こんにちは、ももか(@momohsphss)です。
共感覚を持つ人は、文字に色が見えたり、音に匂いを感じます。
この感覚を持たない人からすると、「何それ!?!?」という感じですよね。
今回は、人に色を感じる共感覚を持つ私が、その世界についてご紹介します。
共感覚とは
共感覚とは、1つの刺激に対して、通常とは異なる感覚を生じさせる現象のことで、文字に色を感じたり、音に匂いを感じたりします。
たとえば、数字に色を感じる共感覚者は「3」という数字を見たときに、
3
こんな風に色がついて見えます。(実際は、数字の上にモヤモヤって色で覆われている感じに見える)
共感覚の研究は未知の領域で、自己申告なので客観的に検証することは難しいく、根拠や科学的な解明は曖昧なものも多いのが現状です。
ただし、数字を記憶するテスト結果から、共感覚は存在すると推察されています。
なぜなら、色字を持つ共感覚者は色で数字を覚えられるので、共感覚を持たない人より数字をたくさん記憶できるからです。※諸説あり
共感覚者は五感が通常の働きとは違い、普通では結びつくはずのない身体機能が自然と反応する特徴があります。
共感覚のバリエーション
共感覚には、多くのバリエーションがあります。
- 数字に色が見える
- 文字に色や匂いを感じる
- 音に色や温度を感じる
- 人の性格、姿に色が見える
色は直接見えなくても、イメージとして頭に浮かぶ人もいます。
共感覚が起こる原因
本来なら、色を見ると正常に「色」として脳で処理されるのですが、共感覚者は、それぞれの感覚器の境界が曖昧で、1つの刺激から複数の反応が起こると考えられています。
人間は赤ちゃんのとき、誰しも共感覚者です。
生まれたときは、区画整理されていない空き地のように、感覚が整備されていません。
成長するにつれて、しっかりと「音」「色」「匂い」「痛み」「肌感覚」など、感覚が区分けされていきます。
この区分けがされないまま大人になると共感覚者になります。
(もしくは、区分けの壁が低く隣の感覚領域に侵入してしまう)
よって、外から「音」の刺激が来ると「色」として反応する現象が起こります。
身体ワンネス型エンパスとミラータッチ共感覚
ミラータッチ共感覚とは、誰かが触られている場面を見ただけで自分も触られた感覚が生じるものです。
つまり、
共感覚者(見る)
↓
Aさん←Bさん(触れる)
こういう状態のときに、自分もAさんに触れているように感じます。または、
共感覚者(見る)
↓
(触れる)Aさん→ Bさん
こういう状態のときに、Aさんに触れられているように感じるんです。
このミラータッチ共感覚が【身体ワンネス型エンパス】の特徴に似ているんですよね。
身体ワンネス型エンパスは、他人の身体に起きていることを自分の身体で同じように体験します。
お腹が痛い人がいると、お腹が痛くなったり。風邪を引いた人がいると、熱っぽくなったり。
身体ワンネス型エンパスは、ミラータッチ共感覚があるかもしれません。

共感覚者は芸術家向き
共感覚者は、色に対するこだわりが強いとも言われていて、感性を活かして、芸術家として活躍する人も多いです。
宮沢賢治
あの宮沢賢治も共感覚者で、「音楽を聴くとその情景が見える」と語ったとされています。
宮沢賢治は、ベートーヴェンの【皇帝】を聴いて、「何か悪魔が槍か何かを持って踊り出してくる」と発言したそう。
エドヴァルト・ムンク
それから、エドヴァルト・ムンク。
【ムンクの叫び】は、散歩中に自然界にはない『叫び』を聞いたことが着想の元となっているそうです。彼は、色に音を感じたのかもしれないですね。
まとめ
通常とは違う感覚を持つことは、理解されにくいという点で苦しむかもしれません。
だけど、表現の場を持つことで、その才能を発揮して人々の心を豊かにすることができます。