お悩み相談室

誰かの意見を聞くと自分の気持ちを言葉にできなくなるのは、語彙力が乏しいから?

こちらは、ももかの個別相談コーナーです。

読者さんの質問や相談に、私の主観的な意見でお答えしていきます!

(ご相談はLINE公式アカウントで受け付けています。)

今回は、誰かの意見を聞いてしまうと、自分の言葉で表現できなくなってしまう。原因は語彙力が乏しいことなのか?という内容です。

【本日のご相談内容】

ももかさんのブログを見つけて読んでいたら、自分っぽいなと思うことがいくつもあったので思わずLINEしてしまいました…。

最近特に悩んでいるのが、誰かの意見を聞いてしまうとそれ以外の言葉を見つけられなくなることです。

映画や本の感想を書きたくて、感じていることはあるのに言葉にできなかったり、誰かの感想を見てしまうとその言い回ししか思い付かなくなってしまったり。

面白い悲しいだけではなくて、もっと細かく感じていることを言葉にしたいのに、どう形にすればいいか分からないので、語彙力が乏しいせいかと思い、よりたくさんの本を読んだり辞書を読んでみたりしていたのですが、ブログを読んでそういうことではないのかも?と思い始めています。

ももかさんはそのような経験はありますか?

ご相談ありがとうございます♡

誰かの意見を聞いてしまうと、自分のオリジナルな言葉で表現できなくなってしまう。

私も同じような経験あります!

というより、私はもっと重症で「面白い」「悲しい」といった基本的な感情さえ、感じることができませんでした。

言葉にする以前の問題です。汗

今では、だいぶ気持ちを言葉にして人に伝えることができるようになりました。

こうして、ブログを通して人の心に届く文章を書けるようになったのも、気持ちを言葉にする練習をしたからだと思います。

その経験を通して、私が導き出した答えをご紹介しますね。

自分の言葉を持つと傷つくことがわかっている

気持ちを言葉にできないことで悩むHSPはたくさんいます。

原因や対策などの詳しい話は後ほどじっくりするとして、先に結論からお伝えしますね。

HSPは刺激に対して、思考を深く展開させて掘り下げることができる特性を持ちます。

誰かが失敗して痛い目にあっているのを見ると、勝手に原因を分析して、自分が同じような失敗をしないように対策を考えるんですね。

この失敗の中には『自己主張すると批判や拒絶を受けて傷つく』ことが含まれます。

自分の意見を言葉で人に伝えるという行為は、当たり前ですが賛否を受けます。

洞察力に優れたHSPは、炎上している人を見たり、きょうだいや友達がワガママを言って怒られているのを見たりして、「自分の気持ちを通そうとすると怒られるか」と学習します。

否定された小さな傷が消えずに残る

HSPの場合は、小さい頃に自分の意見を否定された経験が、心の傷として消えずに残っていることがあります。

「私の考えは人に受けいれてもらえないものだから、言葉にしないようにしよう」と気持ちを言葉にして表現できなくなるんですね。

この否定された経験とは、非HSPであればスグ忘れてしまうような些細なものであることも多い。

たとえば、

  • 朝ごはんはパンではなくご飯がいいと言ったら「自分のことばっか考えて」と言われた
  • 勉強がわからなくて「わかりません」と言ったら、「やる気がないだけでしょ」と言われた
  • 仲良しの友達と同じオモチャが欲しいと言ったら、「あんなのが欲しいの?」と言われた

などなど。

非HSPであれば、全然気にならないこともHSPは「自分が悪いことをしたから機嫌を損ねてしまった」と考えるんですね。

そして、相手の機嫌を損ねない方法として、自分の意見や感情に蓋をすることを覚えるんです。

自覚のあるなしに関わらず、自己主張をすると傷つくことがわかっているので、自分の意見や感情を言葉にすることを遠ざけようとします。

同じようなご相談を『自己肯定感の低さ』という切り口で解説した記事⇨自分の考えに自信が持てない。人の意見や考えをどこまで取り入れたらいいのか、わからない。

HSPは洗脳されやすい

次に、HSPが気持ちを言葉にできない理由について、気質の特性と照らし合わせて見ていきましょう。

HSPの基本的な特徴は次の通り。

  • 共感力が高い
  • ミラーニューロンが発達している
  • 右脳が活発
  • 刺激を深く処理する

最初にお伝えした『自己主張すると傷つくと思っている』という精神面と合わせると、

人の感情を自分のことのように感じる高い能力を持った、自分に自信がない人

ということですね。まさに、洗脳されやすい人です。

スポンジのように、どんどん情報や感情を吸収していくけど、自分の考えに自信がないので、流されやすくなります。

さらに、自己主張をすると傷つくことも学んでいるので、「嫌だ」「それは違う」「必要ない」とキッパリ拒否することが苦手になるんですね。

相手の感情に波風を立てたくないという心理的なハードルと、共感力の高さという気質的な側面から、自分の気持ちを言葉にしづらい悩みにつながります。

語彙力と自己主張能力は全く別物

今回の相談者さんは「映画や本の感想を書きたい」とのことでした。

私は、ブログに書いたりサイトのレビューに書き込んだりしたいのかなぁ、と想像しているのですが。

人に伝わるように書くという観点から見ると、語彙力と自己主張能力は全く別物です。

語彙力を増やすことで、細かいニュアンスを使い分けることができます。いわば、左脳的な技術です。

一方で、自分の気持ちを人に伝える能力とは、感情や気持ちをコントロールする右脳的な能力です。

だから、映画のあらすじをまとめる能力なら、語彙力や文章構成力を鍛えることで身につきます。

それに比べて、「映画が素晴らしくて、感動を伝えたい!私がこの映画のどこに惹かれて、どこに心を動かされたのか知ってほしい!」という気持ちの部分は、どれだけ語彙力を増やしても鍛えることができないのです。

使う脳の部位が全然違うのですから。

アナウンサーの言葉で涙することはない

テレビのアナウンサーは、自分の意見を言わないように指導されているのを知っていますか?

(意見を述べているように見えて、実際は用意された台本や制作側の趣旨に沿って発言しています。)

アナウンサーに必要なのは自己主張する能力ではなく、情報を正確に伝える技術です。だから、間違えた日本語を使わないように語彙力を鍛えます。

ニュースの内容に感動することはあっても、アナウンサーの言葉そのものに感動して涙することはないですよね。

あるとすれば、台本から外れたアナウンサーの本音が漏れたときでしょうか。

情報を正確に伝えることと、自分の気持ちを言葉にして人に伝えることは、全く別の能力ということです。

情報を仕入れると自分の言葉を持つことができるのか

言葉は左脳。気持ちは右脳。

自分の気持ちをキャッチして言葉にするには、脳の全く別の機能をそれぞれ鍛える必要があります。

ということは、本を読んだり辞書で言葉を調べて左脳で処理をするだけでは、気持ちを掴んで表現する右脳を全然使っていないことになりますよね?

つまり、情報を仕入れるだけでは自分の気持ちを言葉にする能力は身につきません。

お金持ちの本を読んだ人が、必ずしもお金持ちになれないのと同じように。

本を読んで語彙力を増やすだけでは、コピーした誰かの意見が蓄積されるだけで、頭でっかちな情報屋さんになってしまいます。

私の個人的な意見ですが、自分の気持ちを言葉で表現できない悩みは、HSP特有のものだと感じます。

多くの人は、そもそも「気持ちを表現できていない気がする…」ということにさえ、気づかないのです。というか、気にしない。

口から出ているのが、「自分の言葉なのか?」「別の誰かの言葉なのか?」なんて、考えない人がほとんどです。だから、テレビは視聴率が取れて商品が売れる。

余談ですが、非HSPとHSPでは感情の処理方法に、乱切りとみじん切りくらいの差があります。

「今感じているのは、悲しいという言葉とは違う気がする…」という微妙な違いを気にするのは、HSPの豊かな感受性があるからです。

だからこそ、豊かな感性を持つ小説家は、人の心を動かす作品を生み出せるのだと思います。

自分の言葉で気持ちを伝える人になるには

最後に、自分の言葉で気持ちを伝えるために必要なことをお伝えします。

それは、

情報を断つこと

自分の意思で物事を決めること

ものすごく大事だから、強めに強調しておきました。笑

自分の気持ちを言葉にするためには、誰かの意見や気持ちに触れる機会を断つことが必要です。

まず、右脳を鍛えてから左脳を鍛えるということ。

SNSを見たり、ネット検索をしたり、本を読んだり、誰かに相談することをやめます。

自分以外の誰かの意見や感情に触れることを、意識的にやめるんです。

自己主張しないように感情に蓋をしていると、吸収することが癖になっているので。意識して外からの刺激を減らしてみてください。

誰かに相談することもやめます。

  • 熱っぽいけど、病院に行くべきか?
  • スマホを新しくするか?
  • 何を食べるか?
  • 引っ越すか?
  • 転職するか?

こうした大小様々な問題について、誰の意見も聞かず誰にも相談せず、自分の気持ちだけを見つけて意思決定をするんです。

自分の言葉で気持ちを伝えるには、自己主張の能力を磨くことが第一歩です。

そのためには、吸収することを意識して減らし、自分の意思で行動を決める。すると、語彙力を増やさなくても自分の言葉で気持ちを伝えられるようになりますよ。

まとめ

最後の具体的なテクニックについては、長くなるので割愛してしまいました。汗

今回のご相談である『他人の意見を聞くと自分の言葉で気持ちを伝えられない』という悩みは、多くのHSPが抱える大きな問題です。

重要なポイントをおさらいしましょう。

  1. 自己主張すると傷つくということを知っている
  2. 共感能力が高く相手の思考をコピーする能力に長けている
  3. 言語化は左脳、気持ちは右脳。両方鍛えることが必要
  4. 情報を断って自分の意思で決める練習をする

感情をキャッチして言葉にする具体的なやり方を書いた記事はこちらです。

感情を表す言葉を集めるとコミュニケーションが取りやすくなる

HSPが他人軸から抜け出して自分らしさを見つけるために必要なこと

参考にしてみてください!

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