ち込みやすい私も、両方受け入れてもらえる人間関係を築いている状態
このふたつの条件が揃うことが、バランスが取れた状態だとイメージしているよ。
HSS気質の持つ
- 好奇心による興奮
- 新しいことを求める行動
- 飽きやすい
- おおざっぱ
HSP気質の持つ
- 些細なことでも深く心を揺さぶられる興奮
- ネガティブなことが気になって行動できない
- 疲れやすい
- 高い共感能力
これらHSSとHSPの特徴を、臨機応変にTPOに合わせてコントロールできることも、バランスが取れた状態のひとつと考えてる。
HSSとHSPのバランスを取るメリット
HSSの側面である好奇心旺盛で行動的な部分。HSPの側面である繊細な部分。多くのHSS型HSPは正反対の気質の扱い方で悩んでいるの。
私が生きづらさを解消して感じた、HSSとHSPのバランスを取ることで得られるメリットは4つ。
- 人間関係の質が向上する
- エナジーバンパイアの影響を受けにくくなる
- やりたいことを長く続けることができる
- ストレスによる疲労が減る
この4つのメリットは、本来なら全て違った方法で解決しなきゃいけない。
だけど、HSSとHSPのバランスが取れるようになると、どんどん横に応用して一気に解決できちゃうの!
人間関係の質が向上する
HSSとHSPのバランスが取れるようになると、情緒が安定して心に余裕が出てくるの。
心に余裕があれば、相手の状況を察してあげることもできる。
HSPは相手の感情を察するのが得意と言われているけれど、ストレスが溜まっているときは例外。
ストレスが溜まっている状態とは、脳が刺激を受けすぎてフリーズしているということ。
だから、いつもなら自然に考えられていることも、ふっと抜け落ちてしまったりするの。
HSSとHSPのバランスが取れて、メンタルの乱高下がなくなることは、心の余裕に繋がって人間関係の質も向上する。
エナジーバンパイアの影響を受けにくくなる
HSSとHSPのバランスを取るということは、自分の限界を把握することなの。
HSS的にはどこまでやれるのかな?HSP的にはどれくらい休憩したいのかな?
こういった「自分の限界」を探っていく過程で、自分と相手の境界線をより強く認識できるようになる。
すると、エナジーバンパイアの影響も受けにくくなるよ。
エナジーバンパイアとは、相手の精神エネルギーを吸い取って、自分のエネルギーにしてしまう人のこと。
HSSとHSPのバランスを取る練習をすることで得られる「限界を設定する意識」は、エナジーバンパイアに「ノー」という勇気も与えてくれる。
やりたいことを長く続けることができる
HSSとHSPのバランスが取れるとは、「やりたいこと」と「休養」のメリハリがついた状態とも言えるの。
十分な休養を取りつつ、やりたいこともやる。
この行動と休養のメリハリをつけることができれば、体力がなくなって体を壊すこともなくなるよ。
体調の安定を長く続けることができれば、やりたいことも長く続けることができる。
ストレスによる疲労が減る
私が感じた最大のメリットは、ストレスによる疲労が減ること!!
HSSとHSPのバランスが取れていても、人間関係で悩むこともあるし、エナジーバンパイアに攻撃されちゃうこともある。
だけど、圧倒的に回復スピードが早くなった!
鼓動と休養のメリハリをつけられるようになって、メンタルの乱高下がなくなったことが大きな理由。
最近、本当に「ストレスで消耗することが減ったなぁ」と、しみじみ感じてる。笑
両極端な気質のバランスを取るための基本的な考え方
それじゃあ、具体的にどうすればHSSとHSPのバランスを取ることができるのか?
まず、考え方の部分で基本となる、ふたつのことを把握しておいてね。
- HSP気質が土台になっている
- バランスは50対50にならない場合もある
それぞれ説明しよう!
HSP気質が土台になっている
HSS型HSPは、あくまでもHSPの中に存在する「外向的な」タイプのこと。土台となっている気質はHSPなの。
どうしても、世間的に受け入れられやすいHSSの側面を主人格に置きたくなるけれど。
HSPの側面である、刺激を受けやすく、些細なことが気になって、疲れやすい部分がベースになっている。
だから、常に30%くらいは余力を残して生活するよう意識してみて。
HSS型HSPが両極端な気質のバランスを取りつつ、やりたいことを続けるのは、「やろうと思えば、もう少しできるんだけどな〜」くらいの余裕を持つことが大事だよ。
バランスは50対50にならない場合もある
HSSとHSPのバランスは、ぴったり50対50にならない場合が多々ある。
なぜなら、HSS型HSPの中にも個人差があるし、体調や精神状態によっても気質がどう出るか変わる。
だから、HSP気質が全面に出る時期もあれば、HSS気質が全面に出る時期もある。
バランスというと、地面と平行になってピタリと動かないシーソーを思い浮かべるけれど。実際は、常に揺れてはいるけれど、壊れるほど激しく乱高下しない。というイメージが的確だよ。
まずは思いっきりHSPな自分を出してみよう
HSS型HSPの生きづらさの原因に、傷つきやすく疲れやすい面をなかなか人に見せられないことが挙げられるの。
だから、まずは初歩の初歩として、バランスを取ろうとしないことが大事。バランス感覚を早くに身につけるには、一度振り切ってみることが近道なの。
自転車の補助輪を外すときも、最初からスムーズに乗りこなせないでしょ?
何度も転んで、少しずつ感覚をつかんでいく。バランス感覚は失敗を経験する過程で身につくものだから。
とは言っても、今まで隠してきたHSPの側面を見せるには勇気がいるよね。
そこで、人と接するときのポイントをふたつお伝えするね。
- 関係が浅いうちにHSP的な繊細さを積極的に見せる
- ひとりになるのが好きアピールをしておく
それぞれ説明しよう!
関係が浅いうちにHSP的な繊細さを積極的に見せる
HSS型HSPの話を聞いていると、「仲良くなって心を許せる友達にしか、落ち込んだり悩んでいることを離さない」という人が多い。
気持ちはわかるけど、両極端な気質のバランスを取りたいなら、初対面に近い人ほどHSPの側面を見せた方がいい。
理由は、一度ついた印象を変えるのが大変だから。
第一印象が書き換えられる期間は、じっくり話して2時間、挨拶程度なら半年~1年と言われている。(諸説あり)
HSPの側面を隠して、後から「実は私って傷つきやすいの」と告白しても、相手の印象はすぐに変わらない。
だから、関係が浅いうちに、繊細で些細なことが気になってしまう分を積極的に見せておくの。
ひとりになるのが好きアピールをしておく
HSPの側面を積極的に見せるときに、ひとりの時間も好きだということをアピールしておこう。
お昼一緒に食べようよ!と言われたら、「みんなといるのも好きだけど、ひとりで過ごすのも好きなんだぁ」と言ってみたり。
休みの日何したの?と聞かれたら「昨日はひとりで出かけました!たまにひとりでぼーっとしたくなるんですよね」と言ってみたり。
自分が思っている以上に、「たまにはひとりで静かに過ごしたい派」って非HSPにも違和感ないものだよ。
ひとりになりたいと言えない人は、
ひとりが好き=孤独が好き=人と距離を置きたい=誘ってくれた相手を傷つける
と考えていないかな?
「ひとりでいる時間も、みんなといる時間も、両方好き。たまたま今はひとりでいたい気分なだけ。」
こう伝える工夫をすれば、断る心理的負担が減るよ!
まとめ
HSSとHSPのバランスを取るには、まず人に見せまいとしてきたHSP的な側面を思い切って出すことが大事。
弱っているところも、できないところも見せていいんだという安心感につながるからね。
しかも、ひとりで黙々と努力するよりも、たまに弱音を吐いてくれる人のほうが、人間味があって好感を持たれたりするの。
体と心の健康を保ちながら、やりたいことを続けていると、いつの間にか人間関係にも変化が訪れる。
HSP気質を基本にして、30%程度の余力を残しつつ、たまには限界を超えて好奇心を爆発させる!
このバランス感覚が養われたら、HSS型HSP気質を活かした仕事も実現しやすくなるよ!
それじゃあ、またね。